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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜

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消化編にしました。




「ゲップ…さすがにちょっと食べすぎたかなぁ〜?」


カイオーガのお腹はかなり膨らみ、カイオーガは動く事が難しくなっていた。

「えーっと?ひーふーみー…
…18人か…」

もちろん18人もの人間が胃袋に収まる訳がない。
しかしその内の殆どはもうとろけきっているだろう。胃液の分泌も自由自在だからだ。

「とはいうものの、これじゃしばらくは動けないね。」

カイオーガは仰向けになり、体を落ち着かせた。

「ふぁ〜あ…食べ疲れちゃった…少し寝ようっと。」
…zzz…

そう言うとカイオーガは、深い眠りに落ちていった。




〜カイオーガの胃袋内部〜




「う、ううう…ここは…」

司令官は目を覚ました。
周りはグニグニと蠢く壁、
テラテラと不気味に光っている。

「そうか…呑み込まれたんだったな…
…くそっ!」


しかし、ここで司令官は違和感を感じる。

「なんで…光ってるんだ?」

そう、ここは一筋の光も届かない暗闇の中、胃壁が光っているなどあり得ない。
どこかに光源があるはずだ。

「どこだ?……ああっ!」

あった…じゃなくて居た…
自分の前に呑み込まれた兵士が、全身に粘液を擦り込まれた姿で倒れていた。そしてそのふやけた手には…


「懐中…電灯か…」

司令官はそれをもぎ取り、まだ電池がある事を確認する。
軍式なので、かなり強力なようだ。

「お、おい!しっかりしろ!おい!」

司令官は兵士に駆け寄り、必死に呼びかけた。脈はある。


「……ゲホ!、ゲホゴホ!…ハア…ハァ…」

「よ、よお…」

「し、司令官殿…」

「今は階級関係ないだろう…」

「そ、そうですね…ハハハ…」

「ククク…」

仲間がいる事は心強い。
2人は久しぶりに笑いがこぼれる。

すぐに引き裂かれるとも知らずに…


<2011/05/15 13:19 ロンギヌス>消しゴム
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