その日の夕刻、三人の侍女にそれぞれ命があった。
ファラオの寝所に伺うようにと。
喜び勇み、死力を尽くして肌を磨き、これでもかとばかりにその身を飾り立てた侍女は三人、
ファラオの寝所で鉢合わせして仰天した。
三人とも、自分だけが呼ばれたと疑いもしなかったのだ。
更にキャロルが現れて驚きは怒りに変わった。
掴みかからんばかりの勢いで食って掛かる。
「あれほど言ったのにこの場に現れるなんて図々しい!」
「貴女はもうお払い箱と言うことが、未だ分からないの!?」
「もう一度、痛い目にお合いになりたい?」
「・・・ファラオには申し上げました。」
「なっ・・・」
怒りのあまり振り上げられた掌をかわした少女が、はっとした表情を見せる。





ファラオが立っていた。
少女が提げていた杯を取り上げ、一口飲んでから、そのままキャロルの腰を抱いて室内に入ってくる。
床頭台には合計四つの杯が並んだ。剣は寝台の枕元へ置き、肩衣を外す。
当然のようにキャロルに渡し、怯えて跪いた三人を見渡した。
「・・・私の大事な黄金の小鳥を傷つけたのはうぬらか。」
声が低い。激怒している。
「誰が頬に傷を付けた?誰が水を浴びせた?答えねば・・・」
すらりと剣が抜かれる。
先刻キャロルを打とうとした侍女の腕を掴んで引き摺り起こし、剣を突きつける。
「止めて、メンフィス!私は何とも思っていないわ。」
「私が怒っているのだ。愛しいお前をこんな塵芥のようなやつが・・・・」
侍女は歯の根も合わないほど震えている。
「止めて、お願いだから。私が気にしていないのだから良いでしょう。可哀相だわ。」
「中途半端な同情心は、こやつらには返って腹立たしいものだと思うがな・・・」
「!」
「まあ良い。お前のその言葉にに免じて、命だけは助けてやろう。」
ぶつりと音がした。
腕を放し、髪を掴んで削ぎ落とす。そして見るも無残な有様になった三人の頭上に、運んできた杯の中身を浴びせかけた。
空になった杯を床へ叩きつけて砕き、汚らわしいものでも見る様に吐き捨てる。
「裏でこそこそあくどい事をするような女や容姿だけで取り入ろうとする女は要らぬ。
 それ以前に、私にとって、キャロル以外の女は屑同然だと言うことをその眼で確かめるが良い。」
鞘に収めた剣を戻し、寝台に腰掛ける。そして少女に命じた。
「飲ませよ。いつもの様にだ。」
「少女が躊躇ってから杯を取り上げ、口に含む。そのままおずおずと近付いてファラオの唇に葡萄酒を注ぎ込む。
「ん・・・ふっ・・・んふぅ・・・」
ファラオの片手が少女の腰に回り、飾り帯を外す。そしてそのまま広げた自分の足の間に座らせる。
片腕は腰に回したまま、項に口付け耳朶を甘く噛む。キャロルの体がぴくりと震える。
「あっ・・・止めて・人が見てる・・・まえで・あ・・・っ」
耳朶を咥える力が強くなった。身を離そうとすると痛みが走る。
首筋を捕らえ、撫でていた指が衣の中に差し入れられる。胸を撫で、頂を摘んでくりくりと揉み上げられる。
「・・・っ・・・っ・あっ・・・っ」
堪えた溜息を聞かれ、強引に振り向かされて口付けられる。
「んんっ・・・うふうん・・・ふっ・・・」
舌を合わせ、擦り付け、吸い上げられる。その間に胸飾りの留め金の外れる音がした。
胸飾りを少女の胸から外し、片手で放り出す。そして肩紐を解いて白い胸を露にした。
愛撫された胸はすでに硬く勃ち上がり、弾力を帯びてほんのり薄紅色に染まっている。
貧弱だと嘲笑った娘の肢体が紛れも無く女であることを思い知らされ、侍女達は打ちのめされた。
指は飽くことなく少女の滑らかな白い肌を弄っている。
「もうやめ・・て・おねがい・・・だか・・・ら・・・あっ」
「怒っているのだと申したであろう?昼は昼で私を置いて達くし、今はこんなやつらのことを気にかける・・・
 お前の言葉に免じてこやつらは許した。今度はお前の番だ。命三つ分とお前に対する腹立ち、
 気が済むまで償ってもらう・・・」
