「あっ……」 ガリアの両脚は無残にも広げられ、征服者の前にさらされる。
白いシーツに広がった長い金髪と同じ色の繁みが揺れて、男の欲情を煽る。 「うまそうな木の実だ」
彼は舌なめずりをして、赤く色づいた彼女の突起を舐める。 「んん……、あ、…あ、……っや……はぁん」
たくさんの愛人を持つ男の絶妙な舌使いに、ガリアの体は否応なく反応する。
「やめ……て、おねがいです。やめてください!」
「本当にやめて欲しいのか?」 彼は傲慢さと残酷さをにじませて笑い、一冊の本をガリアの頬に押し付けた。
「いやっ……それは……!」 羞恥に体中が燃え上がるように火照り、 ガリアはその屈辱の日々を思い出す。
男が彼女の体を隅々までまさぐり、陵辱するさまを、彼は部下に命じて詳細に記させたのだ。
その本が彼の手にある限り、彼女は彼に逆らえない。
「言え。ガリア。命じた通りに」 「……く…だ……さい」
男がくっくっと笑った。 「聞こえないなぁ」 「あ…なたの、たくましいものを、……わたしの、なかに、くださ…はぁあああん!」
男は乱暴な動きで彼女の中に侵入する。 「んん……んぁ………ぁ、……ぁ、……あん」
彼女の中をかきまわして、すべてを掠め取ってゆく。 「ぁああ、……ああん、ぁん、…あん、…あ、ぁあああ!」
絶頂を受け入れ、注ぎ込まれた白い液体を膣から溢れさせつつも、 彼女はぐったりとした体で復讐を誓う。
――今は、私は彼のものだ。だけど、いつか……。
男の名はインペリウム・ロマニウム。
後の世において、彼の娘が、彼女の従兄弟に犯され、破滅させられるのを、彼はまだ知らない。 |