『先輩と私』02

 朦朧とする意識の中で鈍い痺れが全身に駆け巡るのを感じて、陽野はゆっくりと眼を開 いた。  真っ先に視界に映った天井は教室のものと同じに見えたが、部屋の中に香る薬品の臭い から、ここが保健室であることをぼんやりとした頭でも理解できた。  ただ、どうして自分が保健室に、しかもそのベッドの上にいるのかまでは思い出せない。 つい先ほどまで教室で1時間目の授業を受けていたはずなのに。  曖昧な頭の中をはっきりさせようと、陽野は少し顎を上げた時、 「あれ?」  何故か全裸になっていることに気がついた。そして、自分の下半身に取りついている茶 色の物体に驚いて、小さく叫び声を上げてしまった。  それは人の頭で、あろうことか陽野の股間に顔をうずめて、ねちっこい水音を立てなが ら縦に割れた肉襞を舐め上げていた。 「や、やだっ!」  陽野は反射的にその頭を手で押しのけようとするが、両腕がベッドの柵から伸びた包帯 に縛りつけられて思うように体の動きが制限されている。しかも両脚まで同じ様に束縛さ れ、図らずも全身で大の字を描いていた。 「何で!? あっ、いやぁあっ!」 「ほらほら、暴れない。よけいに結び目が締まっちゃうだけだよ?」  聞き覚えのある声にようやく自分を襲っている相手の正体が知れて、陽野は叫んだ。 「先輩! 何やってるんですか!?」 「おっはよーヒノちゃん。ようやくお目覚め?」  切羽詰まった陽野とは対照的に気軽な口調で返事をして、八重田が顔を上げた。その口 の周りが愛液と涎にまみれている。ついでに彼女もまた一糸まとわぬ姿で、恥ずかしげも なく裸体を晒していた。  屈託のない笑みを浮かべてベッドの上に座り込んだ八重田を見返しながら、陽野は身動 きの取ることもできず、その状況に混乱するしかなかった。 「どうして私がこんな目に!?」 「覚えてないの? ヒノちゃん、授業中に気を失って保健室まで運ばれてきたんだけど」  八重田の台詞を聞いて、ほつれた記憶の糸がほどけた気がした。  アナルバイブを尻穴に挿入したまま授業を受け、そのきつい責め苦にあえなく絶頂に達 して、同級生の前で気絶してしまった痴態を思い出し、陽野はうなる様に喉を鳴らした。 (クラスのみんなにこれからどんな顔すればいいんだろ……)  教室で自慰に耽っていたと知られていなければいいが、それはあまりに楽観的過ぎた。  陽野はこれから同級生たちの間で後ろ指を差されるかもしれないと思うと、あまりの憂 鬱さにもう一度気を失いそうだった。  だが、能天気な声が無情にも陽野の意識を引き留めた。 「ヒノちゃーん、だいじょうぶ? ちゃんと思い出せた?」  まったく大丈夫ではなかったから、陽野は恨みがましく八重田を睨みつけるが当の本人 は涼しい顔をしていた。 (まったく誰のせいで悩んでいるのかわかっているんですか)  そう内心で愚痴をこぼすと、口に出した言葉もついつい刺々しくなってしまう。 「ええ、確かに思い出しましたよ。でも、私が聞きたいのはそれだけじゃありません!」 「怒らなくていいでしょ。大事な後輩のことが心配で様子を見に来たっていうのに」 「そ、そうなんですか?」  大事な、と言われてすぐに機嫌をよくしまう陽野はまだまだ子供だった。精一杯しかめ つらをしていたはずが、あっさりと頬が緩んでしまう。 「でも……ヒノちゃんの寝顔があんまりにも可愛いもんだから、つい悪戯したくなっちゃ ったんだけどね」 「なっちゃったんだけどね、で裸にされた上にイヤらしいことされたくありませんよぅ」  せっかくの優しい言葉を台無しにされて陽野は怒る気力すら失った。  それから二の句を続けないで、さめざめと涙を流している陽野の股間に八重田が指をあ てがうと、唾液と愛液に濡れた縦すじを割り開いた。 