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　　次の日

西塚「えーっと・・・ここをこうしたら・・・ああ駄目だ！」
工藤「彼はさっきから何をやっているんだ？」

　　朝から彼は、ホワイトボードの前に突っ立っていろいろ書いていた。もう夜になる

佐藤「あの装置で別の世界から物を持ってくる方法を探るとか言っていましたよ」
西塚「こうすれば・・・あ、いけるかも・・・駄目だ。必要なエネルギーが大きすぎる！」
佐藤「ところで・・・いいんですか？あのままにして」
工藤「止めさせようとも思ったのだが、その話を聞いて止めにした。もし方法が見つかれば、効率はぐんと上がるからな・・・」
西塚「こうでこうでこうで・・・こうすれば！・・・駄目だ、上手くできない！！」
佐藤「方法は見つかったんですか？」
西塚「いいや。あの装置で移動するのは意識だけだから、そのままじゃ物を持っては来れない。だから、両方の空間を繋ぐ方法を探していたんだけれど、どうしても必要なエネルギーが大きくなってしまうんだ。だからどうにかして小さいエネルギーで繋げる方法を探していたんだけど・・・」
工藤「上手くいかなかった？」
西塚「そう。どうも小さいエネルギーで繋げる方法はあるみたいなんだけど・・・分からない」
佐藤「もっと探せば・・・」
西塚「いや。このほかの方法を探ろうとすると、今の理論じゃあ不十分で駄目だ。こんな簡単に諦めたくは無いんだけど・・・」
工藤「じゃあ仕方ないな。実験を始める。次はちゃんと技術に関する情報を集めるんだぞ」
西塚「はい」

　　３２分後

天音「周波数スペクトルセット完了！２２２Hz」
佐藤「GGR（グラビトンジェネレーションリング）起動！プラズマ発生！！」

ヴヴヴヴヴヴ・・・

西塚「・・・よし」
蓮見「リング安定化！電気ショック準備完了！！」
天音「システム起動！運転開始！！」

フッ　　ヒュウンヒュウンヒュウンヒュウン・・・・・・

　　ちょうどその頃、近くの家で

テレビ「・・・今夜は雷が予想されます。十分注意して下さい」
子供「お父さん。雷だって」
父「大丈夫。ここら辺には落ちないから」

　　雷だという天気予報が放送されていた。そして、父親が言った事とは裏腹に、空はどんどん曇っていった・・・

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