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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜

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「…えぐっ!…うぐっ!……だ、出してよぉ…ヒグッ!」

「やかましい!静かにしてろ!」













……チェッ…
…泣き落とし作戦、失敗かぁ…
…まぁ相手が人間じゃあね…

「ねえ、僕をどこに連れて行くの?」

「泣き止むの早いな…
学会本部だ。検証してもらう。」

「がっかい?何それ。」

「…行けばわかる。」


わざとらしく聞いてみるカイオーガだが、
本当はとっくに知っている。
そもそもカイオーガは賢く、人間なんかよりずっと知能が高い。
だから学会に連れて行かれた生き物は殺され、解剖など恐ろしい事をされるのも百も承知だ。


…フフフ…学会をこいつを餌に揺すれば、
多額の金が入るはずだ…
ククッ!正にお宝だよなぁ…
「ねぇ。」

「うぎゃあ!」
ちょっと声を掛けられただけで情けない悲鳴を上げる司令官。

「な、なんだよ!」

「僕を売る気?」

「なっ!」

全部バレていた。自分がくっちゃべったのだから…しかし…


「ふっ…まあいい、言っても変わるまい。
そう、そのとおりだ。
お前を学会に売り、大金をせしめてやる。」

「へえ?そりゃさぞかし嬉しいだろうね。」
「全くだよ!フハハハ!」












…さーてそろそろ体力も戻ってきたし、やりますか。…





「ねぇ、」
「なんだぁ!?」

だんだん口調が荒くなってきている。
金の魅力とは恐ろしいものだ…

「今すぐ出してくれないかなぁ?
そしたら命だけは助けてあげるから。」

「寝ぼけてんのか?…まさかこの強硬なガラスを破ろうとか考えてんじゃねえだろうな?残念だがこれは戦車の砲撃でも傷一つつかない特注品だ。偶然あって助かったよ。

「ふ〜ん。じゃあ僕が暴れても意味無いんだね。」

「そういうこった。諦めるんだな。」

「じゃあ何でもして良いよね?この中で。」

「ああ。」

「やったぁ!それじゃあ…ニヤリ」
カイオーガは目を瞑り、滑らかな体を広げた。そして…



パキ!パキン!
突然、水が凍り始めた。カイオーガが全身から冷凍ビームを出している。

…パリパリ…パキリ、パキン!

遂に水槽内の水の全てが凍り、周囲は少し冷やくなった。

「な、何をしている。」

カイオーガが静かに目を開いた。すると…

ビシッ!

「な、なに!?」

何とガラスにヒビが入ったのだ。驚いたのは勿論司令官である。
…バカな!?ありえん!

…ビキキ、!バキン!パキ!ピキン!
瞬く間にヒビは全体に広がり、ガラスを唸らせる。

…ギイイイッ!ギイイ!

身の危険を感じた司令官は急いで部屋を
飛び出し、一目散に逃げた。
パキ、パキリ…
バリイイイイイイインン!!!
ガラスが大きくはじけ飛び、辺りを破片だらけにした。






…ジュルリ…
そして一匹の悪魔は、食事の用意をするのだった。


<2011/05/15 13:16 ロンギヌス>消しゴム
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