「泣かない泣かない。上の口では嫌がっても、下の口は正直なんだから」 「ひゃっ、あ……はぁっ、ダメですって先輩! ここ、保健室ですよ!?」  浅く膣口をかき回され、下腹部に快感が沸き起こった。その刺激を誤魔化すように常識 的な台詞を口にしたが、指の動きは止まらない。  八重田が巧みな指使いで陽野を翻弄しながら質問に答えた。 「そっかー、教えてないから知らなくて当然だよね。いい、ヒノちゃん。この保健室はね、 虹裏中学校の中でも『休憩所』として有名な場所なのよ」 『休憩所』と言われて陽野がとっさに思い浮かべたのは、公園のベンチのような休めるも のだったが、実際はラブホテルと同じで性行為を目的として利用できる場所だった。  聞けば他にも図書館や体育倉庫、旧校舎といった場所も有名な『休憩所』らしい。主に 部室や自宅で八重田から辱めを受けている陽野には知らなかったことだが、昼休憩や放課 後だけでなく、時には授業を抜け出して『休憩所』を利用する生徒もいるそうだ。  自分が通う学校の知られざる一面に驚いている間にも、陽野は性器を弄くられて愛液を にじませていた。 「んーっ、いい感じで気持ちよくなってきたみたいだね。ほら、こんなにいっぱいお露が 指に絡んできちゃってるよ」 「み、見せなくていいですよ! それより、こんなことしてたら滝野先生に気づかれちゃ うじゃないですか」  今となっては遅い気がしながらも声を潜める陽野だったが、不思議なことに先ほどから 保健医の滝野芳子が、ベッドを囲うカーテンの向こう側から顔を覗かせることはなかった。  しかし、今この場にいないとしてもいつかは帰ってくる。そう不安がる陽野を安心させ るように、八重田が空いた片手で親指を立てた。 「だいじょうぶ。ヒノちゃんが寝てた時に、2時間目の間だけ使ってもいいって滝野先生 と話はつけてあるから」 「え……どういうことですか?」  安心するどころか、陽野はさらに不安を募らせた。  実のところ、滝野の存在をほのめかして一時的にでも八重田が行為をやめてくれること を期待していたが、思っている以上に陽野にとって不利な状況にあるようだった。 「滝野先生って『休憩所』のこと認めてるんだよねー。先生もこの学校の卒業生だし、当 時は今のあたしたちみたいに利用してたんだって。相手は教えてくんなかったけど」 「そ、それでいいんですか!?」 「いいのいいの。何しろ虹浦中創立以来の伝統なんだから、何事も暗黙の了解で済んじゃ うんだって。だいたい滝野先生には感謝しないとダメだよ? ヒノちゃんのことうまく誤 魔化しておいてくれたんだから」  そう言われて、今日の1時間目は保健体育の授業で滝野が教壇に立っていたことを陽野 は思い出した。気を失っている間のことはわからないが、自分が授業中、自慰に耽ってい たことなど滝野には知られてしまったことだろう。  そのことを問い質すどころか、取り繕ってくれたことは確かにありがたかったが、別の 意味で逃げ場を完全に失った陽野は眩暈を覚えた。  以前から滝野のことを朗らかで優しい人だとは思っていたが、理解があり過ぎるのも困 りものだった。 「とゆーわけで、この授業が終わるまで思う存分エッチなことしようねっ、ヒノちゃん!」  どこまでも満面の笑みを浮かべる八重田に、陽野は乾いた笑いを返すことしかできなか った。 「はぁ、はぁ、ん……あっ、はぁ、はっ、んはっ、あぁっ」  すべての窓と扉の鍵を閉めきった室内に陽野の荒い息が響いていた。  八重田の指が膣内を往復するたびに背中を走る快感に耐えるようにして、陽野は唇を噛 みしめた。それでも我慢できない時は口の隙間から喘ぎ声が漏れ出てしまう。 