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パラレル・ワールド − 旧・小説投稿所A

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パラレル・ワールド
− 第20話 −
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西塚「よし、着いたな・・・星空が綺麗だ」

  着いたところは、どこかの暗い森の中で、上には星の綺麗な夜空があった

西塚「・・・最近の都会は、夜も明るいし空気も汚れているからな・・・って何言っているんだ僕は。さ〜てと、行くか」

  そう言って森の中を進み始める

西塚「いやーそれにしても空気が綺麗だねぇ。何回かここに来たいよ・・・あれはなんだ?」

  音をたてないようにして進む

西塚「あれは・・・ドラゴン?・・・綺麗な鱗だな」

  そこに居たのは、黒い鱗を持った一匹のドラゴンだった

ドラゴン(はー・・・ここに来てから何年になるかな・・・ん?この気配は・・・人間?にしては何かが薄い様な・・・まあいいや。よし、いつもの方法でおびき寄せよう)
西塚(ん?寝始めたぞ?・・・近づいてスキャンするなら今だな)

  手にスキャン装置を持ち、近づいて行く

ドラゴン(ウフフ、来た来た。めずらしがって近づいて来た所を捕まえて食べちゃお♪)
西塚「・・・それにしても綺麗な鱗だ。見とれちゃうよ・・・って見とれてないで・・・」
ピー・・・

  スキャン装置でスキャンする

ドラゴン(!?・・・今の音は・・・)
西塚「・・・もしもし?」

  更に超小型通信機のスイッチを入れた

工藤『どうした?』
西塚「今一匹のドラゴンを見つけたんで鱗をスキャンしたんです。かなり固いらしいですからね。データを送ります」
佐藤敏子『・・・残念ですけど、固さは普通ですよ』
西塚「え?」
佐藤敏子『普通の鱗と違って、かなり密度が小さいです。が、硬度は特別高いというわけではありませんね』
西塚「えー・・・そうなのか・・・じゃあ切ります」
ピッ
佐藤「ええ!?先輩!!」
工藤「相変わらず勝手な奴だ・・・嵐になりそうだな」
佐藤「そうですね」

  外は強い雨になっていた。その頃・・・

西塚「固さは普通、か・・・ん!?」

  彼は、ドラゴンの尻尾に捕まっていた

ドラゴン「ねえ・・・今スキャンって言った?」

  真剣な目つきで聞いてくる

西塚「え?・・・はい。言いました」
ドラゴン「それって・・・電子機器のこと?」
西塚「え?・・・(なんだこいつ。なんで電子機器何て言う言葉を知っているんだ?・・・)そう、ですけど・・・」
ドラゴン「・・・この世界に電子機器はないはず・・・君、こことは違う世界から来たんだね」
西塚「ええ!?(なんで、それが分かったんだ?)・・・な、何のことです?」
ドラゴン「隠さなくてもいいよ・・・僕も昔、そうだったから」
西塚「!?」

  彼によると、彼は昔科学者で、時空間を移動出来る装置を開発した。が、装置の故障でこの世界に取り残されてしまったらしい

ドラゴン「ここに来てから何年も経っている・・・故郷が懐かしいよ」
西塚「それは、災難でしたね・・・」
ドラゴン「・・・ところでさあ」
西塚「?」
ドラゴン「君、美味しそうだね・・・ジュルリ♪」
西塚「!!・・・お、落ち着け!」
ドラゴン「僕は落ち着いているよ・・・言ってなかったけど、僕の故郷では人間は食べ物なんだよ。」
西塚「!?・・・り・・・理論的にはそれも有り得るけど・・・受け入れがたい、嫌だ!喰われたくはない!!」

  そう言って逃げ出した

ドラゴン「そう簡単に逃がす訳ないよ!」


久しぶりの投稿です。3DSなので一晩かかりました・・・。
最初はこの話で一旦終らせようと思っていたのですが、書いているうちに長くなっていったので、
まだしばらく書くとおもいます。(ただし3月頃まで更新しない可能性もあります)
<2011/11/27 04:22 想西>
消しゴム
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