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波導の鋼の格闘で出来たナイト的なポケモン − 旧・小説投稿所A

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波導の鋼の格闘で出来たナイト的なポケモン
− 昔のお話 −
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ただひたすらに動けなくなるまで肉体の鍛錬をして
用意された食事を犬のように貪り
そのまま覚めなくなりそうなぐらいに深い眠りへとつく

ひたすらに強くなる為の毎日
いつしか、自分のカラダは通常の鍛錬では疲れるどころか気持ち良くなってくるありさま
同年代の者よりも一回り大きい体を得ていたりもした

強くなるために村の者がやるべき仕事を自分一人でこなし続け


6歳の頃。建物を造る為の木材を切り倒し、丸太ごと村まで運べるようになった
7歳の頃。長年使われていなかったという畑を何日も掛けて使える状態にまで仕上げた9箇所も
8歳の頃。9ヶ月かけて水場へと続く道を石材で平らに舗装し完成させた
9歳の頃。もうオレのシマの連中じゃバトルとか相手にならにんだが


そして10歳の頃
ある出来事が起きた

村人がよろいどりポケモンと呼ばれるエアームドにさらわれたらしい
村中で大騒ぎだった娘が連れ去られたと泣きわめく母親であろうキュウコンもそこに居た

助けるか助けにいか
大丈夫だとかもう駄目だとか


この村に外敵が入ってくる事など滅多にないハズ
普通ならこの村の守り神であるポケモン
ルギアの手により守られていた訳だが

誰かルギア様の元へ!
助けをこうのだ!


とか言ってるが浚われた娘が助かるか
過去にも何度か同じような事があったが全て帰らぬ骨になっている
ルギア様に助けを求めるより先に手っとり早い方法があるんじゃぬか?

そう話かけようとしたが面倒なのでやめた
悠長に助けを求めていては今回も同じような結果じゃね?

キュウコンはその場で泣き崩れルギア様に助けを助けをと呟いている
そんな奴を無視して日々の鍛錬を終えたばかりのオレは水分を補給の為井戸へと向かう

仮にも炎タイプで進化後で尚且つ親だろう
突っ込みどころがありすぎるなんて考えをしてしまぬ
何故なら岩運びのトレーニング後で
酸素が脳にいきわたらず多少頭が混乱してきた所で9秒の休憩を済ませ
井戸の冷えた水を補給したオレはすっきり爽快と思った
アイツがいかないなら仕方ないとその時



「おいリオル助けにいくぞ」
「」何いきなり話かけてきてるわけ?


と空気の読めない汚い悪タイプが話しかけてきた
一人じゃ助けられないからとメインアタッカーな格闘タイプであるこのオレを
メンバーに誘って手柄を独り占めしようとする恥知らずなゾロアが居た


「んなコト言ってるとロコんの危険が危ない行くぞ馬鹿」
「」オイィ?いきなり馬鹿扱いとか理解不能なんですけどー!?


と反論するオレの尻尾を強引に引っ張り先に進もうとする悪タイプ
流石ゾロア汚い


強引に9回連続フレ要請されてゾロアと付き合う事になって3年間
こいつと出合ってからというものトラブルが絶えず付きまとう

ちなみにリア♀。
♀である事をいい事に迷惑な行為を繰り返すがゆえに
村の中でも煙たがられる奴だったらしいが

悪タイプだから仕方がない
格闘タイプのほうが信頼度が高いというのは確定的に明らか

攻撃を見切りこらえてメイン盾となれる格闘タイプは引っ張りだこ
軟弱で耐久の低い悪タイプとは大違いだ


仕方ないからそんな哀れなゾロアはオレが守ってやらなくちゃならにい
言っても聞かない奴だからな
体を張れるオレが付いていってやらないとダメだと思われる一般論でね?

