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【保】語り継がれる伝説 − 旧・小説投稿所A

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【保】語り継がれる伝説

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―――ある日の何も変わらない日常。

主婦A「ねぇねぇ、また独裁者が倒されたんだって〜」

主婦B「あら、また倒されたのですか?」

A「えぇ、なんでも厳重な警戒態勢の中で誰も気付かれずに殺されちゃったようですよ〜」

B「あらやだっ、それでそれで?」

時はもう昼過ぎだった。
主婦達の会話はいつもと変わって、暗殺された人物の弔いとも言わんばかりの話。
こんな日が、ここ最近続いていた。

この街、マシャフではいつもの事だ。
誰かが殺されれば、その話でもちきりになってしまう。

A「そいつを殺した奴は何でもあの教団の人だそうですよ・・・」

B「またその教団ですか〜・・・ いつもながら怖いですわ・・・」

こんな主婦たちの話の中、街の正門から一人の男が帰ってきた。
白いローブ、ナイフベルトなどなど、
特徴的な装備をしていた。

B「それで、そいつを殺した人の名前、分かるの?」

A「ええ、もちろん分かるわよ〜」

B「だれだれ?」

そして、主婦はその男とすれ違った時にこう言った。

A「――アルタイル・イブン・ラ・アハド。」



<2011/07/06 22:11 アサシン>消しゴム
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