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消えた理性 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性

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ボスゴドラが目を覚ます。生きてる?
気が付くとそこは口の中より広い空間だった。胃袋だ。獲物を吸収し、消化してしまう残酷なロイヤルルーム。そこにボスゴドラは倒れている。

「あれぇ?まだ生きてたんだぁ。」
突然上から声が降ってくる。
「お、おい!お願いだからだしてくれよぉ!俺はまだ死にたく…あれ?」
胃壁が動き出し、ボスゴドラを圧搾してくる。
「そんな希望は捨てた方が良いよ?」
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!ゆるし…」
「許さない。」


その一言でボスゴトラの願いは、怒りへと変わった。

「そうかよ…ならこっちも暴れさせてもらうぜぇ!!」
ボスゴドラは胃壁に向かうと、持てる力全て使った、「きあいパンチ」を繰り出した。
「うおおおおおおおおおおお!!!!」
ドガガガガガガガガガアアアン!!!

「痛っ!」
カイオーガは酷い腹痛を覚えた。

「手をすぐ離した方がいいよ…」
「けっ!何言ってやがる!俺はまだ死なねぇ!生きてまたあいつらを支配する!!
フハハハハハハ!!!!」
ボスゴドラの目は貪欲な色をしていた。

「どうだ!出す気になったか!?」
「う、うん。分かったよぉ。イテテ。」
「さっさと出せ!このゴミ野郎がぁ!」
「君って口の聞き方をしらないなぁ〜。そして自分の状況も読めてないだなんて…」
「ああ!?お前何を……え!?」
ボスゴドラは仰天した。自分の気合いパンチを繰り出した右手が、胃壁と同化してしまっているのだ。
「お、おい!これはいったいどういうことだぁ!?」
「防衛反応ってやつだよ。自分の体にとって敵だと思い込んだら…吸収しちゃうんだ。」
ボスゴドラは青ざめる。つまりはカイオーガの一部になるという事。
「い、いや、いやだ!助けて!そんなのやだ!誰か助け…むうっ!」
胃壁は遂に右半身を完全に侵食し、同化させていた。
「い、いたい!だれか!たすけてくれぇ!
おい!なんとかしてくれよ!」
「やーだよー」
「なんでだよ!うわあああっ!!!」
「自分の心に聞いてごらん。」
肉壁は左半身をも襲い、ボスゴドラはもう角と顔しか残っていなかった。
ブニュウン、ジュー。
「イ、イヤダ…こんな死に方…」
「えー?どうして?伝説のポケモンの一部になれるなんて光栄じゃないか。」
「た、たすケテヨォ…うアアァ」
侵食部分は更に拡大し、ボスゴドラの鼻は無くなった。
「ぐルジイいー!!?だズゲデーエ!!……ああああああ!!!」
そしてとうとう角も消え去り、完全にボスゴドラは取り込まれると、胃壁は元に戻り、いつものように鈍く光っていた。


<2011/05/15 13:09 ロンギヌス>消しゴム
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