「いや……っ、先輩、せんぱ……あん!」 「んー? イヤなら暴れてもいいんだよ」  そう言って意地の悪い顔をする八重田から陽野は顔を背けた。  そもそも両腕両脚を縛られている状態では抵抗のしようもない。それをわかっていて言 ってくるのだから、抗う素振りを見せたところで八重田を喜ばせるだけだろう。  陽野が黙っていると、その態度も予想していたのか、八重田はさらに意地悪なことを言 い出した。 「もしかして、ヒノちゃんもエッチなことして欲しかったのかなー?」 「そ、そんなこ……ぁむっ」  そんなことありません、と言う前に、身を乗り出した八重田に唇を塞がれた。 「ん〜、んっんっ」 「んくぅ、む……んん、んー!」  陽野は息つく暇もなく、八重田の舌が口の中に潜り込んできて、思うさまに蹂躙された。 上下の歯が押し広げられ、隠すように引っ込ませていた舌を絡め取られる。 「ふむぁ……ヒノちゃんの味、ん、おいし……」  輪郭をなぞるように側面から裏すじに至るまで舌全体がねぶられると、重なった唇同士 の隙間からくぐもった呻き声が漏れた。  口淫から逃れるように八重田の舌を押し戻そうとする陽野だったが、結果的に舐め返す 形となって、より密着感が深まるだけだった。 (こんなことしてちゃダメなのに! でも……でも……っ!)  胸の内で複雑な感情が入り混じり、性欲に溺れるにつれて理性が削られていく。無意識 に陽野の方から舌を絡めるようになったところで、八重田が舌を引っ込めた。  いきなりの喪失感に陽野が当てどない表情を浮かべた。 「あれ、ヒノちゃんってばもっとキスしたいの?」 「別にそういうわけじゃない……ですけど」  否定するが時すでに遅く、今度は八重田の舌にたっぷりと乗った唾液を流し込まれた。 むせ返るような独特の臭いと共に粘ついた液体が喉に絡んで、思わず陽野は咳き込んだ。 「ごめんごめん。ちょっとやりすぎちゃったかな」  いったん八重田が顔を離すと、熱い吐息を漏らしてようやく呼吸を整えることができた。 そして、だらしなく開いた口の端から涎が垂れて頬を濡らすのもかまわず、濃厚な口づけ の余韻をしばらく味わった。 「ほらほら休んでるヒマないよ。今度はヒノちゃんが舌を出して」  もう一度唇同士が重ねられると、言われるまま陽野は八重田を求めるように自分から舌 を伸ばしていた。 「せん……ぱぁい、やっ、あんんっ」  飲み込むようにして八重田は陽野の舌を口内に招き入れた。そこで歯を立てて肉厚の粘 膜を噛みほぐし、滲み出てくる唾液を啜り上げる。  痛いくらいにしゃぶられるのが逆に気持ちよくて、陽野は瞳を蕩けさせた。 「はぁ、はぁ、あ、ふぁああ……」  あまりに激しい口責めによって舌が溶けてなくなってしまう感覚に囚われつつ、陽野は もの思いにひたっていた。  いつも考えていることだが、八重田とはもっと別の形で唇を交わしたかった。こんな奪 われるような激しいやり方ではなく、優しく触れ合うだけの甘いキスができれば、どんな に心が満たされることか。  だが、ある意味特別とはいえ、部活の先輩とその後輩でしかない関係では望むべきもな かった。  うわの空になった陽野を気にすることなく、おもむろに八重田が彼女の右胸を揉み始め た。五指が乳肉に食い込む心地よい感触に思うところがあったのか、 「最近、ヒノちゃんのおっぱいデカくなってきたよねー」 「そ、そうですか?」  確かに乳房を握る八重田の手の中から柔肉がはみ出していた。元々、八重田の手が小さ いということもあるが、中学に入学したばかりの頃より成長しているのは間違いない。 (どうせなら身長の方が大きくなって欲しいのに)  教室の中で最も背の低い陽野の切実な願いだった。 