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神々の戯れ〜水神の苦手なもの〜 − 旧・小説投稿所A

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神々の戯れ〜水神の苦手なもの〜

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「お父さんがどうしてここに!?」

水神は素っ頓狂な声を上げる。

「いやぁ、月夜兎くんから電話があったんだよ。私の大切にしていた祠を無断でぶっ壊した不埒者がいるってね……!」

水神の父は落ち着いてそう言ったが、微かに後半部分に怒気が含まれていた。

「ほら、ずっと昔に私と水神は案内されたじゃないか」

月夜兎の台詞で水神はようやく思い出した。

「ずっと昔の話だ。私がここの水神をやっていたときに一人の人間の女の子が生け贄に捧げられた。私は生け贄はとらない主義だから帰るように言ったんだけどなかなか帰らなくて、『だったら祠をお作りいたします!』とか言っちゃって本当に作っちゃたんだよ。その健気さに私は心を打たれた。……そんな思い入れのある祠を無断でぶっ壊すとはねぇ」

「とか言ってホントはその人間の女の子のこと好きになっちゃってたから思い入れがあったんじゃないの。お父さんは女性関係だけは本当にだらしないから」

水神の父の回想に水神が冷たいナイフのごときツッコミを入れた。

「ちょっと月夜兎くん!またミズキに何か余計なことを吹き込んだんじゃないだろうね?」

「今回は違いますよ。水神だってレディですし、もうお年頃なんですから、そういうを感じ取れるようになってきたんじゃないですか」

水神の父と月夜兎は押し問答する。
するとその隙を見て日戸は一人で逃げ出そうとする。
だがしかし

ズザザァーッ!

行く手を水神の父の体が阻んだ。

「ほう、私から逃げようとはいい度胸じゃないか。私の大切な物を壊しておきながら謝らずに逃げるとはねぇ」

「ヒィ!スミマセンでした!」

「いや、謝っても許さないが」

水神の父は日戸に巻き付いた。
……水神がたまに垣間見せるSっ気は父親譲りみたいだな。
呑気にも月夜兎はそんなことを思っていた。


<2011/11/05 01:05 とんこつ>消しゴム
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