Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!

Lunatic Diamond − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
Lunatic Diamond
− レムリアという主婦 −
|<< < 2 / 14 >>|

「ぅん……」
まだ微睡みの残る体を懸命に起こす。
だが、一瞬で覚醒する事になる。
机の上に展開された朝食達。
ご飯に、味噌汁、焼き鮭まで並べられている。
こんなご飯を
誰がいつの間に作ったものか。
「あら、ようやくお目覚め? ねぼすけさんね♪」
どうやら夢はまだ続いているようだ。
レムリアと名乗るその竜は僕のエプロンを着用し、器用に調理器具を操って食事を作り出す。
「私を匿ってくれるお礼よ♪ 家事はやったげる」
可愛らしそうに上目遣いを繰り出し、妖しい雰囲気を醸し出す。
どうしてだろうか?
僕にはレムリアが僕を誘惑しようとしているようにしか思えなかった。
もちろん、そんなつもりは無いけれど。
「洗濯もやってあるわよ♪」
そう言われて窓からベランダを覗くと、
すっかり洗われて汚れ無き衣服達が干されている。
この竜は洗濯機まで使いこなせるというのか?
「……何を考えているの?」
お礼と称する行動の裏を探るベく、真っ正面から単刀直入する。
ところがレムリアは何も動揺する事無く、さらりとした表情で
「何も考えていないわよ♪ なぁに? 探っちゃって」
「いや……何も……」
僕を巨躯の影が覆う。
いつの間にかエプロンを脱ぎ、調理を終えたレムリアは僕に迫っていた。
「貴方って……可愛い♪」


<2011/07/28 18:27 セイル>消しゴム
|<< < 2 / 14 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b