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「や、お見事。すばらしい連携だったよ」

…いつの間にか傍に現れた青木が、ぱちぱちと拍手をしながら言う。

「なんや勇人さん。そら大した役には立たんかったけどぉ、あんだけ体張ったんやからイヤミ言わんといてーなー…」
「いやいや。君がいなかったら、奴が自主的にあそこを退くまで待つしかなかっただろう。いきなり囮なんかさせて大丈夫なのかと思ったが、問題なかったね」
あれをサラリと「問題なかった」などと言ってのけるあたり、直接手を下す猟師ではないにしろ、付添いとして青木も相当に場数を踏んでいるのだろう、と山崎は思いをめぐらせた。
その山崎の脇を歩いて、青木は両眼を見開いたまま地面に倒れたスラィリーのそばへ寄っていく。その姿を見ていた永川が続いて青木の横へ立ち、二人に倣うようにして山崎も歩み寄り、そして足元を見下ろした。


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