「あなたが彼に聞いてよ!」
「いいえ―あなたよ!」
「誰、あれ?ルーナの寮の人達みたいだけど」
がコンパートメントの外に、沢山の四年生の女子たちが押し合いへし合いやっているのを見つけて言った。
「あんた達のファンクラブだよ。ここにくるまでにさんざん聞かれたんだ」
ルーナはやれやれとため息をついて、「ザ・クィブラー」の上にかがみこんで説明した。
「いいわ―私が聞くから!」
そこで外のワイワイガヤガヤはいったん収まり、コンパートメントのドアがサッと開けられた。
「こんにちは、ハリー、
。私、ロミルダ・ベインよ。よろしく」
漆黒の大きな目に長い黒髪をなびかせた、ふてぶてしそうな顔つきの美人が入ってきて挨拶した。
「さっそくだけど私たちのコンパートメントにこない?この人達と一緒にいる必要はないわ」
その言葉は
達に向かって発せられると同時に、ルーナ、ネビルの耳にも響いた。
「悪いけどこの人達は僕の友達なんだ」
「まぁ、あなたたちがこの人達もいいって言ってくれれば一緒に行くけどね」
その言葉にカチンときた二人は冷ややかに言った。
「あらっ、そうなの・・それじゃお邪魔しないわ。じゃ、またね」
ロミルダは驚いた顔をすると同時に、つんとすました
を睨みつけてそそくさと出て行った。