第十七章
「クロックタワー」
(記:抹消さん)
眠い・・・とてつもなく眠い・・・・・睡魔が俺を襲う。しかし、歯を食いしばるとき、近くにあったガラスの破片でひざを刺した。
「絶対つぶす!」
心の中でそう叫び続け、時を待ち続けた。
チ、チ、チ、カチン・・・・・
「来た!」
時計塔が0時の合図を告げる。早速計画に移り始めた。
「オラ!」
未来の力学論理で最小限に衝撃を抑えたリボルバーでも、さすがに威力が高すぎて手が少ししびれた。
だが、この痛みがなぜか快感へと移る。何でだろうか?未来がつかめるとわくわくしているからだろうか?
なかなかのいい音が周りに響いた。
「さてと、お仕事しますかね」
ズボンにはさんだサイレンサーをつけたハンドガンでちびちびと穴を開けてゆく。このハンドガンもまた特注で、この時代の
重機関銃の3倍の威力と5倍の速度で打ち出せれるという優れものだ。弾数はたったの20だが・・・・
「弾が切れるのが速いな〜マガジンを大量に持ってきて正解だった。」
慣れた手つきでマガジンを取り出し、マガジンを入れる。この動作が後3回ぐらい続いた。
「これでいいかな・・・・」
穴を開けた壁に蹴りを入れる。
「ふ〜次は情報部をかく乱させるとしますかね。」
ポケットからあらかじめ用意していた地図を確認し、穴から入った。が、奇妙なことに機械の調子がおかしくなっている。
「まさか、いや、考えられるな。」
秘密道具対策に妨害電波が流れていたらしく、道具が使えないようにされていた。
「これはやばい・・・・まだ時間がある、情報収集と手術の日にち延期のためのかく乱をするか。」
セワシはばれても今の立場が揺るがないようににあえて服を脱ぎ始めた。そして、作戦は決行される。