あなたの手が伸びてきたとき、思わず身を竦めちゃった。
その手が途惑ったのがわかる。ごめん、ごめんね。
撫でてくれようとしたということ、傷つけてからわかった。
そうよね。
ごめんなさいってしてから、いつまでも怒ったりするひとじゃないもの。
ちゃんと知ってるわ。
だから怖がったりなんかしないわ。
傷つけて、ごめんね。
すうっと空気が動く気配。
あなたが立ち去ろうとするのは、私のためよね。
ちゃんと知ってるから、だから。
「・・・・やだ・・・」
ひとりにしないで。ここにいて。
あなたが怖いわけじゃない。
あなたの振る舞いはどれも私のためだと知っているから。
大好きだから。怖くないから。だからずっと傍にいて。
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