「やだぁ・・・ごめんなさぁい・・・」
君はまた、僕の膝の上で泣いてる。
いったいこれで何度目だろうね。
「もうしないからぁ・・・ごめんなさいってばぁ・・・」
何度も何度も聞いた言葉。
いまもちゃんと僕の耳に届いてるよ。
聞こえないから手を止めないわけじゃないんだよ?
「やぁぁ・・・ほんとに、もうしないから!」
もうしないよね。しないよね?
君がほんとにそう願うなら、確かにできる。信じてるけど。
「いたぁい!もう、やだぁ・・・ごめんなさぁい・・・」
「もうしません!しないからぁ・・・」
ほんとに?
「ほんとに!」
うん、いつも君はそう思ってる。それは本気でそう思ってる。
だけど同時に思ってるよね、心の隅のどこかで、無理かもしれないって。
無理じゃないんだよ?君はたぶん、きっと、絶対できる。
そう思ってるから叩くんだよって、言ったら君は途方に暮れた顔をした。
「えぇ・・?」
困ったね、お姫様。やっぱりまだ信じてないよね?
もうちょっと自分のこと、信じてあげてよ。
君はきっと、できるから。
もうしないよね?
「う、うん!もう絶対しないよぉ!」
頑張れ、ずっと見ててあげるから。君はきっとできるから。
君が君を信じるように、いまが無理でも、いつか、きっと。
いつまでだって付き合うよ。
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