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消えた理性 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性

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「えへへぇ ちょっと固かったけどおいしかったよ。」
カイオーガは弱者を降伏させ、それを胃の中に収めた快感を感じて、自分の柔らかなお腹を撫でる。




「ん?」
カイオーガは他人が見ているのに気づいた。バトルの時審判をしていた、ライチュウである。

「あれれぇ?どうしてそこに居るのかな〜?」
カイオーガはゆっくり近づいていく。


「うわああ!!く、くるなああ!」
 ドッカーーン!
とっさに「かみなり」を放ち、カイオーガの姿は爆煙でみえなくなった。


「や、やった!」
「なにがぁ?」
「え?」
カイオーガは一瞬でライチュウの後ろに回り込み、長い舌でライチュウの首をしめる。
「が、がはぁ!」
「ヒドいな〜。僕は話があるだけなのに」
「ぐ、ぐええ…」

「君、さっきコラッタ君の事笑った?」
ぎりぎりぎりぎりぎりぎり!
「うぐうううう!!してないっ!」
「ほんとに?」
ぎゅるるるるるる!
「うぐはあああああ!!ほ、ほんと…です。助け…て…」
ライチュウの顔がだんだん紫色になってくる。
そこで漸くカイオーガは解放してくれた。
「うげっ!…ゲホゲホ!」




「ねえ。」
「く、くるな!来ないでくれ!!」
ライチュウは後ずさる。

「くすくす…なんでそこまで怯えるのさ。」
「お、おまえ俺を食べる気だろ!?」
「うん。」

「いやだああああああ!!」
一心不乱にライチュウは走り出した。
今まで出した事もないようなスピードで…





「はあ、はあ…」
一気に森の外に飛び出し、走り疲れたライチュウはバタンと倒れた。



「やあ、遅かったね。」
「えっ!…」
いつの間にかカイオーガは目の前におり、残酷な笑みを称えている。
「いやだぁ…助けてくれよぉ…」
「え?ああ、さっきの冗談だよ?」
「おま…」
…ペロリ
「ひうっ!」
「っていうのも冗談だったりして…ね?」
「そ、そんな、やめてぇ。」
「大丈夫だよ。僕もうお腹いっぱいなんだ
。悪いけど食べられないや。 ……まぁでも、
どうしても食べられたいんだったら…」
「いや!いやだ!」
「そう言うと思った。さあ森へかえりなよ。」
「あ、ああ。ありがとう…」
「いえいえ。」
ライチュウは恐れを隠せない様子で、森に帰っていった…


<2011/05/15 13:09 ロンギヌス>消しゴム
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