だから―――


「」そのエアームドはどこへ行った?倒しに行ってくる


別に尻尾を引っ張られるのが嫌だった訳じゃない
ゾロアも尻尾を引っ張るのはやめた

キュウコンは訳も分らず頷いて暫く後に喚起した
しかし村の者は反対した

生贄にいなくなられては困る
ましてや相手は飛行タイプと鋼タイプを併せ持ち
さらに苦手とするタイプの筈の炎タイプから子供を浚うような大胆で凶悪なポケモンである

だけどあえて言ってやった


「」格闘タイプは戦いたくて戦うんじゃない戦ってしまうのが格闘タイプ


村長であるオオタチもが訳の分からない事を喚いている
歳のせいか言動が不安定だ村長を任せていてもいいのか?お?
何やら技を繰り出そうとしていたが

キュウコンがお前ら全員タタリ殺してくれるわ!
などと半狂乱となり暴れそうになったのでさらにオレが追撃に
生半可な格闘タイプでは真似できない波導弾で村長のダメージはさらに加速した
まだ反抗的な村人が何人か襲いかかろうとしてきたが
ゴーリキー程度が群れたところで波導の鋼タイプになる資質を持つこのリオるの敵ではない

なんとか村長も背骨が折れてコトは穏便に進んだ


こうして自分は村長よりオボンの実を授かりエアームドが降り立ったとみられる山へと向かった
ゾロアも付いてきたキュウコンは村で暴れていた



そうしておよそ半時たち初めての敵を相手にするという昂り
逸る鼓動に武者震いして立ち止り冷静になろうと深呼吸

ゾロアは息を切らして追ってくる
謙虚なオレは足を止めのんびり休憩しながらジュースを奢ってやった

そんなオレを急かすように先に進もうとするがその方向は検討違い


並みのポケモンでは敵はどこに居るのかも分らない
リオるとしての勘で進んできたが別にキュウコンや他の村人が指示したのはこの蛇山の方角だけだし
頂上までの道はほぼ一本道だからそんな言葉有って無いようなもの

自分以外の他の者ならば頂上に向かいその上から探し当てるだろう
だが自分は波導の力を感じ取れる『リオル』だ

冷静に波導を感じとれば人探し程度の事など訳は無い
ロリコん娘の波導は良くは知らないが覚えのある感覚が近くに存在した
頂上ではない山の中腹辺り知らない波導の力も感じ取れた

ロコん娘もまだ生きているようだ
助けられたのなら母親も大歓迎状態だろう
村人もキュウコンよりタタリ殺される心配もなくなる


頼りないゾロアの代わりに
このリオルがこうそくいどうを使って普通ならまだ付かないような時間できゅうきょ参戦し

格闘タイプきた!これで勝つる!
というストーリーを妄想しながら想定外の自体も感じ取るのが格闘タイプ


ふと別の波導を感じた2匹以外の誰か
此方の様子を窺うように距離を保ちながら後を付けてきていた

これも覚えのある波導だった
確かこの山を住処としていた変わり者
蛇のように長くうねるような道だから蛇山と呼ばれているのか
コイツが住みついているからそう呼ばれているのか

紫色の体に大蛇と呼ぶに相応しい体を持つアーボック
村の中にも蛇のような姿を持つポケモンは居るがコイツ程大きい奴は見たことがない
こいつも悪タイプなのか?いや確か毒タイプ

どちらにしろ卑怯なタイプだ
どういう思考をしているのかその性癖のお陰で村から追いやられたとか聞いている
流石毒タイプ哀れだ恵まれない

今こうして感じている波導…こんなイヤらしい気分にさせる波導を持つ奴はそうそう居ない
姿は隠れていてもその波導は自分の感覚を妨げるのに十分すぎるほどに感応される
一体何が目的で自分に付いてきているのか分からにぃ

エアームドが先か今自分を付けてきているあのアーボックが先か
どちらを相手にするかアーボックは助けとなってくれるのかそうでないのか
そうだとしても逆だとしても邪魔をされる事には変わりなさそうだった
考える事はもう面倒にオレが向かうはまずはエアームドの所へ向かった


思ったより真面目っぽい
微修正しながらちょっと変わったり変わらなかったり
<2011/06/16 00:09 ふぃふぃ>
消しゴム
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