「ごめんなさい、もう絶対しないから!」
すっごく痛い思いして、お尻が壊れちゃうかと思って
いっぱいいっぱい謝って。
じいっとじっと、見詰められた。
「ほんとにごめんなさい、反省してる」
じいっとじいっと見詰められ、聞こえたのはちいさな溜息。
ぱしぃぃん!
「え、やだ!もういいよ!ごめんってば!」
もう一度伏せられちゃって、終わったかと思った平手がまた降ってくる。
「痛ぁい!ごめんなさいったら!」
どうしたら止めてくれるのかな。こんなに謝ってるのに。
そう思った瞬間また溜息が聞こえた気が、した。
「ほんとうに反省したんじゃなければ、止められないのよ」
「え、だって反省してるのに!ごめんなさい!」
いくら叫んでも、止めてくれないみたい。
ほんとにもう、どうしたらいい、わけ?
「何がごめんなさいなの?」
もう一度見詰められ、さっきもやった気がするやり取り。
そんなにじっと見られると、落ち着かない気がすんだけど。
そんな心の声にも、あれれ、やっぱりまた溜息?
・・・。
見詰める目から解放されるときはいつかな。
そんなこと考えてる間はダメなのよ、って心の声は
悲しくもそう簡単には届かない。
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