両手の指が胸に掛かる。頂を摘み上げるかと思うと白い双円を鷲掴みにされ揉みしだかれる。
「あっ・あっ・ああっ・あう・あっ」
「何時聞いても好い声だ・・・」
囁かれただけで力が抜ける。必死で抵抗しようと男の腕に掛けた指には、力が入らない。
思う存分白い胸を弄った指が肌を滑って降りてきた。
「・・・!やめて、お願いだから・・・」
だが男は娘を抱え膝の上に乗せた。腰紐を解いて放り出し、衣を剥ぎ取って真っ白な肢体を晒す。
たおやかな身体が篝火と蜀台の光に照らされて、黄金の髪とともに艶やかに香り立つ。
愛を受けた、それでいながら未だ娘のような身体だった。
「いやあっ!ああっ・あっ・・・あう・ああっ・・・くうっ・・・」
鋼のような腕でキャロルの抵抗を封じ、片手は胸の頂を、もう片方の指は足の付け根へと差し込む。
指が亀裂を割って花びらの在り処を探し出し、ゆっくりと揉み上げる。
そのもどかしい感覚。キャロルの身体が胸を反らし、花びらを男の指に押し付けようとする。
本能が快楽を追っている。だが未だ理性が残っているのか呻き声で分かる。
くすりと笑うと男は花びらを開いた。隠れていた宝珠を探り出し、遠慮なく擦り上げる。
「・・・・・!あああっ・あう・あう・あっ・あううっ・あああ・・・っ」
達した。一瞬硬直した肢体が力を失う。
「たったこれだけか・・・?まあ良い、命一つ分。」
そう言うと力の抜けた身体を抱え直し、大きく膝を開かせ、更に指を進める。濡れて蜜を流す泉が水音を立てた。
泉の周りをを焦らすように擽り、また戻って宝珠を突く。あるいは蜜を掬ってささやかな繁みに塗りつける。
娘の身体は抵抗する力を失くし、腕は両脇に投げ出されている。ちらりと見やると泉に長い指を一本、
ゆっくりと挿れた。
ファラオの肩に頭を預け、キャロルの唇が戦慄いている。
「あ・・・あああ・・・・あ・・・」
ゆっくりと抜き差しを繰り返すとくぐもった音と暖かい蜜が溢れ、太腿を伝って流れ落ちるのが見えた。
もう一本増やす。たらたらと流れた蜜は男の太腿を濡らし、力を失っていた身体が再び震えだす。
同時に唇から呻き声が零れ出した。
「ああ・・・あ・・・あああ・・・あう・・・うう・・・」
未だだ・・・未だ達かせてやらぬ・・・その声を聞きたい・・・」
胸を摘み、乳房を撫で上げる。わき腹を擽り、腰を撫で擦る。
指を泉に出し入れしながら繰り返すと、キャロルの嬌声が高くなる。
同時にもじもじと腰を振り、胸を揺すって自ら快楽を追い求めようとする。
「もっと・・・もっとだ・・・キャロル・・・もっと求めよ・・・」
「あふっ・あう・ああっ・あああっ・ふうんっ・ふん・・・っあうっ・・・・っ」
また達した。感じ易くなっているらしい。
舌打ちをして浅い呼吸をする肢体を抱きしめる。白い肌は汗を纏い、上気して薔薇色に染まっている。
「どうした・・・?これくらいのことで。いつもはもう少し耐えているではないか。」
少女が口を開けた。何か言っているが擦れて声にならない。
立ち上がったファラオが少女を優しく褥に寝かせ、隣室から杯と水差しを取ってきた。
水を注いで口移しで少女に飲ませ、噎せた背中を擦ってやる。
「も・・・・・し・て・・・お・・から。」
「許さぬ。」
一蹴して凄絶な笑みを見せる。それは妖艶な色香さえ湛えて少女の抵抗を封じた。
「これで命二つ目だ。後一つとお前の分、忘れてもらっては困る。」
娘の青い瞳に諦めの色が宿る。呼吸が落ち着いたのを見計らってもう一度、今度は向かい合わせに膝の上に乗せた。
そして優しい口付けを与えた。
羽根のように軽く、啄ばむように優しく。
それは直ぐ深く激しく荒々しいものに変わり、キャロルを翻弄した。
そして暖かい掌が少女の背を撫でる。身体も心も蕩かす様な優しい愛撫だ。
口付けは未だ続いている。放しては口付け、角度を変え、吸い上げ、こすり付け、嘗め回し口内を蹂躙する。
ひときわ強く吸い上げて、キャロルの身体から力が抜けた。





