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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ − 旧・小説投稿所A
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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ

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だがそれから数分もしないうちに、上からドンという衝撃を感じた。
何だ!?
月夜兎は再開したばかりのDVDをもう一度停止させ、聞き耳を立てる。
すると重そうな足音が聞こえてきた。
少なくとも人間ではなさそうだ。
水神か?
だけど水神なら私を呼ぶはず。
それに足音から察するに二人いるみたいだ。
ということはさっきレーダーもどきに映っていたドラゴン(と思われるもの)?
しかしあいにく私にはドラゴンの知り合いは水神親子ぐらいしかいない。
そうなると一番考えられるのは……。

「私を恨む奴が復讐にやってきたのかな?」

月夜兎は必死で昔のことを思い出そうとするが、あまりにも心当たりがありすぎて考えるのをやめた。
まあとにかく面を拝んでみるか。
そしたら思い出すかもしれないし。
そう思った月夜兎は祠の扉の隙間から外を覗いた。
すると目と鼻の先にピンク色のドラゴンと灰色のドラゴンがいた。
どうやら二匹は外から中を覗こうとしていたらしい。

「おわっ!」

さすがの月夜兎も驚いて声を上げてしまった。

「あっ、いたいた」

ピンク色のドラゴンが器用に祠の扉を開けた。

「はじめまして。私はミレア。ミズキ(水神の名前)ちゃんの知り合いで、今回は遊びに来たんです」

「は、はあ。私は月夜兎です。もしかして水神から私のこと何か聞いてます?」

「ええ、この一帯で崇められている土地神だと聞きました。あっ、そうそう。月夜兎さん、これどうぞ」

灰色のドラゴンが手に持っていたクーラーボックスをパカッとあけた。
それにはキンキンに冷えたニンジンがたくさん入っていた。

「おお、なんだか悪いなぁ。ところで君の名前は?」

「ジェネラスです」

「ミレアさんとジェネラスさんね。もう覚えたよ」

月夜兎はニコニコしながらクーラーボックスへと近付いた。
だが次の瞬間、月夜兎はガッチリと捕まえられていた。

「ゴメンね、月夜兎さん」

ミレアは月夜兎を持ち上げて、ペロリと舐め上げる。

「実はね、私たちミズキちゃんからお願いされたのよ。『月夜兎を懲らしめてやってくれ』ってね」

「はい?」

全く事情が飲めないという顔をする月夜兎をお構いなしに、ミレアは月夜兎を舌で絡め取って口の中へと引き入れた。


<2011/07/09 21:41 とんこつ>消しゴム
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