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「さあ、やるぞ。」
「やるって・・・何を?」
「決まっておろう。お前の胸を大きくするのよ。」
「・・・・・・・・・・嫌。」
「とは言わせぬ。」
とは毎日毎日夕刻になると繰り返されるファラオとキャロルの会話。
今日はこれで一週間目。
あっという間に捕らえられ、湯殿へ担がれていって丸裸にひん剥かれる。
湯へ放り込まれ、侍女がキャロルを磨き上げるのをファラオが目を光らせながら見ている。
頭のてっぺんから爪先まで綺麗になるともう一度湯に浸かり、その間にファラオの世話がなされる。
それが済むとメンフィスが手を振って侍女を下がらせる。
さあ、此処からが本番だ。





キャロルを引っ張り出し、仰向けに寝かせる。勿論キャロルが抵抗するので組み伏せるのに手間がかかる。
ましてや香油を塗ると滑って掴みにくい。最初の三日は見事に逃げられた。
葦を編んだ寝椅子から白い身体がつるりと逃げていく様は、まるでカモシカの様で妙に興奮した。
その夜のファラオの勢いは凄まじく、キャロルは日が高くなっても起きられなかった。(勿論胸のマッサージも付いた)
四日目は薄布を巻くことを許したが胸を揉んでいる最中に我慢できなくなり、事に及ぼうとして思い切り拒絶された。
「皆が直ぐ側にいるのになにするの!?メンフィスのエッチ!!」
それでその夜はお預けを喰らった。
五日目六日目は歯を食いしばって耐えた。この体を抱けないなど気が狂いそうだ。その代わり褥で思う様抱いてやっと満足した。
なんと言ってもメンフィスも若い男。必要ない禁欲など真っ平だ。





だが、実はメンフィスには一つ企みがあった。
そのためにはどうしても此処で言うことを聞かせねばならない。今までは失敗したが今日こそは。
「・・・どうしたの?メンフィス。何をにやにや笑っているの?」
「なんでもない。」
「・・・・・・何か企んでいるんじゃないでしょうね。」
「人聞きの悪い。下らぬことを申さずさっさと仰向けになれ。」
「キャロルがしぶしぶ仰向けになる。恥ずかしいので何時も目を閉じているのは確認済みだ。
昨日一昨日のように香油瓶の蓋が開く音がして、温かい掌が胸を滑り出す。
はずだった。
だがいきなり寝椅子がぎしっと軋んだ。
「な・・・んんっ」
吃驚したキャロルが目を瞠る。そのときには既にメンフィスが馬乗りになって唇を奪い、片手で白いふくらみを撫でていた。
「な・・・何を・あっ・するのっ!?」
「胸を揉んでいる。」
いけしゃあしゃあといいながら、これはどう見ても事に及ぼうとしているとしか思えない。
「あっ・やめっ・やめて・こんな・ところで」
「大きな声を出したら気付かれる。一度こういうことをやってみたかった。」
薄布をめくって直接掌に包む。柔らかなふくらみの感触が心地よい。
指先で突くと敏感に勃ち上がってこりこりした感触が伝わる。
ゆっくりゆっくり、キャロルの抵抗が弱くなるまで何度も繰り返して揉みしだいてやる。
「あ・・・ああ・・・あ・・・・・やめ・・・あああ・・あは・・・あはあ・・・ん」
片手で香油瓶を傾け、白い胸に垂らす。冷たさにキャロルが引きつった悲鳴を上げて肩を震わせる。
「ひっ・・・ああ・・・・・ああ・・・あ・・・ああ・・・」
悲鳴は直ぐ嬌声に変わった。
ぬるぬると。今までよりたっぷりとした油の滑らかな感触が乳房を滑ってゆく。
「ああ・・・あはあ・・・はあ・・・・・はあ・・・・・ん・・・」
「どうした・・・・・?感じているのか?」
「あ・・・あ・・・なんだか・・・いい気持ち・・・もうこれ以上・・・は・・・・・」
「今更止められぬなぁ・・・」
蜜を滴らせるように耳元で囁いて、メンフィスが薄布を解く。キャロルのまぶしいほど白い肌が晒されて
女の色香が香油の香りと共に立ち上る。





