新世紀エヴァンゲリオン 蒼い瞳のフィアンセ
第75.5話 アスカ襲撃計画
「どう、ソフィー。そろそろ言いましょうよ。」
シンジが会議室に閉じ込められてから、既に1時間が経過した時のことだった。ナスター
シャの問いに、ソフィーは嬉しそうに言った。
「そうね。もう、全てが終わった頃ね。」
「なっ、何を言ってるのさ。」
シンジは、会話の内容に一抹の不安を感じたようだった。
「実はね、アスカさんのことを大好きな人達がいてね、今頃アスカさんを呼び出して、と
ってもいいことをしている頃なの。」
「どっ、どういうことなの?」
「ふふふっ、多分、アスカさんを部屋に閉じ込めて、それからとっても素晴らしいことを
するのよ。」
「アスカさんの頭を地面にこすりつけて、押さえつけて、抵抗出来なくするの。」
「それから、何度も何度も、嫌がるアスカさんに、言葉に出来ないようなエッチなことを
するのよ。」
「そして、アスカさんの恥ずかしい写真を何枚も、何枚も撮るの。」
「あの、綺麗な蒼い瞳、紅茶色の髪のアスカさんが、シンジ様以外の男の子達のものにな
るのよ。」
「そして、アスカさんは、男の子達の奴隷。何でも言う通りにするようになるの。」
「「「そして、シンジ様は、アスカさんのことを嫌いになるのよっ!」」」
3人の少女達は、そう言って、くっくっくっと笑った。
***
話は少し遡る。数日前、イライザは他の支部の研修生から密かに呼び出された。
「私をこんなところに呼び出して、どういうことかしら。」
イライザの問いかけに、逆にナスターシャが問いかけた。
「あなたは、惣流アスカさんのことが嫌い。そうよね?」
「そんなことはどうでもいいでしょ。」
「実はね、私達もそうなのよ。だからね、彼女を懲らしめてやろうと思っているの。」
「懲らしめる?」
「そう、懲らしめるのよ。そのために、男の子を声をかけているんだけど、あなたにも協
力してほしいのよ。悪い話じゃないでしょ?」
「ふうん、アスカをねえ。良い話だわ。」
「でしょ?だから、あなたからニール君やテリー君を誘って欲しいの。なるべく、大勢の
男の子であの子を襲わせたいのよ。」
「分かったわ。ニールとテリーに声をかければいいのね。」
「頼むわね。」
「で、あの子に何をするの?」
「簡単なことよ。人には絶対に言えないような恥ずかしい目に遭わせて、それを写真に撮
るの。そして、シンジ様と別れさせるのよ。」
「ふふふっ、いいわねえ。今から楽しみだわ。」
「それじゃあ、頼んだわよ。」
こうして、イライザはナスターシャ達と別れた。だが…。
「あっ、そうだ。テリーに声をかけるのは、アニーからにしてもらおう。テリーはアニー
のことが好きみたいだから、アニーから頼んだ方が確実だわね。」
イライザは、アニーも巻き込むことにしたが、それが後に予想外の結果を呼ぶことになる。
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あとがき
果たして、アスカの運命はいかに?
2003.6.7 written by red-x