半熟な月
301.道場/朝五時
アサシン「さて、花鳥風月を愛でるアサシン道場なのだが」
タイガ「NHKみたい……」
イリヤ「名前は物騒なのにね」
302.道場/殺し屋道場
真アサ「これぞ本当の真アサシン道場! 明日すぐにでも使える超絶!拷問テクニックを!」
タイガ「ぐあー! お呼びじゃねー!」
イリヤ「……(ちょっと知りたいかも)」
タイガ「イリヤちゃん!?」
303.道場/タイガ、少し惹かれる
真アサ「加えてお手軽プチ整形を伝授したいと」
イリヤ「あんたがやっても説得力ないのよ」
304.道場/ある意味、プレーヤー側と言えなくもない
アーチャー「今日も今日とて死にさらした衛宮士郎のためにお送りせねばならないアーチャー道場な訳だが」
タイガ「……やっと道場としての体裁が整ったような気がするわ」
イリヤ「誰も彼も自由にやりすぎなのよね。これだから英雄は」
アーチャー「それを言うなら私も英雄な訳だが……。ああ、確かにこんなことをやるくらいなら英雄になどならなければ良かったのかも知れんが。
……なに、プレーヤーの救済をしろと? ふむ、今回は――アーチャーに殺されたか。
――おめでとう。君は晴れて自由になった。これがUBWルートの Ture End だ」
タイガ「って違ぁぁぁう! どいつもこいつも趣旨を理解してなーい!」
イリヤ「まあ、前提からして敵のサーヴァントにシロウの救済企画やらそうってのが間違いなんだけどさ」
タイガ「……それを言っちゃーおしまいよイリヤちゃん」
305.教えて知得留先生/鉄人クラス
秋葉「知得留先生」
知得留「はい秋葉さん。何でしょう」
秋葉「貴女は社会科の教員だそうですが、他の教科も担当なされるということがあるのでしょうか」
知得留「そうですね、たまに家庭科なんかも教えますね」
秋葉「…………(カレー)」
翡翠「…………(カレー)」
さつき「…………(カレー)」
琥珀「カレーですか?」
知得留「みなさん歯に衣を着せませんね」
306.教えて知得留先生/雰囲気的に
秋葉「というか教頭が最もお似合いだと思いますけど」
知得留「退学にしますよ?」
307.教えて知得留先生/迸る個性
琥珀「力押しですから保健体育なんてのもアリですよねー」
秋葉「そうね。身体だけはエロいから、あの人」
知得留「どこもエロくない人に言われたくありませんけどね」
秋葉「……貴女こそ、遠野の力で左遷させますよ」
知得留「甘いですね。私には何を隠そう教会の後ろ盾があるのです!」
翡翠「……設定が滅茶苦茶です」
さつき「まあ、存在自体むちゃくちゃな人たちだから仕方ないよ」
秋葉「言っておきますが貴女も同類ですからね」
308.○○強化連合
志貴「……頼んだぞ」
士郎「ああ。絶対に、成功させてみせる」
男たちは固く手を取り合った。そこには、かつてない程の願いと誇りが込められており――。
翡翠「――あの、志貴さま? そちらの方は一体……」
士郎「強化、開始」
翡翠「きゃっ――!」
驚くなかれ、メイドを強化すると萌え度がアップするらしいぞ!
