エラガバルス帝 

〜ギボン先生曰く「史上最低の君主」〜

ギボン『ローマ帝国衰亡史』第6章より

エラガバラス帝


その4

エラガバルス帝の変態ぶり 〜もはや世紀末。救世主を待つしかない〜



いくら色好みの人間といっても、もし理性さえ伴っていれば、必ずや自然の命ずる一定節度というものを守り、同じ官能欲の満足にしても、たとえば社会的人間関係とか、温かい情愛関係とか、さらにはまた趣味性、想像力といったようなものによって、ある程度洗練されるのが常である。


・・・・だそうです。まあ、常識的なことです。


ところが、エラガバルス帝に到っては、その若さと生国と、そしてまた幸運によって毒されたものか、およそ下劣きわまる快楽だけに、とめどなく身を任せたばかりか、やがてはそうした享楽のさなかにおいてすら、飽満と嫌悪を感じるようになった。


エロいことをいろいろやっちゃったんですね。で、それも飽きてしまったと。それどころか、エロいことやる元気が、なくなっちゃった。読者が男性ならどういう状態か、一発でわかりますよね。



あとは、不自然な人工刺激にたよるほかなかった。貴賎ありとあらゆる種類の女、酒、料理、さらには技巧をこらした変態嗜好だけが、やっと萎えた欲情、食欲を蘇らせてくれるのだった。



変態プレイをやらないと、エロいことやる元気がでなくなっちゃったんですね。読者の声が聞こえてくるようです。「この変態プレイの描写がローマ帝国がなぜ滅びたのかと関係あるの?」という。だからぁ、それは違うんだって。ギボン先生が、本当に書きたいのはこっちの方なの。



皇帝自身の開発、そして保護を受けて生まれたこの技術分野での新しい名辞や新発明が、彼の治世を特徴づけて後世にまで彼の悪名を残す結果にもなった。



やがて、従来の変態プレイにも飽きてしまったエラガバルス帝は、自分で新たな変態プレイを開拓すべく旅立ちます。そして、変態産業を育成し、その振興のため、多いに努力したのです。そして、新たな変態プレイの開発の偉業で、人類史に名を残したのでした。


夥しい数の愛妾、次々と瞬く間に変わる皇后、それらの中には、むりやりヴェスタの神殿からかどわかされてきた聖処女もいた。が、それでもなお萎え果てた官能欲を充たすには不足だった。


こうして、多くの女の子たちが、次々とエラガバルス帝の変態プレイの餌食になりました。まさに世は世紀末。もう、救世主ケンシロウを待つしかありません。

■その5


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