隣室から物音がした。
メンフィスがにやりと笑う。獲物が喰い付いてきた。
キャロルの胸が小さいと馬鹿にした侍女たちだ。そのまま見ているが良い。キャロルの身体がどんなに素晴らしいか、
その目に焼き付けるが良い。
「キャロル・・・胸が大きくなったのではないか?」
「え・・・?本当?・・・」
とろんとした瞳でキャロルが聞き返す。
「以前より大きいように思うが。良かったではないか。これからも揉んでやろう。」
「・・・ええ・・・・・」
「この礼は何で返してもらおうか・・・・?」
言いながら、両手はひたすら白い双円をまさぐり、揉みしだき、両の頂を捏ね回して摘み上げている。
「・・・ああ・・・好い気持ち・・・もう良いわ・・・ありがとう・・・」
「・・・・・此処まで来てそれはないであろう?私にも礼を致せ。」
半分理性が飛んだキャロルの白い太腿を開かせ、片方の指を花弁に沈める。
香油に塗れた指が滑らかに滑って亀裂の中を彷徨う。
「ああ・・・いや・・・いや・・・・・それは・・・」
「嫌がっているようには思えぬが?それどころか・・・・・」
花園にから指を抜いて目の前に翳してやる。二本の指の間に蜜がかかってとろりと糸を引いて流れる。
キャロルが真っ赤になった。
「いやあっ」
目を瞑って羞恥に震える、その唇を塞いでやる。
「何を震えている。私の愛撫にこんなに応えてくれるのだ。これ以上の悦びが有るか?」
再び秘密の花園を指が彷徨いだす。微かな水音が、やがて徐々に大きくなってくる。
頃合を見て、泉に指を挿れた。
「あああっ・・・ああああ・・・・・あああ・・・・・あう・・・・・」
喉の奥で笑いながら、男の指はあくまでもゆっくり優しく白い肢体から快楽を引き出す。
夜の褥での睦みあいとはまるで別のようだ。キャロルが自ら花開くように。
「ああ・・・はああ・・・あはあ・・・あああ・・・」
最早青い瞳に理性はない。女の本能と快楽を求める体だけがキャロルを支配し、褐色のたくましい体の下で
ゆっくりうねって悦楽の声を上げている。
「ああ・・・お前のその声は本当に男を狂わせるな。他の者になど聞かせぬぞ・・・だがもっと鳴けるであろう?」
メンフィスが泉から指を抜いた。キャロルが溜息を付いてぐったりと体を沈める。
激しくはないがじりじりと快楽の炎に炙られ続けて、白い肌が薔薇色に染まっている。
その太腿を開かせ、己の楔を突きつける。先端で宝珠を突いてやる。
微かな呻きと共に白い尻がぴくぴく震えて愛液が跳ねる音がする。
メンフィスが香油の瓶を傾けた。
下腹部に流れた香油が己の物を伝って流れ、キャロルの泉まで達して愛液と交じり合う。
空になったのを放り出し、もう一度己の物でかき回す。信じられないほど大きな水音が上がって白い尻が震える。
「ああっ・あっ・めっ・メンフィスッ・なにっ?何したのっ?」
「感じるか?」
「いやあっ・かんじ、かんじちゃうっ・ああっ・へんに・へんになっちゃうぅっ」
「よしよし、大丈夫だ。もっと好い気持ちになれ。」
香油に塗れた己の杭をゆっくりと沈める。途端に、今までに感じたことのない感覚にキャロルが絶叫を上げる。
「うああ――――っ!ひいぃっ・くうっ・ああうっ・ああう・とけちゃう・とけちゃううっ・とけちゃうぅ――――っ!!」
そのまま、まるで銀鱗を輝かせる魚のように全身を痙攣させて達した。





「こらキャロル、それはあんまりではないか。未だこれからだというのに・・・お前はこんな風に香油を使ったことはなかったな。」
一度自分を抜き、ようよう息を吹き返したキャロルを抱きしめて囁く。キャロルがやっとの思いで頷く。
「び・びっくり・・・した・・・ああ・・・ぜんぶ・とけちゃうかって・・・・・」
「かわいい奴だ。」
喉の奥でくつくつ笑いながら、遠慮なくもう一度貫く。白い身体が絶叫を上げる。
「ああ―――っ!!だめっ・だめえぇっ・もっ・もうやめっ・あひいっ・ひいっ・ひい――――っ!!」
「駄目だ。私は礼を受け取っておらぬ。それに・・・」
腰を打ちつけながら囁く。
「侍女達が見ておるぞ。」
「えっ・あっ・なっ・ああっ・ああっく・あああっ・ああ・あう・あう・あああ・・・っ」
見られている。あの侍女達に。それを聞いた途端に猛烈な羞恥が襲ってくる。だが今更火のついた肢体はもう静まらない。
返って興奮し、数度突き上げただけで信じられないほどの蜜を零しながら再び達した。
「見られただけで感じるとは・・・お前は本当に敏感なのだな。だがいい加減私も楽しませてもらおう。」





