こちら並盛ゲームセンター前
注意!!
この話は、ジャガーさん風に挑戦したよくわからなさを詰め込んだ、
ツナと柿ピーがゲーセンで育む友情の話です。
可愛い綱吉はどこにも見当たりません。
注意は読みました?
大丈夫ですか? はっきり言って受なツナじゃないです。↓
俺、綱吉。
頭は悪いし、運動も出来ないし、容姿も並なせいで、
人生すでに諦めかけているダメ中学生だ。
だけど、ダメ人間の代表、の○太君だって、日常生活に
てんで役に立たない射撃が上手かったりするんだから、
どんなダメ人間でも一つは取柄があると思うんだ。
俺の場合は音ゲーが得意。
の○太君より、ちょっとだけ役にたつよね?
今日も学校が終わり次第、並盛一大きいゲーセンに直行した。
俺の贔屓の音ゲーは、ポッ○ンだ。一番最初に上達した音ゲーという
思い入れのあるゲームでもあるし、キャラが選べたりできるから何だか得な感じがして、
結構贔屓してる。だから、一番上手くなって、今では並盛ポプのツナって
ゲーセンでは有名なんだよ。他の音ゲーにも手を出していないわけじゃないけど、
最近はずっとポッ○ンをやってる。だって、俺がいつも叩いてるとギャラリーが
できちゃうほどなんだ。いつも、ダメツナって呼ばれてるからかな?
すげーって言われるのが嬉しいんだ。いつも、並盛ゲーセンの注目の的さ。
だ・け・ど、最近、ポッ○ンに似た系統にビー○ニっていう音ゲーがあるんだけど、
(俺はそこそこなまでの腕しかない)そのゲームが得意な奴が
並盛のゲーセンにやってくるようになったんだ。
今日も俺の独壇場、ウシシと思っていたのに、ビー○ニで凄いスコアを弾き出した
ソイツにゲーセンにいた奴らもびっくり。俺もちょっと、驚いた。内緒だよ?
最初はこんなこと思わなかったんだけどな。
ん?何かって?
ポッ○ンとビー○ニは似てるけど違うって思ってたから、単純に最初は
凄いなって思ってたんだけど・・・
ビー○ニの方が、何かハデに見えるんだよね。
だから、いつもは俺に注目してた奴らが段々、ビー○ニやってる柿ピーって言うらしいんだけど、
そいつに注目するようになったんだ。
何だか、癪に触る。おもしろくない。何だよっアッチの方が機械がカッコいいからって。
そいつがプレイするようになってから、俺は益々ポッ○ンをプレイするようになった。
負けてられないよっっ
こいつの良さをも一度みんなに知らしたかったんだ。だけど、一向にポッ○ンを
見る奴は少なくなって、それどころかプレイする人間も少なくなったんだ。
これってヤバイんじゃないの?
俺はこうしている場合じゃないと思った。
愛するポッ○ンのために、他の誰より一肌脱ぐべきだろう。
そう思って、俺は柿ピーに賭け有りの勝負を挑む事にした。
ここはアイツの得意なビー○ニで、勝負を付けて勝った方が
絶対に俺ってばカッコイイ。
俺だって頑張ればそこそこいいスコア取れてたんだから、鍛えれば
柿ピーにだって勝てる気がしてた。
アッチも俺の事、気にしてたみたい。
というか互いに、威嚇しあってた。
だから、俺の提案に柿ピーは頷いた。
「負けた方が出入り禁止だからな」
「わかった。・・・・完膚なきまで・・叩きのめしてあげるよ」
「こっちこそ!」
「ビー○ニはもぐら叩きほど甘くないから・・・」
なっ!!
なんて失礼な奴なんだろう!!よりにもよって、ポッ○ンをもぐら叩き扱いするなんて。
絶対許さないっっ!!
俺は、挑戦状を叩きつけてからすぐ、ゲーセンから出ると
違うゲーセンに向かった。
絶対に負かしてやるっ!
俺の心は怒りで一杯だった。
勝負は一週間後になった。
俺は必死で叩きまくった。だけど、ある程度までいったところで
スコアが伸びなくなるどころか、下がり始めた。
「そんなっっ!!時間がないっていうのに」
はっきり言って甘く見ていた。違うとは口では言えても、ビー○ニもポッ○ンも同じだと
俺も思っていたのだ。
指がよく回らない。キーの位置だけで、こんなにポッ○ンとは違うということが
ようやく俺には痛いくらいにわかりはじめていた。
「くそっっ!!」
昨日はAを取れたハズの曲でさえ、今日はB、悪い奴になるとCになってしまっている。
半ポずれるのが定着しつつある。
本格的にヤバイ。俺は、焦りが見えるほど、焦りまくっていた。
このままじゃ、俺が追い出され、お笑い種になってしまう。
「どうしたら・・・・・」
俺は、その場で崩れ落ちた。
「お前、随分焦ってるな。そんなんじゃ、ビー○ニは心を開かないぞ」
「だっ誰だ!?」
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ほんとにこの調子で続きます。