エラガバルス帝 

〜ギボン先生曰く「史上最低の君主」〜

ギボン『ローマ帝国衰亡史』第6章より

帝


その3

ほんとに読んだの???



脱線です。エドワード・ギボン先生の「ローマ帝国衰亡史」なんですが、ここまで読んで実際どうですか。古典的名著には間違いないけど、なんだか、これ、子供には読ませられない本だと思いませんか?このあと、エラガバルス帝のすさまじいまでの変態ぶりが、例によって、例のごとく、超一流の名文で書いてあるんです。

この「ローマ帝国衰亡史」はキリスト教批判の書とされています。これが世に出たときは、結構な批判を浴びました。なにしろ、「キリスト教の迫害による殉教者の数と比べて、キリスト教の宗派同士の争いによる死者の方がはるかに多い。」とか書いてあるんだもの。そりゃ、教会関係者が怒るのも分かります。

だけど、やっぱり、この変態大百科みたいな点も問題になったんじゃないのかな。バラエティに富んでますよ。ほんとに。処刑するとき、ライオンに食わせるサディストの変態皇帝とか。禁欲のしすぎで、奇跡の描写まで異様にエッチになってしまうキリスト教の坊さんとか。男同士の契りを交わすことで、戦士として認められるようになる蛮族社会とか。

この本を参考にあげる人って、本当にこの本読んだのかいな、みたいな気になることがあるんですが、どうなんでしょうかね。まあ、物書きの世界のことは、内実知らないので無責任なことしか言えないけど。もしかして、読まないのに、名著だからあげている人もいるような気がするんですよね。



「なぜ、ローマ帝国は滅んだのか・・・その永遠の答えがこの名著にある」

とかいうコピーを見たときは、正直、爆笑してしまいましたよ。確かに、そうです。でもそれだけじゃないんです。だいたい、これだけの評価で済ましてしまったら、 変態描写にかなりの努力と時間を費やしたギボン先生に失礼です。あんなに一生懸命、がんばって変態を書いたというのに・・・ウッウッ・・・とあの世で泣いておられるかも分かりません。
■その4


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