廃プリとAXの昔話。
初めてソコに指を入れられた時は、もうただ驚いてしまって。
きちんと事前に風呂に入っては居たけれど、どうしても汚い部分だと頭は思っていたから。
瑠玖がソコを舐めた時は本気で抵抗してしまった。
もうホントに恥ずかしいばかりで、だけど瑠玖が「ちゃんとせんと痛いで」って言うから。
だた触りたいだけじゃなくて、俺の事を考えてくれてるって言うのも分かってからは
やっぱり恥ずかしいけどそこまで抵抗するのはやめた。
えっち・・・て言うか、セックスは二人でするもの。
俺ばっかりが気持ち良くなって居ても仕方が無い。
早く瑠玖を受け入れられるようになって、瑠玖にも気持ち良くなって貰えるように。
恥ずかしいけど、頑張るんだ。
「ん、んぅ・・・ぁ」
毎日じゃないけど、こうやって瑠玖に触られる事は結構当たり前になって来た。
オーラになってから暫く経って居て、まだ転生しないのかって良く聞かれるんだけど。
俺達はもう少しこのままで二人での生活を堪能したかった。
転生してしまうと、新しい身体になってしまいまたノービスからやり直す事になる。
そうすると、多分。
転生2次職になるまで。
こう言う事は出来ないと思う。
俺は別に転生2次職になってからでも構わないんだけども。
瑠玖は相当我慢して来たみたいなので・・・。
転生する前に一度くらいは抱かれてあげたいな、とか。
思ったりしている訳なのです、はい。
瑠玖に両脚を抱えられながら、ソコを舐められる。
周りを丁寧に、そして舌先が少しだけ中に。
ぞわぞわとする感覚が背筋を走って腰が跳ねる。
まさかソコがこんなに敏感で感じる箇所だとは思ってもみなかったから本当に最初は驚いた。
瑠玖も驚いてたみたいで、探り探りだったような気がする。
「指、入れるで」
「ふ、・・・うん」
脚を下ろされて、瑠玖の指先がつんとソコに宛がわれる。
指が入り込んで来る時は、息を吐けと言われているので大きく息を吐いた。
つるんと、指先が入り込んで来るのが分かる。
「ぁ・・・あ、ん」
言い表せない異物感。
始めはそんなだった。
でも、今は内側を擦って侵入してくる感覚がどうにも気持ちいい。
当然ながら見えないので、瑠玖の指が何処まで自分の中に入ったのかは分からない。
第一間接なのか第二間接なのか。
ただ、上の方へ向かって曲がると言う事だけは分かる。
俺の内側の奥に一番敏感な所があるみたいで。
いつも瑠玖は分かってるみたいにソコをくすぐるように擦って来る。
「あっん・・・瑠玖、そこ・・・だめ」
「そうか?気持ち良さそうやのに」
そう言ってまた擦る。
自分でも分かる。そこを触られる度に腰が跳ねて、自分の分身がきゅうっと熱くなって。
硬さが増すんだ。先端に溜まった先走りの液体が伝い落ちるのが分かった。
瑠玖の空いてる方の手がそれを掬いあげて、先端を撫でた。
「んんっ」
「ほら、先っぽもこんなやし。気持ちええんやったら素直に言わんと」
「言え、ないっ」
分身の先端を弄られながら、中を掻き回される。
いつの間にか俺の中に入ってる指が2本に増えていた。
分かった事がひとつだけある。
えっちの最中、瑠玖は結構意地悪になる。
わざと俺の身体がどうなってるかとかを言葉にして言って来たり、
俺にどうして欲しいかとか言葉にし難い事を言わせようとする。
俺の身体も瑠玖の愛撫にかなり慣れたので、何処を触って欲しいとかどうして欲しいとか。
そういった欲が出て来たりはする。瑠玖はそれを逆手に取って楽しんでいるみたいに見える。
そして、俺も。
それが嫌じゃないから困るんだ。
言われるとドキドキして興奮するし。
言わされるとなると、恥ずかしいけど言わないとして貰えないから結局はして欲しいから言ってしまう。
まだ完全に身体が繋がってる訳じゃないのに。
これが繋がってしまったら。
一体どうなってしまうんだろうか。
「ぅ、ぁ・・・ん、ん」
「海月、これどうして欲しい?かちかちやで?」
指は俺の中に入れたまま動いていて。
もう片方の手で俺の分身をにぎにぎする瑠玖。
一定のリズムでかかる圧力に分身はびくびくと震える。
腰が揺れる。
そのまま何も言わないで擦ってくれたらいいのに・・・。
「どした?腰振って。エロいで?」
「っ!」
口の端を上げて瑠玖は見下ろして来る。
その顔を見ているだけでイけそうな程でもう我慢している事は無いと思った。
いくら恥ずかしいと思ったって、ここに居るのは俺と瑠玖だけ。
こんな俺の姿を見ているのも、瑠玖だけなんだ。
「・・・擦って」
「よく言えました」
満足そうに笑った瑠玖は、俺のお願い通り握っていただけの手を上下にゆっくりと動かし始めた。
擦れる感覚。痺れるみたいに広がる快感。
同時に俺の中でも指先は動いて居て、敏感な部分を擦って来る。
こうなるともう俺は訳が分からなくなる。
分身を擦られていて気持ちいいのか。
中を擦られていて気持ちいいのか。
はたまた両方なのか。
結果としてはどっちでも良くって、ただただ気持ちいいのに身を任せて
瑠玖にされるがまま涙浮かべて声を上げるんだ。
「はっぁ、あ、んぅ・・・あ」
「ええ声。もっと聞かして」
手は掴むモノが無くてシーツの上を彷徨うように動き回る。
枕を捕まえて、必死で指に力を入れた。
