楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル
銃と君と仲間と − 旧・小説投稿所A

RSS | 感想 | TOP
銃と君と仲間と
− 被食者×2 −
|<< < 15 / 18 >>|



「た、頼む・・おりてくれ・・ぎゃあぁっ!!」

「きこえないも〜ん♪」

床とカイオーガの腹部にプレスされ、ボーマンダは息も絶え絶
えに訴えかける。
 ちょうどその頃ロンギヌスはというと・・




ぐにゃっ・・ドチャッ・・ンレロ〜…

「うぷわぁっ!! この・・出せ・・」

トランポリンのように波打つ舌の上で、無様に抱きつかされて
いた。こちらは口蓋とのサンドウィッチらしい。
 ぎゅうぎゅうと容赦なしに味を絞り抜いてくるそれらを前
に、ロンギヌスは口に入った唾液を吐き出す。

「うっぷ・・100ccは飲んだなこりゃ・・どわあぁ!!!」

舌が滑り台のようにグラリと傾き、喉肉で見えない穴へと落とし込もうとする。
ロンギヌスはがむしゃらに舌を抱きしめるが、唾液がじゅわっと溢れ、余計に滑りやすくなってしまった。

「だ、誰か・・」

ズルッ……シュルルルルルルル…

「あぅ・・あああああああああ!!!」


〜〜〜〜



「お、おい・・少し待てよ・・話そうぜ・・」

「きこえな〜い♪」

押しつぶされていたボーマンダはいつの間にか強制的に立たさ
れ、彼の目の前にはぷよぷよ柔らかそうな舌肉と、もう待ち構
えている喉の奥が広がっていた。
 カイオーガは有無を言わさず、あんぐりとボーマンダを銜え上げた。

「ああっ・・ぷ・・畜生、このっ・・」

「へっ? あっ・・やめ・・えへへ、くすぐたぁい!!」

ボーマンダにしてみれば無我夢中で舌を押し返そうとしている
のだが、カイオーガにはこそばゆい程度にしか感じないらし
い。ヒレで暴れ狂う足を持ち上げ、窮屈な口の中へと押し込む。


ぎゅぅ・・ぐよっ・・ぬちょ・・

「出せよ・・この野郎!! むゎ・・後で覚えて・・」

「もう忘れちゃった、君つまんないもん」

今のは精神的にショックだったのか、抵抗が一時停止する。
その隙を見計らい、カイオーガはぷくりと喉を膨らませた。

「うがっ・・あっ・・わ、悪ぃ!! やめt・・」

「最近人間の食べ物しか食べてないから・・久しぶりだなぁ♪」

尻尾がじたばたと口からはみ出ている・・
 そんなこと気にも留めず、カイオーガは垂直に上を向いた。




ングゥ・・ゴクン♪
・・ゴクリ・・


二つの微かな悲鳴と共に、二つの喉は同時に獲物を飲み下す。
 カイオーガは気持ち悪そうに顔をしかめると、ベェと舌を出した。

「うっぷ・・さすがに無理があったかなぁ・・
        ・・美味しかったからいいけど♪」

ぽゆぽゆと揺れ動く白いお腹・・
 その向かいには、もう一つの膨らんだ腹を抱えた、満足げな
シャンロンの姿があった。

「フフ・・やはり食事は人間に限る・・下手な獣肉よりずっと旨いではないか」

シャンロンの腹も、ロンギヌスが激しく暴れ回っているらし
く、ズプズプと変に動いていた。

「まあそう興奮するな・・胃壁が破れる訳でもなかろう」

ロンギヌスは簡単に納得したらしく、彼の抵抗は少しずつ弱
まっていった。
 人の心を知り尽くしているというのも、流石は古竜種といったところである。

「そうだ・・時間はたっぷりくれてやる。
             ・・存分に楽しむがよい」





一方ボーマンダは、そんな時間は残されていなかった。
 カイオーガは胃の中で暴言ばかり吐き続ける彼に愛想を失
い、とっとと消化しようとしていた。久しい新鮮な獲物に、胃
壁は活発にボーマンダを揉みほぐしている最中だ。




〜〜

ぐにょん・・にちゅっ・・ぐにゅぅ・・むりゅっ

「あぐっ・・このシャチ頭!! 早く出さねえと酷い目に・・」

「ふゎあああぁ・・いーよーシャチで・・」

絵に描いたようにつまらなさそうな顔を浮かべるカイオーガ。
 暴言も小さい頃から慣れっこなので、怒りも悲しみも湧いてこないのだ。



にちゅぅ・・たゆん・・ぐもっぐもぅ・・

「あっ・・やべろ・・レイン様ぁ!!」



<2011/05/14 23:04 ロンギヌス>消しゴム
|<< < 15 / 18 >>|

TOP | 感想 | RSS
まろやか投稿小説すまーと Ver1.00b