「・・・本当にどうしたのだ。早すぎる。」
わざと驚いたようにからかうように。
「少女が真っ赤になっている。
「だって・・・貴方がこんなことを・・・人前で・・・」
「人前?あの屑がか?」
「メンフィス!」
「お前に腹を立てているのはそこなのだぞ。嫉妬に晒されても耐える。それは良いだろう。
 だがこやつらにしてみれば自分より強い者が弱い者の言うことしか聞かぬというのは腹立たしい。
 ある意味、虎の威を借るようなものだ。嫌なら嫌とはっきり申せ。」
「そんなつもりは・・・」
「お前に無くてもこやつらにはあるのだ。」
「・・・・・」
「分かったらお前の分だ」
「えっ?まさか。」
「これ以上の問答無用。」
ファラオが腰布を外してキャロルの腰を掴んだ。
「散々待たせおって強情な・・・たっぷり楽しませてもらおう。」
「いやっ、それだけは、此処でそんなっ」
「もう遅い。我慢出来ぬ。」
メンフィスの股間には、これ以上ないというほど大きく天を仰いだ男の物が屹立していた。
キャロルが悲鳴を上げて眼を瞑る。
「いやっ、人が、人が見てるのに・あっ・ああぁぁぁぁああっ!・あああっ」
「そんな台詞は直ぐ忘れさせてやる。」
挿れた途端にキャロルの四肢が突っ張った。感じすぎているらしい。
「ああ・・・あああ・・・」
「我慢した甲斐があったな・・・極上の美酒だ・・・」
暫くゆっくりと内部の感触を楽しみ、やがてゆっくりと突き上げる。
「あっ・・・あっ・・・あう・・・ううっ・・・はあっ・・・はっ・・・」
少女の腕を捕らえ、我が首筋に沿わせて絡みつかせる。
ゆっくりと揺すりながら、掌で汗ばんだ背を擦り、腰を撫で、白い尻を見せ付けるように揉みしだく。
侍女達に向けた白い尻の間に、逞しい男の物が出入りしているのが見える。
「ああ・ああ・・・あはぁ・はあっ・うあ・ああ・あう・あぁぁ・・・」
「キャロル・・・愛している・・・」
「ああっ・う・嘘よ・貴方は・・・わたしなんか・・・あいしてないわ・・・ああうっ」
「愛している・・・」
「嘘よ・ああっ・ああっ・・・お願い・もう・もう止め・て・ああぁぁあっ」
次第次第に水音が高くなる。徐々に尻が揺れて身もだえが大きくなっている。
「愛している・・・」
「嘘・よ・おねがい・だから嬲るのは・・・やめ・・・あはあ・っ・あうううっ・くうぅっ」
後ろの花びらを突かれてぴくぴく震える。
肌の間に手を差し込まれ、膨らんだ宝珠を摘み上げられて尻を振る。
その度に下の唇が、あらん限りの力で咥えた男のものを締め付ける。
「・・・・っく・・・。ああ・・・やはり最高だ・・・」
うっとりと囁くと少女の身体を抱きしめ、口付けながら猛然と突き上げた。
ぎしぎしと寝台が軋み、娘の尻が毬のように跳ね上がって落ちる。
唇を離すと悲鳴のような嬌声が上がった。
「あっ・あっ・あひいっ・ひいっ・ひあっ・ひああっ・あうっ・あううっ」
「嘘なら嘘でもよい。私が愛している。」
「あああっ・あうあっ・ああうっ・あいっ・いやぁっ・いやあっ・いく・いくっ・ひいいっ」
黄金の髪を振り乱し、のけぞった唇から悲鳴を、閉じた瞳から涙を零しながら踊り狂う。
「愛しているのだ・・・」
いやあっ・いやぁっ・あ・あい・あいし・いく・いく・いくうっ・いやっ・いやあぁぁぁ―――――・・・!」
「キャロル・・・!」
硬直した白い腕が、男の肩からずるりと滑り落ちる。
荒々しい息をついた男はキャロルを抱きしめ、髪を撫で、優しく囁く。
「一息ついたらまた付き合え・・・夜は未だ長い・・・お前の口から愛していると言わせて見せる。」
それから一転して軽蔑の色を湛え、床に這い蹲った侍女たちを見もせずに言った。
「出て行け。」
そのまま少女の身体を抱き、褥に押し倒して愛の言葉を囁いて放さなかった。





三人の女は腰を抜かしたまま、這い蹲って出て行った。






                                             END




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