瑠玖の手はどうしてこんなに気持ちいいんだろうか。
手だけでこんなに気持ちいいんだから。
ホント、何度も思うけど身体が繋がったら一体どうなるんだろう、俺。
「んんん、瑠、玖・・・、も、イく・・・」
「うん、ええよ。出せ」
俺の分身を擦る瑠玖の手の動きが少し早くなった気がして。
それについて行こうとした所で、限界が来てしまった。
身体が反る。
「ん、あ、ああああ」
喉が引き攣って、少し高い声が出る。
悲鳴に近いな、と毎回思う。どうにも自分ではコントロール出来ない。
腹の辺りにあたたかい感触。
多分自分の吐き出した白濁液だろうと思う。
目を開けると瑠玖が指でそれを掬って舐めていた。
「いっぱい出たな」
「・・・不味くないの」
瑠玖は良く、俺のを飲んだり、こうやって吐き出したのを舐めたりする。
俺が前に自分のを舐めた時はとにかく青臭くて苦くて不味くて仕方無かったのに。
瑠玖は顔をしかめる事すらせず、ケロっとしている。
「まぁ、美味い訳ではないけど不味くもないかな」
「そう?苦くて不味かったけど・・・」
「お前のやもん、不味いとは思わへんよ」
「ばっ」
にへへと笑って見せる瑠玖に、何も言い返せ無かった。
全く。たまにこう言う歯の浮くような恥ずかしい事を平気で言うんだから。
それで自爆する時もあるけど・・・今回はどうやら自信満々みたい。
「ところでな」
「うん」
「気ぃ付いてへんみたいやから言うけど」
「何?」
尋ねた途端。
俺の中で指がばらりと動いた。
びくんと腰が跳ねる。
まだ、指が中に入ったままだったんだ。
「これ、何本入ってると思う?」
「そ、そんな、わかんないよ」
1本ではない事は分かる。
瑠玖が手を動かす度にぐちゅりと水音が聞こえた。
それはとても扇情的で耳に入るととても恥ずかしい。
濡れる・・・もんなのか。
「もう大分柔らかくなってな。3本も入ってんねやで」
「そんなに?!」
決して細いとは言えない、瑠玖の指。
それが3本も俺の中に入り込んでいると言う。
柔らかくなった、と言う言葉通り全く痛みは無い。
指が中を蹂躙するように動いても、内側から広げるように動いても。
痛みは全く感じなかった。
感じるのはむず痒いような、快感。
「ん、ぅ・・・ふ」
くちゅりくちゅりと音がする。
それが余計に快感を煽って、さっき達した筈の自分の分身がまた熱を持って行くのが分かった。
暑いのか、瑠玖は片腕で器用に上着を脱いだ。
久しぶりに見た瑠玖の半裸。胸板。
抱き付きたかった。
「ん、瑠玖・・・」
名前を呼んで、手を伸ばす。
気付いた瑠玖は、俺の中に入れた指はそのまま。
片手で俺の背中を支えて抱き起こしてくれて。
俺はその首に腕を絡めて抱き付いた。
触れた背中は温かい。少しだけ汗をかいていて湿っていた。
そして、脚に触れた瑠玖の股間の熱さに気付く。
布越しでもはっきりと分かる硬度。その熱さ。
俺でさえ一度達したんだ。
瑠玖だって相当我慢してるに違いない。
でも、俺に出来る事と言えば触ってあげる事くらいで。
前に一度触った事があるけど、その時は少し擦って舐めようとしたら止められた。
今度も触ると言っても同じような事しかさせて貰えないかもしれない。
だったら・・・。
瑠玖の首から片腕を離して股間に伸ばした。
「瑠玖、これ・・・」
「あぁ、気にせんでええよ」
「こんななってるのに、無理でしょ」
布の上から撫でてみる。
瑠玖は少しだけ身体を震わせた。
感じてる。
そう思ったら背筋をぞくんとしたモノが走った。
「ねぇ?もう指3本も入るくらい柔らかくなってるんだったらさ」
自分の中に入っている瑠玖の指に沿うように、自分の指を重ねてみる。
俺が何をするのか、何を言いたいのか。
分かっているのか、待っているのか。
瑠玖は何も言わず動きもせずに、ただじっと俺の目を見詰めて居た。
「挿れてもいいよ?これ」
「・・・本気か?」
瑠玖のを撫でながらゆっくり言うと、瑠玖は低い声で確認して来た。
唾を飲み込んだのか、ゴクリと喉が鳴ったのが聞こえる。
多分、これは俺から誘った事になるのだろう。
それでもいい。
今まで俺ばっかり気持ち良くさせて貰って来た。
今の今まで瑠玖がこんなになる程に興奮して居るのを抑えて居る事すら気付かずに。
事の始まりは、瑠玖が俺の事を触りたいって。それをずっと我慢してたって事からで。
我慢してた事を開放させてあげて居たつもりが、さらに我慢させてしまって居たんじゃ意味が無い。
それに、多分。
もうそろそろそうなってもいいんじゃないかと。思うんだ。
俺の身体も瑠玖の愛撫に十分慣れた。
そろそろ次に進んだっていいよ、瑠玖。
「今触ってて、多分指3本の比じゃないと思うけど。そこはなんとかしてくれるって信じてる」
「お前・・・」
瑠玖は困ったような顔をしてから、俺の中の指を抜いて。
両腕で俺の身体を抱き締めた。
少しだけ、強く。
「覚悟出来たんやな?」
「覚悟って、そんな大袈裟なもんじゃないけど。うん、出来た」
「・・・わかった」
身体を離した瑠玖は、一度俺の目を見てから額にキスをひとつ、してくれた。
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