「や、やだ、太陽、やめてよ」
「ダメ。日付変わるまで遊びまわって店の前でたむろってて、そりゃ補導されるだろ。
羽目外しすぎんなよ、お前がそんな時間まで帰らねぇとか、危な過ぎだろ?」
「太陽には関係ないでしょ?!だいたい、01時たちだっていたんだし」
「あいつら巻き込んだのもお前だよな?
お前に付き合っちまう奴らだからさ、ちゃんと帰してやれよ」
「いいじゃない、みんな好きで居るのよ、太陽には関係ない」
「24時!お前本気でそー言ってる?01時にそう言うのか?」
「……。01時は何も言わないわよ」
「そりゃあいつはお前にそう言われても、何も言わねぇだろうけどさ。
ほんっとにそー言うの?なぁ、24時」
「……。うるさいわね、放っといてってば」
「素直じゃねぇな。まあいいや、夜遊びの分と合わせて叱ってやるから」
「や、やだって!」
「うるさい、黙って泣いとけよ。01時たちだって叱られるんだぜ?
……俺に謝る必要はねぇけどさ、01時には言うことあるだろ」
「どうしてそれをあんたが言うのよ!もう、ばか」
「しょーがねぇだろ、あいつが言わねぇんだから。
誰が言おうが、お前が考えるべきことは変わんねぇよ」
「……言われなくたってわかってるわよ。二人はともかく01時は、
私に付き合ってくれてるんだって。さっきの、01時には言わないでよ?」
「言わねぇよ、約束する。24時も、日付が変わる前には帰るって約束しろ?」
「……無理よ、そんなの」
「01時に言われてもか?」
「……。」
「危ないから止めろって言ってるんだよ、ほかの奴らにもゆーけどな。
家に居たくないってのもあるだろうけど、限度をわきまえろ」
「う、うるさい!」
強がってみたけれど、構わずに叩かれて。また遅くなるようなら、覚悟しとけよ、って脅かされた。
ぼろぼろ泣いて、二度とこんなのやだとは思う、…そう思わせるために脅かしてるってのは知ってる。
帰りたくはないんだけれど、どうせ一晩中帰らないわけにはいかなくて。
太陽も、…01時も言うなら、もう少しだけ早く帰ってもいいのかもしれなかった。
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