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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜

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「出ておいでよ〜。たっぷり遊んであげるからさぁ〜…ジュル…」
カイオーガは収容室を出て、長く広い廊下を進んでいた。だが…

「あれれ?」
ふと上を見上げると、沢山の監視カメラが自分に向いていた。
そしてその映像は…




「へ、部屋を出たか…くそっ!」

指令室で怒り50%恐れ50%の司令官がみていた。

「いいか、必ずもう一度仕留めろ!
…だが殺すなよ。生け捕りだ。」

「はっ!攻撃開始せよ!」






突然壁に穴があき、10本の強力レーザーが放たれた。しかし…



「……なんだこれ?」
カイオーガはのほほんとしている。

「こ、効果ありません!」

「な…!」

「目標はなおも接近中。司令部到達まで
後110m!」

「廊下にも兵士がいるだろう!何をしている!」

「そ、それが連絡不能です!おい!応答しろ!」

「ザーーーッ…ピューイイン!
こ、こちら第13区画衛…!
ぎゃああああああああああ!!!!………
………………」

「おいどうした!おい!…連絡が途絶えました!」
「第7〜第21番通路巡回兵、沈黙!」
「目標、司令部まで後58m!」
「特務兵、全員音信不通!」
「なんて奴を捕まえちまったんだ…」


「くそう!特殊閃光弾を使用!何としてでも捉えろ!」







廊下…

兵士の食べかすが散乱し、辺りは地獄と化していた。死んだふりをして助かろうとする者もいたが即座に見破られ、捕食された。

「あむあむ……つまんないや。」

ポイッとちぎれた脚を捨てる。

カイオーガの顔は血に濡れ、残虐な捕食者そのものだった…




「司令部到達まで、後5m!」
カイオーガを示す赤いアイコンが、点滅しながら近付いてきている。だが…



ピコン、ピコン、………………

「し、司令!目標が消失!所在不明!」

「ば、ばかな!突然消える訳が…」



一瞬の沈黙…そして、


ガアアアアン!!
「「うわあっ!!」」
突然鋼鉄の扉がへこみ、大きな音が鳴った。すると…


「うわあああああああ!!!」
司令官を先頭に全員が扉から離れ、後ろにある巨大なクーラーの通気孔をこじ開けると、一斉に雪崩のようにそこに入り込んだ。

ガアアアアンン!バキ!

「うわああ!!早くしろおおお!!」
「むちゃ言うな!」

兵士は司令官含めて7人、全員が一度に入る訳が無い。司令官はなんとか入ったが、後が非常につかえている。

ドガガガアアアアン!
とうとう穴が空き、血だらけの長い舌が這い出してきた。

「き、きたああ!!どけえ!お前らああ!!」
2人の兵士が無理やり体をねじみ、なんとか入り込んだ。しかし…

シュルルルルル!
「「「「うわああああ!!!」」」」

逃げ遅れた4人に舌がきつく巻き付き、扉の外へ引きずり込んだ。

グチャアアアア!!!グシュ!バギ!!
ブシュウウウ…!
生々しい音が3人の逃げ足を加速させる。
大の大人が這って狭い通気孔を通るので、なかなか思うように進めない。
しかし狭いとなると、奴は入って来れない。そう3人は確信していた。




入口から約15m、流石に安心したのか、3人は脚を休めた。

「はあ、はあ、き、きついなあああ!!!??」
突然最後尾の兵士の足に舌が巻き付き、ものすごい力で兵士を連れ戻した。
司令官「はしれ!」

「ちょっ、まってくれえ!!助けて…!
足下を見ると舌が膝まで包み込んでいた。
そしてその足の向こうには…


大きな赤い口があった。

「うわあああああああああああああああああああ!!!!!!たすけてくれええええええええええ!!!」

グチャリ!!グチュ!ゴクリ!









逃げおおせた2人は休む間も無く這いつづけている。ふと後ろを見ると…

シュル!シュルルルル!

「き、来たああああ!!うわああああ!」
2人は汗だくで這う。しかし舌の方が圧倒的に速い。このままじゃ…

「しめた!分かれ道だ!」
兵士が前を見ると確かに道が左右に別れていた。迷っている時間は無い。

「別れるぞ!」
「は、はい!」
司令官は右、兵士は左へ進んだ。
兵士は一目散に這う。死にたくない。
その思いが体を限界まで動かす。

しかし…彼に女神が微笑む事は無かった。

「はあ、はあ、はあ、」…ゴイン!
「痛ってえーー!……え?」
前を見た瞬間、彼は絶望する。


<2011/05/15 13:17 ロンギヌス>消しゴム
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