「何でこんなにデカくなったのかなあ? 身長を伸ばすために飲んでる牛乳の栄養分が全 部こっちに回ってるんじゃないの」 「そ、そんなひどいっ! これは先輩が何度も揉むから……あっ、やぁん、んはぁっ!」 「ありゃ、ここがいいの? ヒノちゃん、ここが気持ちいいんだ?」  硬くしこりを残す乳首を指先で摘まれ、たまらず陽野は切ない喘ぎを漏らした。 「いつもながらそそる声だよねー。聞いてるだけであたしも感じちゃうよ」 「私、そんなつもりじゃ!」 「もっと聞きたいな。ヒノちゃんのヤらしい声……くひひひ」  いよいよ調子に乗ってきた八重田が陽野の耳元に顔を寄せて言葉責めを浴びせた。 「一年前はまだランドセル背負って小学校に通ってたのに、こんなにもエッチな子になっ ちゃって」 「そういう言い方、あっ、んっ……やめてください!」  他でもない八重田が無垢だった頃の陽野を汚したというのに、当人に罪悪感はないよう だ。それどころか、最初は作品作りのための参考だったはずが、今や八重田の個人的な欲 求を満たすために陽野が陵辱されているのは間違いなかった。  今でも初めて八重田にアナルを開発された時のことを思い出すと、当時と変わらない鮮 度で屈辱にまみれた苦い感情が陽野の胸奥を焦がす。  だが、その劣情にすら快感を覚えてしまったことも陽野は忘れてはいない。はじめは小 さかったその感情が今では大きく芽吹いてしっかりと心に根付き、八重田から離れられな くさせているのだから。 「先輩、ずるい……」 「ヒノちゃん、何か言った?」  陽野が漏らした呟きを問い質すために八重田が身体をずらすと、まるで合わせ鏡のよう にふたりの肉体が重なった。  背の高さで言えば、2つ年上の八重田も陽野と大差ない。その代わり、小柄な身体とは 不釣合いなほどに膨らんだ両の乳房が、覆いかぶさった陽野の身体の間に挟まれて形を変 えていた。 「ねえヒノちゃん、今のあたしたちってものすごくエッチだよね。デジカメ用意しておけ ばよかったかな」 「し、知りませんよ……」  お互いの胸を擦りつけて、見た目が小学生にしか見えない女の子同士がまぐ合うさまは ひどく扇情的だった。  じっとりと浮かんだ汗がローションの代わりに肌の滑りをよくして、八重田が身体を上 下に動かすたびに張りつめた4つの肉球が今にも弾けそうだ。 「あっ……! ヒノちゃんの乳首が当たって……んっ、いっ!」 「先輩、ダメっ! 動いちゃ……あ、やっ、はあぁっ!」  尖りきった先端同士が擦れる感触が陽野と八重田の性感が高めるのか、火傷しそうな錯 覚を覚えるほど触れ合う肌が熱くなっていた。  その熱気に浮かされるように八重田が股間を陽野の太腿に何度も何度も擦りつける。 「は……あ、すっごく気持ちいいよ。あっ、あっ」  八重田の艶かしい声を聞いて、陽野は思い通りに身体を動かせないもどかしさを感じな がらも、何とか自分も快感を得ようと精一杯腰を動かした。  もはや陽野は官能の行為を嫌がるどころか、自ら快楽を求めて淫らに腰をくねらせてい ることに気づいていない。  ようやく積極的になってきた後輩を見つめて、八重田が嬉しそうな笑顔をひらめかせた。 「んっ、んっ……ねえ、んっ……ヒノちゃん」 「あっ、はっ、ぁ……何、ですか?」 「ヒノちゃんが眠ってる間に色々とおまんこ弄くってたんだけどね、あたしが触る前から けっこう濡れてたのよ。そんなにアナルバイブが気持ちよかった?」 「いきなり、な、何言うんですか!」  湯気が立ち上りそうなほど顔を紅潮させて、陽野は喉を詰まらせた。 「ねー、教えてよ。何回イっちゃったの? 言わないとおしおきが待ってるよ〜。アナル に挿入したペンで漫画を1ページ描くみたいな!」  