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【保】SPEC − 旧・小説投稿所A

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【保】SPEC

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その頃、警視庁近くにある小汚い店に一人の若い女がいた。店の看板にはうっすらと中部日本餃子のCBC
と書かれてある。妙に陰気な猫背な女で痩せすぎな体のどこまでが胃袋なのか、10人前の餃子が次々と口の中へ吸い込まれていく。

?「くくく、、、、、シュレーディンガーの猫、、、、、、ウケる、、、」



女は怪我をしているらしい左手を三角巾で吊るし、割箸を持った右手で量子論の本をめくりつつ、心底愉快そうに笑っている。

店親「、、、、何がおかしいんだ」
中部日本餃子CBCの親父が、薄気味悪そうに尋ねた。

?「てか、観測される前の1個の電子は場所AとBとCとって感じで本当に同時に複数の場所に存在しているわけですよ。それをこんな難クセつけちゃって、、、」
親父はどうも女の存在が気に入らない様子で、客足が途切れて暇なのか、店の隅のテーブルでジグソーパズルを始めた。完成すれば巨大餃子が出来上がるはずだが、これが、ほとんど白一色の難物である。
女は、ゴチャゴチャのピースの山をグイと一瞥し、チッチッチッと舌打ちした。

?「1ピース、足りない」

店親「はぁ?」
親父が振り向くと、女はもう量子論の本に見入っていた。

?「くくく、、、んでレフ.ランダウは何ってっっこんでんだ」

、、、、、、、


<2011/06/21 22:22 m.t spec>消しゴム
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