士郎「――ぎ、ぐぅぅぅ――!」
志貴「行け、もう少しだ……!」
凛「何をやってんのよあんたたちはぁぁぁ!!」
しこたま折檻されました。
309.○○強化連盟
志貴「……次こそは、成功しなければならない」
士郎「あぁ。――抜かりは、ない」
男たちは鬱蒼とした森を掻き分け、時代遅れの城へと邁進する――。
リズ「セラ、ちょっと」
セラ「何です?」
リズ「誰か、来た」
セラ「え――。また遭難者ですか? あまり、縁のない者を城に招くのは頂けないのですが」
リズ「いや、そんなんじゃない、と思う」
セラ「――要領を得ませんね」
そして、扉を破り階段を走り廊下を駆け抜け、息せき切って男たちが現れる。
セラ「――貴方たちは」
リズ「あんた誰」
志貴「行け、行くんだ士郎――!」
士郎「あぁ! だってこの想いは、間違いなんかじゃ――!」
凛「……間違いだっつってんでしょ、この馬鹿」
遠坂さんの網に掛かって、危うく剣の丘にショートカットで辿り付きそうになりました(18以上:E・Sさん)
310.カレー大国日本
志貴「あのですね、先輩」
シエル「(もぐもぐ)なんですか遠野くん?」
志貴「本当に今更過ぎて、もう本当に真実今更なことなんですけど、どうしてそんなにカレーが好きなんですか?」
シエル「(もぐもぐ)それはですね、本来ならば企業秘密なのですが……。タイアップしているからなんですよ」
志貴「……もしかして、先輩は戦う広告塔ですか?」
シエル「そうです。(もぐもぐ)そして、その収入によって埋葬機関の経営が成り立っているという事実が」
志貴「しょぼいですね」
311.八方美人
志貴「愛って……難しいよね」
翡翠「志貴さま?」
312.八つ裂き小人
士郎「愛って……なんだろう?」
イリヤ「突然、どうしたの?」
士郎「いや、イリヤって思い余って俺殺すじゃん」
313.青/ものの例え
士郎「青は藍より出でて藍より青し、か」
凛「どうかした?」
士郎「いや、弟子に追い抜かされた師匠の気分ってのはどんなだろう、と思って」
凛「……いい気概だわ。早くもわたしを追い越す気でいるなんて。この分なら、午後の講義を通常より8倍の濃さで行っても対処できるわよね?」
士郎「……8倍? あ、いや、そんなつもりで言ったんじゃないからお手柔らかにね……?」
314.青/生々しい
イリヤ「師しょー!」
タイガ「どうした弟子一号! 一号とはいえ二号三号と続かないのは決して人脈が薄いせいではない!」
イリヤ「聞いてないっす!」
タイガ「うむ。それは知っている。ところで何か用なの?」
イリヤ「押忍! 師しょーは『青は藍より出でて藍より青し』って知ってる?」
タイガ「それくらい知ってるわよ。で、それがどうしたの?」
イリヤ「――――ごめんね、タイガ」
タイガ「……ムカつくわー」
315.青/思い出した
橙子「……青は藍より出でて藍より……」
びききっ!
幹也「……うわ、いつになく橙子さん機嫌悪いな……」
鮮花「どうも嫌なフレーズを連想したっぽいですね」
316.赤い交流
有彦「行くぜ!? 準備はいいか!」
巴「応よッ!」
士郎「いやまあ気乗りはしないけどさ……」
有彦「今更苦情は受け付けねえぜ! 行くぞ必殺『赤い三連星』!」
巴「おらおらおらおらぁぁぁぁ!」
士郎「……えーい」
だだだだだだッ!
有彦「ぬはははは、どうだ遠野! これで俺がどこにいるかわからないだろう!?」
巴「へ、こういう馬鹿騒ぎは嫌いじゃないぜ……!」
士郎「なんだかなー」
志貴「……あいつも暇なんだな」
だだだだだだッ!
有彦「手も足も出ないだろう! これで主人公の座をいただき、秋葉ちゃんとシエル先輩と金髪美女とメイド+和服美少女をはべらせて左団扇の汗まみれだぜッ!!」
巴「そ、そんな特典があったなんて……!」
士郎「なんだかなー」
志貴「……えーと、一子さんどうします?」
一子「まあ、ここに一枚のベニヤ板がある」
志貴「はい」
一子「で、まあ、投げる」
志貴「いきなり!?」
びゅう!
