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堕ちるプラズマ − 旧・小説投稿所A
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堕ちるプラズマ

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「ゲーチス様。準備整いました。」

「そうですか……………フフ、いよいよ私は新世界の神に……!!」


断崖絶壁の崖で、5つの台座に、5つの品々
が置かれている。イルミア島で最も高いこの場所で、ゲーチスの支配が始まろうとしていた。


団員「しかし本当なのでしょうか?伝説通りならここで神具に祈りを捧げたとき、真の願望が叶われるはずなんですが…」

「ほう……疑いますか……」

「えっ…いや!そういう意図では無…!!」
「…やれ。」

団員の手にNと同様の手錠が掛けられ、団員はそのまま崖から突き落とされる。

悲鳴と共に、もがく体は深い木々の中へと吸い込まれていった…





「あなたに神に指摘する権利は無い。」


悪魔のような顔ぶれが、更に凶悪になる。
















しかしこの時、ゲーチスは気がついていなかった。



その神の護衛の団員が、1人ずつ姿を消していることに……









「あっ……いた♪」

唐突にも森の中からカイオーガが現れる。が、ゲーチスは自粋しているためか気づかない。

5人の護衛の兵士が、即座に銃を向ける。








シュルルルル……

「な、なん……!!」
「「ぐぅぇ………」」
「「や、たす…」」

銃など、カイオーガ相手にはお守りにしかならなかった。素早い舌に翻弄され、ぎゅっと縛りあげられる。




「なっ……貴様は…」

今になって振り返るゲーチス。しかしもう既にカイオーガは護衛を5人まとめてしゃぶっており、のんびりと舐めほぐしていた。


「ぷあっ……ぶ…むううっうううぅ!!」

「う〜ん……♪おっと違う違う。」

ベトベトになった5人を吐き出すと、カイオーガはゲーチスの方を向く。


「このシャチが……追けていたのか……」

「…よくいわれるんだ。いーよーみんな♪」



森からぞくぞくと、仲間が現れてくる。

ゼクロム、ルギア、ギラティナ(眠)、そして………N。



ゲーチス「ほう………生きてたんですか。てっきり虫の餌になったかと思ったのですがw」

N「笑っていなよ…………今はね。」

ゲーチス「っ………やはりあなたには死が最もふさわしい………お前達出てきなさい。そしてこのゴミを捉えるのです!!!」



ゲーチスの攻撃指令が出る。しかしもう、それに応えてくれる者は1人もいなかった……




「あなた達何をしているのですか!?さっさとこいつらを……」

「いったい誰に言っている?」

突然ルギアに話しかけられ、ゲーチスはギョッとした。目線が、ルギアの膨れたお腹にいった。



「バ…バカな!?いつの間に……!!」

ギラティナ「ふわぁ〜〜………ゲラゲラとバカみたいに酔ってて何いってんだ?」

彼のお腹も中で何かが暴れているかのように、ポコポコと可愛らしい音を立てていた。




















「くそぅ……!!」

カイオーガ「どこに逃げるのぉ?崖なのに。」

「ふっ……甘くみるなよ。逃走手段などまだまだ…」

ルギア「おい……パラシュートとかは反則だぞ!?」

「ご名答……さらばだ。」


ゲーチスは見かけによらず素早い動きで宝を袋に入れると、なんと金紺ローブを着たまま、躊躇なく崖から飛び降りた。



ゼクロム「しまっ……」

カイオーガ「大丈夫。」















5秒ほどして、ゲーチスは再び浮き上がってきた。いや………正確には両脇に手を入れられ、ラティオスに抱きかかえられているのだが。


「き、貴様……邪魔するなぁ!」

「ん〜〜、残念ながら世の中にはできる事とできない事があるんですよね。」

ラティオスはそのまま抵抗するゲーチスを、全員の取り囲む輪の中へと入れた。


ゼクロム「お前……ずっと待ち伏せてたのか?」

ラティオス「兄さんの指示ですよ。予測済みたいですね?あなたの事……」

ラティオスはギラリとゲーチスに目を光らせる。しかし輪の逃げ道を探そうと躍起になっている彼に、囁きは届かなかった。






「くそっ……渡さない……これだけは渡さない!!」

「んじゃ君を貰ってあげよっかぁ?」

ケラケラとカイオーガに笑われ、ゲーチスはいとも簡単に挑発される。


<2011/05/15 14:55 ロンギヌス>消しゴム
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