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「僕……桜華姉ちゃんに食べられるの？」
「そうだよ。でも大丈夫。溶かしはしないから……ね？」
可愛らしく首を傾げてみる
「桜華お姉ちゃんからのお願い。聞いてくれるでしょ？」
友宏が唸っている。
親とは喧嘩し、帰るに帰りにくい状況な上に、
ここで泊まるには私に喰われなきゃいけない。
それぐらい思案顔になるほど悩むだろうな。
「大丈夫よ♪　優しく食べてあげるし、気持ちいいと思うよ」
「桜華姉ちゃん……」
「友宏が嫌って言うなら仕方ないけれど……」
いくら泊めてあげるとはいったものの
さすがに食べるのには無理があると思う。
ほかに翼などで暖めてあげればいいんだし……
「分かった。桜華姉ちゃんの頼み事なら仕方ないや」
ニコリと友宏が笑顔をくれる。
この……可愛い仔ちゃんめ。
「そっか。私に食べられてくれるんだね」
恐らく本能がそうさせたのだと思う。
ジュルリと舌舐めずりしていたらしかった。

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