有彦「ぼぎゃっ!?」
志貴「あ、当たった」
一子「すまんな有間。下らんことに付き合わせてしまって」
志貴「あ、いえ、いつものことなんで」
一子「ん。ならいい」
士郎「……なんだかなあ」
317.秋
志貴「なんかさ、反転してる秋葉を見ると紅葉を思い出すよ……」
秋葉「いえ、そんな遠い目をされても対応に困りますが……」
琥珀「要はですね、志貴さんにとって秋葉さまはまだ来ない秋のごとく遠い存在だと言うことですよ」
志貴「琥珀さん、ここは解説いらないから」
318.愛煙家
幹也「橙子さんが台湾のタバコを吸うのって、何か特別な理由があるんですか?」
橙子「あぁ、関税がな……」
幹也「え?」
橙子「ここから先は金取るぞ」
幹也「あの、脱税とか」
橙子「――――」
幹也「いえあの、思い出したように引き出しから金属を出さないでくれませんか……?」
319.蒼/フォロー
志貴「先生! 青っていう色は日本だと緑色の解釈で用いられることが多いんですよ! ほら、青信号だって緑だし、青い葉っぱとか青い海とか青竹とかアオガエルとか! だから大丈夫ですよ!」
青子「カエルはちょっと……」
320.蒼/カウンター
青子「ついでに言うと、青柳ってバカガイの剥き身なのよねえ。バカガイ……」
志貴「……あ、その……」
321.蒼/リターン
橙子「青柳…………くく」
幹也「……と、橙子さんが怖い……」
鮮花「しかも目が笑ってないですし」
322.呪術効能
士郎「……なあ、イリヤ。その、俺そっくりの人形は一体……」
イリヤ「これ? リズに作ってもらったんだよ。でも、ちょっと綻びてるから直しておこうと思って」
士郎「そうなのか……(なんか、嫌な予感がするけど……)」
イリヤ「さて、と。はぁ、ミシンって面倒くさいのよねー(タタタタタッ)」
士郎「あだだだだだだ!!」
凛「ッ! どうしたのよ士郎!? あんた実は持病持ちだったの!?」
士郎「ちが、なんか腹が断続的に……いででででででで!」
凛「ちょっと! 本当に大丈夫なの!?」
イリヤ「……ふう、ようやく終わったわ。……あれ、ちょっと髪の毛がはみ出てる。誰のかしら」
323.天の川
士郎「……星が、綺麗だな……」
セイバー「そう、ですね……」
士郎「あ。天の川が見えるなあ。セイバーは知ってるか? 天の川にはね」
セイバー「おおぐま座の主がサケを取っているのですね」
士郎「……そうかもね……」
324.爪
志貴「どうでもいいけど、アルクェイドなら素手でサケを捕まえられるよな」
アルク「え、なに? 取ってきて欲しいの?」
志貴「いや、いい」
325.跡取り/愛の爆弾
幹也「式、あのさ」
式「なんだ」
幹也「もし、僕が式と結婚したら、確実に婿養子になるよね」
式「多分な」
式「……………………おい幹也、おまえ今なんて言った?」
幹也「ん?」
326.跡取り/遠坂の継承者
士郎「もし遠坂と結婚したら――」
凛「当然、遠坂士郎よ」
士郎「選択権ないんか」
327.跡取り/名門
士郎「セイバ……」
セイバー「シロウ・ペンドラゴンでよろしくお願いします」
士郎「お願いされても……。あ、でも、セイバーって王家の出だからなあ」
凛「わたしだって名家なんだけどね」
桜「……わたしは遠坂先輩みたく、自分の家系に引きずり込んだりしませんよ?」
328.跡取り/制限解除
イリヤ「わたしはそういうの気にしないから、シロウの好きにしていいわよ?」
士郎「いや、だってイリヤはどう見ても年齢足りてないし……」
凛「お子様お断りよ」
桜「ついでに胸囲80未満の方もお断りです」
凛「…………」
セイバー「…………」
桜「…………」
士郎「まあまあ……。とにかく、そういう訳だし……」
イリヤ「ふ、甘い……やっぱりシロウは甘いわ。だからアメチャンだって言ったのよ。
シロウは忘れてしまったの? いちばん初めに、ここに登場する人物の年齢は全て18歳以上だと銘打たれていたことを……!」
士郎「な、なんだって……?」
凛「てーか大人の舞台裏を暴くのはやめなさい」
329.跡取り/藤村の継承者
藤ねえ「わたしはどっちでもー」
士郎「聞いてないって」
藤ねえ「門前払い!?」
330.味覚破壊
士郎「言峰……。どうしてあんたはこんな激辛麻婆を食うんだ?」
言峰「いやなに。この店とこの味に借りがあるだけだ。私が商店街で行き倒れていた時、ここの麻婆を食べて息を吹き返したのだ。以来、私はここから離れられない」
士郎「……まあ、素直に死んでられない衝撃ではあるけど」
331.滅びゆく味
Fate全エンド共通。
奥様「……そこの中華料理店、潰れたんですって……」
332.滅ぼされる味
月姫全エンド共通。
奥様「……そこのインド料理店、潰されそうなんですって……」
333.弛緩と緊張
蒼香「なあ羽居。おまえは絶え間なくアルファー波を放出しているともっぱらの噂だが」
羽居「そうなのー?」
蒼香「聞くな。もしもの話、アルファー波じゃなくてベータ波だったらどうなるんだろうと思ってさ」
羽居「どうもこうも、秋葉ちゃんみたいになると思うよ?」
蒼香「……だな。晶なんかを見てるとよく解る」
334.アルコール/熊本
レン「…………(くらくら)」
志貴「猫の状態で千鳥足になってると、なんか変な病気に見える……」
335.アルコール/逆流
シエル「カレーなんて……。カレーなんて、大ッ嫌いです!!」
志貴「……言った後で後悔しそうだな」
336.アルコール/酒の過ちは自身を滅ぼす
『カレーなんて……。カレーなんて、大ッ嫌いです!!』
シエル「こ……これは……」
琥珀「これをタイアップ元に流されたくなかったら……解りますよね?」
志貴「ごめん、シエル先輩……」
337.アルコール/変身
志貴「ちょっと、アルクェイド。これ飲んでみ」
アルク「うん? ……う、なんか変な味がする」
志貴「(さて、アルクェイドが酔うとどうなるのか……)」
アルク「う……う、ぅ……う、うにゃー!!」
志貴「おあぁぁぁっ!」
しゅごごごごご!