再度貫く。キャロルが悲鳴を上げてのたうつ。白い肢体が折れんばかりに撓って狂ったように尻を振っている。
理性など欠片ほども残さず吹き飛ばし、胸を揉みしだかれながら涎さえ零してメンフィスを求めている。
「ああっ・いいっ・いいっ・あ・う・ああうっ・あひい・ひいい・ひい・ひああっ・もっ・もっ・とけっ・・・」
「駄目だ。私が満足するまであの侍女達に見せ付ける。それが済むまで放してやらぬ。そらそら・・・」
大きく抜き差しを繰り返す。寝椅子がぎしぎし音を立てて軋む。
キャロルの内部で、キャロルの蜜と香油に塗れたメンフィスの楔が暴れまわってどろどろに溶け合う。
「あっ・はっ・ひぃっく・ひいっく・とけ・とけ・とけちゃうう・・・とけちゃう・・・・あああ・・・もう・・・もう・・・」
身体が反応しているのにあまりの快感に意識が朦朧としている。ぱくぱく喘ぎながらかすれた嬌声を滴らせる。
褐色の体躯に白い腕と足が絡みつき、突き上げにつれてゆれる様が何とも淫らで目を放すことが出来ない。
「ああ・ああ・ああっ・あああ・・・っ・ああ・・・もういや・・・もういやぁぁぁ・・・」
何を言う・・・?こんなに涎まみれで・・・これでも嫌か・・・?止めてやろうか?」
「あうっ・そっ・そんなっ・ああ・ああっ・もっ・やめ・・・っ」
「どっちだ?嫌か?やめるのか?達くのか?」
じらしながら腰を打ちつけ、根元まで突き込んでぐりぐり回してやる。
「あ・あ・あっ・あはっ・はっ・はあっ・はっ・はっ・・・」
嬌声が切羽詰って高くなってくる
「そろそろ・・・達くのか・・・?一緒に・・・」
そういうと腕を突いて体を支え、自らの重みでキャロルをつぶさないように覆いかぶさり、白い胸の頂を咥えて舐めまわす。
香油と汗と、甘い肌の香りがした。
甘く噛んでこりこりした感触を味わう。キャロルが肢体を震わせて呻く。
「ああ・・・もう・・・ぜんぶ・・・ぜんぶとけちゃう・・・あああう・・・はあ・・・」
「ああ・・もう良いぞ、最後に見せ付けてやれ。お前が私の腕の中で、どれくらい淫らに美しく花開くか・・・
 参るぞ。」
ぐいと突かれる。大きな音を立てて二人の肌がぶつかり、それを上回るような水音が何度も響き渡る。
「あっ・あっ・ひいっ・ひいっ・ひいっ・ひあっ・もう・もうっ・ぜ・ぜんぶ・ぜんぶとけるうぅっ」
「キャロル・・・キャロル・・・」
激しい息遣いと唸り声と、互いの肌がぶつかる音と高い水音と。呻き声と嬌声と寝椅子の軋む音と。
「もっ・とけ・とけっ・いっちゃう・いっちゃう・あああっ・あう・・・・あうぅっ・・・ああぁぁぁぁ―――――っ!!」
「・・・・っく・・・・・」





キャロルが白い肢体を痙攣させて上り詰め、メンフィスが欲望を叩きつける。同時に隣室でがしゃんと物音がした。
目を流すと侍女が二人腰を抜かし、一人は盥を落としたまま立ち竦んでいる。
我知らず身を乗り出し、いつの間にか出てきてしまったのをファラオに見咎められて震え上がる。
侍女を見ながらファラオがゆっくりと身を起こす。
「無礼な・・・ナフテラの言うとおり、真にたしなみのない・・・外見ばかり気にする女は嫌いだ。」
それだけ言い捨てて気絶した白い肢体を薄布で包んで抱き上げ、片付けを命じて湯殿を後にする。
通り過ぎるとき、侍女達が土下座して許しを請うてきたが目も呉れなかった。
キャロル以外のことなどどうでも良い。
だがこんなに乱れたキャロルは初めてだ。また利用させてもらおう。
にんまり笑ったファラオの顔を、気絶しているキャロルが見なかったのは幸いだっただろう。





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