新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第96話

「さあさあ、洗いざらい白状しなさいよね、ユキ。最初に言っておくけど、嘘をついたり、 黙ったりするのは一切認めないからね。いいわね。」 アタシは、そう言ってユキに迫っていったの。 「そ、そんなのないです~っ。」 ユキは困った顔をしていたけど、そんなの見なかったことにすれば問題ないわね。さあて、 今晩は寝かさないわよ。 「さあて、最初からズバリ聞くわ。相田君とは、いつスルの?」 「ひええ~っ。いきなりすごいことを聞かないでくださいよ~っ。」 ユキは、アタシの直球に思わずのけぞったわ。 「いいから、答えるの。」 もちろん、アタシは構わず問い詰めたわ。 「そんなの、分からないですよ~っ。」 「駄目よ、そんな答えじゃ。せめて、1年以内とか、1カ月以内とか、それくらいは答え なさいよね。」 「そ、そんなの、高校生になってからですよ~っ。」 「嘘?遅すぎるわ、そんなの却下よ。どんなに遅くても1年以内にしなさいよ。それより 長い答えを言ったら、今夜、無理やりにやってもらうわよ。」 「ひええっ、本気ですか?」 嘘に決まってるでしょ。でも、そんなことは言わないわよ、もちろんね。 「本気よ、本気。だから、ユキも本気で答えなさいよ。」 アタシがユキをじっと見つめたら、どうやらユキも観念したみたい。渋々口を開いたのよ。 「ぐすっ。分かりましたよ。じゃあ、12月にします。」 「へっ?どうして12月なの。」 「クリスマス・イブがいいかなあなんて、思ったんですけど。」 ふ~ん、変なことを言うのね、ユキったら。クリスマスって言ったら、イエス・キリスト の命日よね、確か。その前日なんて、何か趣味が悪いと思うわ。まあ、いいけどね。他人 事だから。 「ふうん、分かったわ。じゃあ、その次はいつにするの?」 あれ?ユキったら、何か変な顔をしたわ。一体どうしたのかしら。 「あ、あのお、惣流さん。その次って、一体何のことですか。次って言ったら、『おんぎ ゃあ』のことなんですか。」 「へっ?『おんぎゃあ』って、何よ。」 「そ、それは、赤ちゃんのことですよ。」 「ちょ、ちょっと、ユキ。いきなり何を言うのよ。」 「えっ、違うんですか。でも、他に何があるんですか。」 う~ん、アタシとユキの間には、すこ~し誤解があったようね。 「あのね、キスの後は胸でしょ。その次はアレで、最後に子作りじゃないの?」 「ええっ!いやだっ、惣流さんたらっ。そういうことだったんですかっ。」 なんて言いながら、ユキの顔はゆでだこみたいに真っ赤っかになっちゃったのよ。待てよ。 ユキったら、まさか12月に子作りをするって言ってたんじゃ…。 「いやだ、ユキったら。いやらしいわねえ。中学生のうちに子供を作ろうとしていたわけ え。」 いやあね、この子ったら。見かけと違って、物凄いドスケベだったのね。アタシ、人間不 信に陥りそうよ。 「そ、そんなあ。惣流さんが無理やり言わせたんじゃないですか。ひどいですうっ。」 そう言うユキの顔が少し膨れたわ。でも、当たっているかも…。はははっ、前言撤回ね。 ユキは、ドスケベじゃないかも。でも、どうなんだろう。確かめないとまずいわね。 「でもさ、ユキは12月に子作りをして、3年生のうちに相田君の子供が『おんぎゃあ』 って言って生まれる、そうするつもりだったんでしょ。」 「ち、違いますよお。」 ユキは思いっきり首をブンブン振ったけど、いまさら否定しても遅いわよ。 「違わないわね。ふ~ん、ユキは相田君の子供を中学生のうちに産むつもりだったんだ。 そう、そこまで二人の仲は進んでいるんだ。へ~っ。」 「惣流さん、勘弁してくださいよお。」 まあ、ユキが涙目になってるわ。 「大丈夫よ。相田君にはしっかりと伝えておくから、安心してね。」 「ひええっ、やめてくださいようっ。」 ふふふっ、ユキをからかうのは面白いわ。だから、もうちょっとからかおうかしら。 「やめてあげてもいいけど、その代わりに相田君とのファーストキスの状況を詳しく話し てもらおうかしら。いつ、どこで、どれくらい、どうしたのか、一切合切洗いざらいぶち まけるのよ。」 「ええっ、言わなきゃ駄目ですか。」 「言わないと、『おんぎゃあ』のことを相田君やシンジに言っちゃうわよ。それでもいい のかしら、ユキは。」 「良くないですうっ。」 こうして、ユキは相田とのファーストキスの状況を、アタシとヒカリの前で事細かに話す はめになったのよ。 *** 「ねえねえ、ユキ。こんな感じじゃなかった?」 ユキのファーストキスの話をばっちり聞いた後、アタシはシンジのアレの絵を書いてユキ に見せたの。そう、芋虫さんの絵をね。そうしたらね、ユキは首を横に振ったのよ。 「いいえ、碇君のはもっと大きかったです。こんなに小さくありませんでした。」 あれえ、おかしいわねえ。アタシは、シンジの芋虫さんを何度も見ているから、間違いな いと思うんだけどね。一体、どういうことなのかしら。 「そうなの?おかしいわねえ。まさか、男の子のアレって、大きさが変わるのかしら。」 そう言えば、大学時代の友人が言っていたわね。男のアレは、固くなることや大きくなる ことがあるって。話半分だと思ってちゃんと聞いていなかったけど、本当だったのかしら。 「ええ、そうだと思いますよ。そんな話を聞いた事があります。」 あのねえ、ユキったら。一体誰からそんなエッチな話を聞いたのよ。今度、問い詰めよう かしら。 「ふうん、そうなんだ。あっ、そうだ。ヒカリは見たの?」 「ううん、残念ながら見ていないわよ。」 「そう、本当に残念だわ。」 そうよねえ。ヒカリも見ていたら、ユキの勘違いかどうか分かるのに。まあ、いいわ。そ のうちにこの問題ははっきりさせるから。 こうして、女の子だけの会話は、けっこう際どい方向へと進んでいったのよ。 つづく(第97話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  大いなる勘違いとアスカの脅しが原因とはいえ、ユキはケンスケとエッチすると言って しまいます。これで、ユキがケンスケのことを憎からず思っていることがはっきりしまし たね。これで、3カップルがほぼ誕生したと言っても良いでしょう。 2003.12.18  written by red-x



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