志貴「けほ、あ、アルクェイド……?」
アルク「――にゃ、にゃ、にゃんにゃにゃーん! 泣く子も黙る猫アルク、遠路はるばる千年城から大・見・参!!」
志貴「で……出た……!」
338.アルコール/ネタの入る隙間
take2
アルク「うん? 飲んでもいいけど、別にわたし酔ったりしないよ?」
志貴「頑丈な身体っていうのは、時に面白みに欠けるよな……」
アルク「え、酔うと面白いの?」
339.アルコール/年がら年中
羽居「あははー」
蒼香「おまえは変わらないなー」
340.アルコール/オーバーエイジ
志貴「アキラちゃんはわりとザルっぽいからな……。ていうか、みんなして隠そうともしないよね」
晶「甘いですよ志貴さん。このゲームに登場するキャラクターは、みんな18歳以上なんですよ!」
志貴「いや、それでも未成年だし」
341.プレイ/限度
志貴「あ……ひす、い……」
翡翠「……ん、ぅ、ちゅぷ……」
志貴「……(ここまでされると、俺の指ってすんごい汚いんじゃないかと思う……)」
342.プレイ/商売道具
翡翠「あなたを、犯人です」
志貴「あ、洗脳探偵だから人差し指を大切にしているのか!」
343.プレイ/郵便物の区分けにも使います
琥珀「もも、もしかしたら翡翠ちゃんは自分が指ちゅぱされることに慣れてないんじゃあ……ごく」
ガチャ……。
翡翠「くぅ……すぅ……」
琥珀「こ、これは――――指ガード! ミシン使うとき指に嵌めるやつ!」
344.無言/シンパシー
高田兄「…………」
レン「…………」
志貴「なんとなく気が合いそうだよねえ」
有彦「異星間交流みたいだけどな」
345.無言/アピール
高田兄「…………(しゅっ、しゅっ)」
レン「…………(こく、こく)」
志貴「指文字と首肯……。まあ、微笑ましい光景ではあるけど」
有彦「文字で表現しきれんわな」
346.無言/箸は使える
レン「…………!!」
志貴「あ、猫舌」
有彦「意思疎通できてねえじゃんか」
347.趣向/属性
藤ねえ「イリヤちゃんはなんで猫が嫌いなの?」
イリヤ「まあ、いろいろ理由はあるけど。自分勝手で我がままで、近付くと逃げるし、甘えるときは猫なで声なんか出すし。正直、あざとくって見てられないわ」
藤ねえ「……同属嫌悪?」
348.趣向/サイズの違い
イリヤ「そういうタイガはなんでライオンが苦手なの?」
藤ねえ「……だって、噛むし。吼えるし。食べるし」
イリヤ「タイガも似たようなもんじゃない」
藤ねえ「それを言うならセイバーちゃんだって…………な、なにこの地響きは……?」
349.趣向/マサイ族ばっかりじゃない
イリヤ「というより、ライオンが苦手じゃない人間なんてそう居ないけどね」
藤ねえ「居てもアフリカ人ぐらいよねー」
イリヤ「……タイガ、それ例えが悪い」
350.10万は高いよね
凛「バーサーカーが日焼けしたら、一体どうなるのかしらね……」
士郎「どうもこうも、カブトムシ並に黒くなるだけだろう」
凛「……ヘラクレスオオカブトってこと?」
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