管理人のこれまで

いつからこんなだったのか、ちょっと思い返してみる過去語り。

管理人はむかしから、叱られる場面やお仕置きという概念にこっそり酔っておりました。
自分の未熟さを指摘され恥ずかしく思うこと、 悪いとわかっていて悪いことをしてしまって葛藤することにくらくらとくるみたいです。
指摘されるのは言葉で窘められるのでも、それとなく行動で気づかされるのでも、叱られてお仕置きされるのでもどれでも。
普通に売っている小説なんかでもときどき該当するものがありますよね。
そういうのを一つ見つけると同じ作家さんのを読み漁っちゃったりします。

覚えている中でいちばん古い記憶は、女の子が庭の掃除をさぼるお話を読んで酔ったこと。
彼女はその場はごまかすのですが、夜になると良心が咎めて眠れないのですね。
逡巡した挙句に起き出して、書斎にいるお父さんのところへ行き罪を告白するという短いお話。
これ以前にどんなものがあったかは思い出せないのですが、このころ既に私は「こういうもの」が好きでした。

これは、あからさまに人には言えないけれど、自分の心の中でも正当だと思っている好みです。
悪徳じゃない。たぶん。
こういうお話の登場人物ほどに自分は正しくあれてはいないのですが、それは自分を責めるべきもので。

そして、ここでお仕置きが酔いを加速する要素として入ってくるわけです。
未熟さを指摘されるときもお仕置きされるとすごく恥ずかしいわけですし。
悪いことをしたときもお仕置きが怖くて葛藤してしまったりするわけですね。
なかなかごめんなさいが言えない(>_<)。

さらに症状が進むとお仕置きだけでも萌えてしまって。
ストーリーがかなり無茶で、そしてただお仕置きされている文章やイラストに、何も感じないとか、嫌悪感を感じるとか、そんなことを言ったら嘘になってしまいます。
中には嫌悪感を感じるものもありますが、でも、単に叩かれているだけ、それに酔っちゃうこともあるのです。
ここまで来ると悪徳だと思っていますね。けれど捨てられない嗜好。

こちらの方のはじめての記憶は、マンガで描かれた幼児教育の父、ペスタロッチの伝記。
ペスタロッチが学校の教壇でお尻を鞭打たれている一コマがあったのです。
泣いたペスタロッチが鞭打ちのない学校を作ろうと決意するという話でしたが、これに関係なく酔っていたのでした。

で、正しくありたい、叱られたい、というあからさまにはできないけれどもたぶん一応はまっとうな思いと、
そして叱られる、お仕置きされる、ということへの恥ずかしい好みはもう切り離せなくて。

自分がお仕置きされる設定をいろいろ考えましたね。家の屋根裏の物置きで妄想にふけっていました。
小道具をつくってまで妄想していたのは子どものうちだけでしたけれど。
だんだんお話、として書くようになりました。
書き上げては何度か読み返して満足し、そのうち持っていることにいたたまれなくなって燃やす。
それを繰り返していました。

捨てることもできずに必ず燃やしていたあたりに葛藤が見られます。
これは聖域であり悪徳でした。
他人に知られることがこの上なく恥ずかしい妄想であり、決して他人に見せたくない自分の良心。

あるときお引越しをしてからは、書かなくなりました。
理由は簡単で、燃やすことができないから(庭がなくなったのです)。
眠る前とか妄想はずっとしていたのですが、形にしないからまとまらない。
だからそんなに入りこみすぎない。
そういう平穏な年月をしばらく過ごしてきたのですが。

うっかりネットにこんな世界があることを知ってしまって。
サイトを立ち上げるまでに至ってしまいました(^_^;)。

ちなみに、Essay1でも書きましたが、このサイトは私にとって初めてのサイトではありません。
うっかりこんな世界があることを知ってしまったのはいまからおよそ4年前。
知って2か月後くらいだったか、初めてのサイトを立ち上げました。
小さな兄妹弟の3話目までは、そのときのもの。もうふたつあったのですが、それはもう消えてしまいました。

そのときも、書いて吐き出して落ち着こうと思って書いたのです。
だけど書いたら書きたくなって・・・そしてそのころは、いまよりもまだ私は大好きなサイトさま、有体に言えば(私にとって)質のよいお話を書かれるサイトさまを知りませんでした。
書きたいものはふわふわとして、そして書けるものは外からの刺激に影響されるのです、ある程度まで。書きたかったものを書いて、それから、「書けるもの」をひとつ書いてしまって、それに納得いかずにサイト全体を消してしまったという。
だいたい、4か月くらいの短い命でした。
(あとでもったいなくなって、書きたかったもののほうはキャッシュとかウェブアーカイブを漁ったのですが(^^ゞ、3話目までは拾えたもののもうひとつは回収できませんでした。)

消した勢いで少し離れて、また戻ったりして。
そのあいだに素敵なサイトさまを拝見できたりもして、少し穏やかに戻って。
こっそり自分のパソコンだけで書いてみて。
その間3年か・・・、案外長かったですね。

いまなら穏やかに書けるかも、そう思ったのと。
穏やかなものこそ、読んでほしいとそう思ったのと。
思い立って、読んでもらおうと言うつもりで書いたものが案外さらりと書けたので(MediaSpankingさまに投稿した最初の作品です)。

それで現状に至る、というわけでした。

2007.4.14 up
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