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1-05. 見詰めて
 「ごめんなさい、もう絶対しないから!」

 すっごく痛い思いして、お尻が壊れちゃうかと思って
 いっぱいいっぱい謝って。
 じいっとじっと、見詰められた。

 「ほんとにごめんなさい、反省してる」
 じいっとじいっと見詰められ、聞こえたのはちいさな溜息。
 ぱしぃぃん!
 「え、やだ!もういいよ!ごめんってば!」
 もう一度伏せられちゃって、終わったかと思った平手がまた降ってくる。

 「痛ぁい!ごめんなさいったら!」
 どうしたら止めてくれるのかな。こんなに謝ってるのに。
 そう思った瞬間また溜息が聞こえた気が、した。
 
 「ほんとうに反省したんじゃなければ、止められないのよ」
 「え、だって反省してるのに!ごめんなさい!」
 いくら叫んでも、止めてくれないみたい。
 ほんとにもう、どうしたらいい、わけ?

 「何がごめんなさいなの?」
 もう一度見詰められ、さっきもやった気がするやり取り。
 そんなにじっと見られると、落ち着かない気がすんだけど。
 そんな心の声にも、あれれ、やっぱりまた溜息?
 ・・・。

 見詰める目から解放されるときはいつかな。
 そんなこと考えてる間はダメなのよ、って心の声は
 悲しくもそう簡単には届かない。

素材:ポカポカ色 さま
お題:capriccio さま
 

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