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消えた理性 − 旧・小説投稿所A

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消えた理性

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「ぎゃああああ!!」
「これでも?」
カイオーガはくぐもった悲鳴に対し何事もなかったかのように話しかける。
「と、当然だ! おまえなんかの言う事など聞く訳が、、、、ムウッ!」
突然、カイオーガはプニュプニュした自分の舌でエルレイドの顔を包み込んだ
そしてカイオーガが微かに上を向いただけで、エルレイドの体は柔らかい舌によっていとも簡単に喉の奥へと引きずりこまれたのであった。
「門を開けてくれないだからしょーがないよね?」
「ウァ、ムゥ! た、頼むから食べ」
「バイバイ♪」
カイオーガは残酷にも有無を言わせずそのまま哀れな門衛を呑み下してしまった。
「ゴクリ! フーーッ。なかなかおいしかったよ♪」



「さてと!邪魔者は消えたし!せーーの!」

「ドッカーーーーーーン!!!!」
門の破片が四方八方に飛び散る程の威力を持った、「ハイドロポンプ」が炸裂した。

「さーてそろそろ暴れようかな」




























「カイオーガの廊下の進み方は凄まじいものだった。途中17匹の兵隊がいたが、全員一瞬で呑み込んでしまった。ぷっくりとしたお腹の中で悲痛な叫び声がきこえてくるが、勿論出してあげる気はさらさら無い。
もの凄い速さで廊下を進んでいると、ついにバンギラスがいるであろう部屋にたどり着いた。が、その大きな扉の前には小さな最後の兵士がいた。
その兵士は今までの仲間のやられっぷりをしかと見ているためか、命乞いをしている。
「お、お願いします!ど、どうか命だけはお助けを!何でもしますから、こ、このとおり!」なんと兵士は敵であるカイオーガに対して、土下座や敬語を使っているのだ。
これではさすがにカイオーガも命だけは助けてくれるだろう。











と、思った兵士が甘かった。今のカイオーガは普段の穏やかなカイオーガではない。ただの悪魔であり、捕食者だった。そんな悪魔に命乞いなど何の意味も成さない。
カイオーガはサイコキネシスで兵士を拘束すると、大きな舌を出し、兵士を舐めまわしだした。カイオーガの肉厚な舌はニューラである兵士の体全体をベトベトにし、顔をプヨプヨと覆い尽くした。拘束されているので抜け出すことも出来ず、ついにニューラは甘い舌のなかで窒息死してしまった。死体をそのまま放っておくのも勿体無いので、そのまま口へ放り込んだ。いままで呑み込んできた兵士は全員生きていたので丸呑みにしていたが、このニューラは既に死んでいる。だから今回は少し口を開け、凄まじい圧力で噛み潰した。沈黙した廊下にグチャリという生々しい音が響き渡った。
グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ バキ! ゴキ! ブシュ! グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ グチャ、、、 









ニューラだったモノを呑み込んで一息つくと、ついに重い鉄の扉を押し開けた。
中は意外に狭く、壁という壁全てに堅い金属板が雑に打ち付けてあった。
そしてその部屋の主であるバンギラスは、中央の堅い石造りの椅子に座っていた。




バンギラスが口を開いた。
「お前、いったいだれだ?」
どうやらこのバンギラスは、カイオーガというポケモン自体、知らないようだ。
「、、、、、、、、」
カイオーガは何も喋らない。
「おい!きいてんのか!? ふざけてんのならブチころすぞ!」
「、、、、、、、、、」
それでもカイオーガはなにも喋らない。


「ブチ」
なにかがきれた。


バンギラスはカイオーガにむかって一心不乱に飛びかかっていた。短気である。
それを見てカイオーガはニヤリとする

実はこのカイオーガ、挑発していた。自分から飛びかからさせ、冷静さを失わさせる。
そして思ったとおり、バンギラスは血相変えて自分に向かってきている。
そしてバトルがはじまった。






































そしてバトルは終わった。僅か25秒の戦いだった。バンギラスは今カイオーガの巨体に押しつぶされている。たった25秒間の戦いなのにバンギラスはゼーゼーいっている。一方カイオーガはノーダメージ。死んだ戦いだった
。そしてカイオーガは、自分の下で悲鳴を上げているバンギラスを残酷な笑みを浮かべながら、冷たい目で見つめていた。


<2011/05/15 13:03 ロンギヌス>消しゴム
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