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【保】迷い人 − 旧・小説投稿所A

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【保】迷い人

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緑の森に更に大きな巨木が見える…いくつもの太い蔦がぶら下がりそしてその真下には蔦で作られた檻があった…

『うぅ…』
『大丈夫かしら…?』

僕は誰かに寝かされてる…?慌てて起き上がると誰かと頭をぶつけてしまう

『痛てΣ』
『キャァァΣ』

しばらく頭を抱え僕を介抱してくれた人を見る

『外見は明らかに人じゃない…まるでフサフサした犬のような毛皮と耳と尻尾がある…』

『大丈夫そうね〜突然聞くけどあなたは何族かしら?特徴的な部分が見当たらないわね』

そう言って僕の体を眺めている

『あの…ここはどこですか…?』
『ここ?あなた何者?ここを知らない種族なんていないくらい危険な場所よ?蛇族ボロスの砦よ?』

そう聞かれて記憶を辿ってみる…確か洞穴の中で妙な蛇女に襲われて…連れてこられたのか

『…』

背中にあったリュックサックはなく腰のウェストポーチも武器もない

『取られたみたいね?ここに迷い込んだら最後ボロス族のペット達の餌にされてしまうわよ?』

そう聞いて檻の外を見渡す…真下には真っ暗な穴へと続く断崖絶壁が見え辺りには僕達と同じようにぶら下がった檻の中でもたれかかってる

『あれを見て…もう餌の時間ね』

すると一本の蔦がどんどん巻き上げられていく…そして中にいた人は突然暴れ始めるがその檻ごと呑み込もうとする巨大な竜がその檻ごと呑み込んでしまった…喉の膨らみはやがて腹の中へ…

『あなたが何者か知らないけど私達はただの餌よ?何をしたって無駄だから』
『…』

ポケットの中を探る…何かある?

『カッターナイフ…』
『あら?いい物持ってるわね?それを貸してくれるかしら?』

名も知らぬ彼女がカッターナイフを貸してくれという…どうする?

A貸して上げる
>>9

B貸さない
>>10



<2011/11/23 23:59 狐人>消しゴム
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