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【保】SPEC − 旧・小説投稿所A

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【保】SPEC

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その頃瀬文は公安の強めて要請で「未詳」に飛ばされていた。
「未詳」とは、公安部公安第五課未詳事件特別対策係。略「未詳」と称。
リフターで未詳のフロアに上がってきた瀬文の目に、始終誰が来るのか待ちかまえているのだろう、白髪頭のいかつい顔が飛ぴ込んできた。

?「ど、どちら様で」
その肩越しにすばやく室内に目を走らせると、どこかガランとした印象だ。デスクは11もあるが2つしか使われておらず、棚はどれもスカスカで、ロクな資料もない。テレビはいまだにアナログだ。
この、部屋全体に漂うヌルさ。瀬文は大きな違和感を覚えつつ、野々村に款礼した。

瀬「本日付で捜査一課より転属を命じられました、瀬文焚流警部補であります」

野「お、おう君が、、、、。公安部公安第五課未詳事件特別対策係長.野々村光太郎です。ところで、柿ピ一食べます?」
70歳とぃうが少々ボケているのかもしれない。

瀬「結構です」

野「あ、そ」
そう言い、柿ピーの袋をひっこめた。瀬文は、PCを立ち上げて仕事の準備を始めた。

野「まあ、ご存じかとは思うけれど、我々の部署は、不可思議な事件を取り扱う部署でね、、、例えば、超能力で人を殺した、なんて言うような、科学では解明できないような、」

瀬「要するに、頭がおかしいとしか思えない相談とかがたらい回しにされてしる部署だからそれをのらりくらりかわすだけで何もする事はない、という噂の通りということですか」

野「夕八八。まあ、見方によっては、そういうことかな」
認るのか。笑うところなのか。いいのか、それで。
瀬「でここは係長だけですか。」
イラッとしながら尋ねる。
野「あとは、当麻君という、24歳のギャルがいてね。これがなかなか、、、」
プルルルル、、電話が鳴った。

野「はい、未詳、、、、ええ!当麻君が、つかまった?どうして?食い逃げ?」
、、、、、、、



首根っこをつかまれ未詳に突き出されきたこの女が係長の言った当麻紗綾らしい。
化粧っ気のない顔に、地味なグレイのスーツと白いソックス。
24歳のギャルとは、これほどダサい生き物だったろうか。
当「チッチッチッ」
当麻が舌打ちでちょっと待ったをかけた。
当「ヒドイな。食い逃げなんて。てか、逃げてねーし」

店親「どう見ても怪しいから」
親父の言い分ももっともだ。
当「お財布忘れただけでしょ。ちなみに、食い逃げは刑法にはならないから」

野「え!?そうなの」
すっとんきょうな声をあげる。やはりボケているのかもしれない。
瀬文はため息をつきつつ、親父に尋ねた。

瀬「で、おいくらですか」

店親「1万飛んで600円です」

瀬「1万飛んで600円?」
信じがたい。

野「よく食べるんだよこの子」
野々村は親父に金を渡している。
野「どうも、ご迷惑おかけしました」

瀬「お前が謝れ」
当麻はブツブツ言いながら頭を下げた。

当「すいません、、、」と小声で野々村につぶやいた。
、、、、、、


人物紹介 〜甲の回 魔弾の射手〜

当麻紗綾(24)
餃子10人前をぺ口リと平らげる大食漢。
IQ201の脅威の記憶力をもつが興味のないことには無関心で覚えられない。そして異常なほどKY。

瀬文焚流(36)
元、警視庁特殊部隊SITの司令塔。
現場叩き上げの刑事。

野々村光太郎(70)
ケイゾクではー課弐係係長から係長待遇に降格。
柿ピ一なしにはいられない。
糖尿病を患っている。
<2011/06/21 22:22 m.t spec>
消しゴム
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