リィエン・リンレネア (斯子歴634年-692年、在位期間665年-692年)
リィエン朝第五代国王。第四代国王リィエン・メリファリンの長子として生まれた。
獅子のような勇敢さと寛容さを兼ね備えた王として、今日でも人気のある王の一人である。
646年、12歳で、父王にならって近衛近習から始める。
655年、近衛騎士として、長年争っていた狐狄との戦いに参加。勝利に貢献した。 656年、王統府近衛長官に昇格。
659年、バセズ王女サラニ・ムユーリアンと結婚。 夫婦仲は良く、三男二女に恵まれる。
662年、再び南下し始めた狐狄と交戦。アッコードの戦いで撃破。
この戦いの激しさと、それから凱旋したリンレネアが、人目も憚らず妃を抱き締めたのは
有名なエピソードであり、これにより以後、狐狄は衰退していくことになる。 665年、リィエン・メリファリンの死により即位。
国土の整備、学問の奨励など、民の幸せを願い、国の安定に努めた。
弟である内宰丞相リィエン・リンルーゼン、護国将軍モンドラン・アルアダールの
協力を得て、しばしば発生していた内宰府と護国府の対立に終止符を打ち、 教育機関を設立し、官僚養成制度を確立して、内宰府を掌握。
もとより支持のあった王統府、護国府と併せて管轄下に置き、諸侯の勢力を抑え、 王権の強化をはかり、後の絶対王政の礎を築いた。
文化面においては、リィエン・リンルーゼンの助言により、芸術家を招聘、保護。
全ての美はここから始まる、と言われるほど文化的影響力を強めた。
692年、58歳で病没。長子のリィエン・エアトールが後を継いだ。
|