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【保】とある竜医と女王竜の記録 − 旧・小説投稿所A
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【保】とある竜医と女王竜の記録

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「ふむ、エルフィサリドがな。まあいいだろう、全面戦争なら大歓迎だ」

フランベルシュの闘志満々の態度を見て、ゴルダはやはり闇竜はこれかと言う顔をする。

「シスイ、闇竜でありながら水属性を習得したそうだな」

おちょくるように言うフランベルシュにシスイは

「悪いかしら?本気出してないあなたなら、撲殺できるわよ?」

と言い返す。

「さてと、用事は終わったし。帰るか」

ゴルダはシスイに帰るぞと伝え、城を後にする。
帰り道、シスイが寄る場所があると言うので。ゴルダも付いていく事にした。

「よお、シスイ。そして何だ?その人間は?」

リヴァイドと似た姿だが、耳の形が全く違い。体の色も紫な竜が紫の鳥に乗って、シスイの前に立っていた。
その竜はゴルダをチラチラと見て

「お前、竜医か?腕の仕込みメス。竜用だろ」

と聞いて来た、ゴルダは挨拶代わりにと仕込みメスをその竜に投げつける。
竜は軽々とそれを受け止め、ゴルダに投げ返した。

「やるじゃねえか」

腕に刺さったメスを抜き取り、ゴルダは血を拭き取って自分の腕に包帯を巻こうとしたが

「血、舐めさせてくれんか?最近摂取してねえんだよ。ああ名乗って無かったな、俺はレヴァントだ」

紫の竜が名乗って血を舐めさせてくれと頼んできたので、ゴルダはずうずうしいと思いながらも血を舐めさせる。

ペロッ、チュ・・・

「んっ・・・」

レヴァントは綺麗に血を舐めとり、舌なめずりする。
メスが刺さった傷は傷跡も無く。綺麗に治っていた。

「お前、何者だ?」

ゴルダはレヴァントに聞く、レヴァントは

「ただのしかない闇竜でシスイの親友、それ以上もそれ以下もない」

と答えた。



<2011/07/25 22:17 ゴルダ>消しゴム
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