「13時じゃん。何してんの?こんな時間に」
「あ、太陽?えーと、別に何ってわけじゃないんだけど」
「おいおい、用もないのにこんな時間にこんなところに居られてもなぁ」
「え?」
太陽、目が怖いよ?深夜のコンビニ、用事がないと、いけないかな?
「えっと、買い物?」
「俺はね。だけど13時は、別に用事ないんだろ?
帰ろうぜ、もう遅い。何か買うなら買ってこいよ」
「……う〜ん、でも」
「ふーん、用はないけど遊んでたいってとこか。
お前、いつからここ居たの?家の人は?」
「ええっと、10時過ぎくらい?こっそり抜けてきたんだけど、メモも置いてきたし大丈夫だよ」
「お前って、そーゆーとこマメだよなぁ…。それにしても、もう1時間以上経つじゃねぇかよ。
帰るぞ、今日はもういーだろ」
「う、うん…。でも?」
「帰りたい、って思うようにさせてほしいか?いーぜ、実力行使でも」
「あ、えーと。遠慮しておく、今日は帰るよ」
結局のところ太陽は、バカな話をしながら僕を家まで送ってくれた。夜遊び、してみたいんだけど。
「ひとりで出てきても、楽しくねぇだろ?まあ、楽しくたって止めるけどさ」
「どうして?」
「危ねぇだろ!……ったくどいつもこいつも」
どいつもこいつも、のほかの子たちは、きっと、僕も予想がつく。
「01時たちにも、言ったの?」
太陽は驚いたように僕を見て、それから笑った。「さあ?ま、あいつらとつるみたいなら昼間にしとけよ」
憧れるけど、たぶんきっとそれはない。確かに僕は、家にいた方がいいようだ。
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