さらりとひどいことを言いながら無邪気に顔を近づける八重田に逆らうこともできず、 陽野は正直に答えるしかなかった。 「あ、朝……バイブを先輩に入れてもらって学校に着くまでに1回、教室に入った時に1回、 それと、それと授業中に3回くらいイキました……!」  すべて言い終えるとあまりの恥ずかしさに悶死しそうだったが、ひとつひとつその時の 状況を思い出すだけで股間の奥が疼いて仕方がない。  恥知らずな告白に満足した八重田は、陽野の割れ目に挿入したままの指を再び動かし始 めた。 「そっか、そんなスケベなヒノちゃんのことだからもう我慢できないんだよね」 「私、そんなエッチじゃありません!」 「ウソはよくないよー。こんなにも濡らしておいて説得力なんかないんだから」 「あっ……ダメですって、先輩、動かさないで……、んくぅっ!」  陽野は何か言い返したい所だったが、八重田が膣の入り口で指を出し入れするだけでも 充分に淫らな水音が立つのを聞いて押し黙ってしまった。  もはや自分の意思では性衝動を抑えきれないほど、気分が昂ぶっていた。しかも、授業 中に保健室で淫行に悶えている状況が陽野の欲情をさらに煽った。 「どうするー? ヒノちゃんが正直になればもっと気持ちのいいことしてあげるけど」  わざと焦らすように緩やかな抽送を繰り返す八重田が恨めしい。そうやって首を縦に振 らせようと誘導しているのだから。  やめて欲しいという気持ちと、もっと滅茶苦茶にして欲しいという気持ちがぶつかり合 い、陽野の心をかき乱した。 (でも、ダメ。ここでいつも流されるから先輩の思うつぼなんだから……!)  感情に流されないように必死になって理性をかき集めて、陽野は握り拳を固めて唇を噛 みしめた。 「あっそ、いいよもう。ヒノちゃん、つまんない」 「え……」  口を閉ざしていつまでも答えない陽野の態度が気に入らなかったのか、八重田が途端に 興味を失った様子で醒めた瞳を細めた。その冷たい眼差しに射すくめられて、陽野が言葉 を失っている内に、八重田は膣内に収めた指を引き抜こうとする素振りさえ見せた。 (先輩……!? やだっ……やめないで!)  八重田が見せたあまりの変貌ぶりに、そのまま彼女に見捨てられるのではないかという 恐怖感に襲われて、ついに陽野は欲望を剥き出しにして思いきり叫んだ。 「ごめんなさい先輩。本当はもう我慢できないんです。イカせてください! 先輩に私の おまんことアナルをいっぱい犯してもらってイキたいんです!」 「オッケー、ヒノちゃん。そうこなくっちゃ!」  先ほどの態度は演技だったのだろう。してやったりと言った顔で八重田が口の端を釣り 上げた。だが、今となってはどうでもいいことだった。  陽野は辛抱できずに膣口を締めて八重田の指を咥え込み、はしたなく腰を振って止まら なかった。 「早く! 早く! 先輩が欲しいんですっ……あっ、んんっ」 「それじゃあヒノちゃんの言うとおりイカせてあげるね。でも、おねだりする時のやり方 はそうじゃないでしょ?」  すっかり我を忘れていた陽野は八重田の指摘に態度を改めた。今さらのように初々しく 恥じらいを見せながら視線を逸らし、今にも消えてしまいそうなか細い声で啼いた。 「あ……、こんな体にしたのは先輩なんですから……、ちゃんと責任取ってください……」  陽野のいじらしい顔にさすがの八重田も感じ入るところがあったらしく、 「やっぱヒノちゃんは可愛いねー。ん……」  ご褒美とばかりに今までにない繊細さで唇を重ねてきた。その時ばかりは自分が求める 口づけに最も近いように思えて、陽野は嬉し涙を頬に走らせた。

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