「18時、今日も部活サボるのか?」
「太陽君。だって見たいアニメのシリーズ入っちゃったんだもん。不可抗力よ」
「今朝、星には出るって言ってたろ?たぶん大丈夫ってさ」
「えーと、部長から面と向かって来てほしいって言われると、断りづらくて」
「行くつもりもねぇのにその返事の方が、ひでぇだろ」
「そ、そうかな?急用って言っといたほうがお互いいいかなって」
「そーゆーの見え透いてるって言うんだよ。星にだってばれてるぞ」
「ありゃ?うーん、次からなんて言おう」
「サボることへの反省はないわけね。星も甘いからな、代わりにちょっと来い?」
「え、あ、やだ」
「やだじゃない。別にアニメ見るのはいぃけど、お前の態度は誠実じゃねぇよ」
「え〜、でも」
「アニメが悪いって思われたくなかったら、さっさと非を認めた方がいーと思うけどな」
結構叩かれて、結局その日の放送見逃した。
星も他のやつも困ってるんじゃねぇかって、考えなかったか?
そう言われたけど、そうかなぁ、そうかもしれない、全然考えてなかったんだけど。
答えたら呆れられちゃった。
自分でやるって決めたことだし、ひとりでやってるわけじゃねぇし、最悪休むにしたって誤魔化すな。
考えてみればそりゃ考えるまでもなく太陽君の言うとおり。
勝利に努力に友情は、クラシックだけれど今でも大事。
それに、いつまた叱られて見逃すかと思えばさ、毎回録画しといた方がいいみたい。
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