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【保】誰という姿 − 旧・小説投稿所A

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【保】誰という姿

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「怖がらなくてもいい。痛いのは一瞬だからな。」
ドッ・・グジュ・・ニチャッ
ヌチュ・・・グチャリ・・
僕はガイアに押し倒され、両腕を両腕で拘束され、竜の重舌の洗礼を受けた。
ガイアの意志ではなくそれ自体が意志を持っているかのように僕の体を這いずり、唾液で濡らしていく。
「ぁ・・やっ・・あふっ・・・」
時折、舌が敏感部を責め、反射的に屈辱な喘ぎ声をあげてしまう。
「ククク・お前はどこが気持ちよいのだ?」
「誰が・・お前なんかに・・ぁんっ!」
「ん?何か言ったか?」
顔をしかめ、睨みつけて言葉を紡ごうとするもその舌が首筋をベロリと一舐めし体を震わせ喘いだ。
ニチュリ・・グチュグチュ・・
ドロリ・・・グチャリっ・・・
ガイアは嫌らしい笑みを浮かべ僕の体を執拗に舐め回す。
口元から唾液が滴り、太い糸を引く。
「ほぅら・・ここが良いんだろう?」
アグッ・・ムグッ・・ムグッ・・
「あっ・・・やぁん・・や・ゃめっ・・」
ガイアは僕の喉笛に牙を立て甘噛みを始めた。
噛む力も噛むリズムもすべてバラバラで不規則。
唾液の生暖かさとこそばゆさが相まって僕の体は敏感に反応し、喘ぎ声を上げてしまう。
「随分と気持ちよさそうにしているな?」
「う、うる・・さいっ・・っ・・・えぐっ・・」
何も出来ない自分が悔しくてなんだか泣けてきた。
暖かい雫が頬を伝っていく。
「泣きたいだけ泣け。泣き終わる頃にはお前は私の血肉になるのだからな。」
グイッとガイアが鼻先にまで顔を近づけ、僕の涙を舐め取った。
僕の心を侵食するように舌を頬に這わせ、ゆっくり・・べったりと唾液を毛に染み込まされた。
生暖かい、獣臭い唾液が僕の心を呑み込んでしまう。
「頭か?足か?どちらから喰ってほしい?」
「い、嫌っ・・た、食べないで・・助けて・・」
遂に恐怖は絶頂。首を忙しく横に振り、大粒の涙を流して命乞いした。
「助けて・・お願い・・お姉ちゃんに・逢いたい・・」
「・・・・そうか、そうか・・・同情はしてやる・・だが、お前はもう逢えない。お前は私に喰われて死ぬ!」
グ・・・グパァッ!
無数の唾液を飛沫させガイアの口が開かれた。
「あぁ・・ぁぁぁぁぁぁぁっ!」
唾液と粘液に包まれ、嫌らしく光る口内が視界一杯に展開され、身動き出来ない僕は叫ぶしかなかった。
ガブリ・・グチュッ・・・クチュッ・・
グギュ・・・ヌチャヌチャ・・
上半身を咥え込まれた僕はまず舌と唾液の洗礼を受けた。
顔や胸を幾度も舐められ、さらには巻き付いた。
「あっ・・んっ・・・やっ・・ぁっ・・」
ベタベタにガイアの唾液に毛が濡れ、大量の唾液を飲み込んだ。口内が生臭さに包まれ吐き気を催す。
グッ・・アグアグッ・・ムグッ・・グニッ・・
徐ヶに下半身も引き込まれつつ体に牙が立てられ、甘噛みされる。
「ゃっ・・・ゃめっ・・・っ・んぅっ・・」
牙が肉に食い込む度にビクンと体が反応し喘ぐ。
いつの間にか僕の体は完全に口内に収まっていた。
グジュグジュ・・ニチャッ・・ヌチュ・・
ゴプゥ・・ヌチュリ・・
今度は全身が舌の愛撫に晒され始めた。
余す事なくガイアの舌が激しく僕を舐め立てる。
「ぇっ・・げほっ・・がはっ・・」
顔近くを舐められる度に唾液を飲んでしまい吐きそうになる。
苦しく生臭い吐息を吸いながら噎せていると、ニュルリと舌が僕の口内に侵入、舌を絡め取った。
ニュプ・・ニュルルッ・・
グチュッ・・グチュッ・・グチュッ・・グチュぅっ・・
しばらく僕の口内を楽しんだ後、舌が出し入れを始めた。
喉まで侵入、口から出る。また入れて・・・
「んぇぅ・・げぇ・・」
気持ち悪い。口内にガイアの粘液と唾液の混ざった粘つく液体が残った。
その液体がグチャリと口内で糸を引く。
グチュグチュ・・ズルッ・・・
そうこうしている内に暗闇に包まれた口内にゆっくり傾斜がついていく。
ガイアが上を向き、舌も持ち上げたようだ。
唾液まみれの体に摩擦は発生せず、どんどん体は喉に落ちていく。
「あぁ・・誰か・・お姉ぇ・・ちゃんっ・・た、助けてよぉっ!!」
薄暗い肉洞から見上げた光景。
雲一つない晴天な蒼空。
足が、腰が、喉の筋肉に捕らえられ・・・

ーゴクリー



<2011/11/25 21:37 セイル>消しゴム
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