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【保】おつかい − 旧・小説投稿所A

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【保】おつかい

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しんしんと純白の雪が降り積もる。
小さな籠を手に持ち、除雪された銀道を一匹のポケモンが歩いていた。
80cmにも満たない小さなザングースだった。
「えーっと・・買うものは・・」
籠から取り出した紙切れ・・

ーザングースへー
 今日はすこし帰りが遅くなる。
 隣町まで買い物に行ってくれ。
 オボンの実 モモンの実
 クラボの実 カゴの実
 それぞれ4つずつだ。
 たのんだぞ。
       ーグラお兄ちゃんよりー

ザングースにはグラという、グラエナの兄・・というよりも育て親がいる。
物心ついたころには親がいなくてグラエナの拾って貰った訳だ。そして6年・・現在に至る。
「買ってこれたら・・・グラお兄ちゃん、喜んでくれるかな?」
その紙切れを籠にしまい、頬を赤らめる。
しかし・・・寒い。
今日の冷え込みはここ一番の寒さだ。
「・・風邪引いちゃうな・・早くすませなきゃ・・」
悴む両手に暖かい吐息を吐きかけながら歩を早めた。
「そこの坊や。どこにいくのじゃ?」
「は、はひっ!?」
背後から唐突に綺麗な声が飛び、ザングースは慌てて身を翻す。
「今日は寒うなるし、吹雪くじゃろうて。坊や。早く家に戻ったほうが良いぞ。」
「え、ぼ、僕・・隣町までいかなくちゃ・・」
「何故じゃ?」
キュウコンの紅い目がギラリとザングースを睨む。
威圧され開いた口を閉じかけた。
「お、おつかいを頼まれたのっ・・だから・・」
「・・・分かった、分かった・・」
少しの沈黙の後、キュウコンが身を翻した。
「心配じゃから、私もついてゆこう。」
「ほ、本当っ!?」
「本当じゃ。ほれ、行くが良い。」
「わぁい!」
正直、一人は寂しかった。
これなら楽しいおつかいになりそうだ。



<2011/11/25 21:33 セイル>消しゴム
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