インドネシアとおとぎ話の起源

アポロドーロスの「ビブリオテーケー」でデウカリオンの洪水として語られる物語には、いくつかノアの洪水伝説に共通する点がある。プロメテウスは息子のデウカリオンに櫃を作るよう助言する。他の人間は、高い山に逃げた少数を除いてすべて滅ぼされる。テッサリアの山は砕け、コリントス地峡とペロポネソスより向こうの世界はすべて沈む。デウカリオンと妻のピュラは、9つの昼と夜を櫃で漂い、パルナッソス山にたどり着く。"ヘラニコスが語るさらに古い物語では、デウカリオンの「方舟」はテッサリアのオトリュス山にたどり着く。別の記述では彼は Argolis、のちのネメアのおそらく Phouka の頂上にたどり着く。雨が止んだとき、彼はゼウスに供物をささげる。それからゼウスの言いつけに従って石を自分の後ろに投げると、石から男が誕生し、ピュラが投げた石からは女が誕生した。アポロドーロスはここから、ギリシャ語の laos(人々)の語源は laas(石)にあるのだとしている。"ゼウスの息子のメガロスは、鶴の鳴き声に導かれてゲラニア山の頂上まで泳ぎ、デウカリオンの洪水を逃れた。

ギリシア神話のありようを知るには、近代になって発達した考古学が大きな威力を発揮した。考古学では古代の遺跡が発掘され研究された。これらの遺跡において、装飾彫刻や彫像、また神々や人物が描かれ彩色された古壺や皿などが見つかった。考古学者や神話学者は、彫刻の姿や様式、古壺や皿に描かれた豊富な絵を分析して、これらがギリシア神話で語られる物語の一つの場面や出来事、神や英雄の姿を描いたものと判断した。絵は意味を含んでおり、(学者によって解釈が分かれるとしても)ここより神話の物語を読み取ることが可能であった。他方、発掘により判明した考古学的知見は、文献に記されていた事象が実際に存在したのか、記述が妥当であったのかを吟味する史料としても重要であった。更に、文献の存在しない時代についての知識を提供した。19世紀末にドイツ人ハインリッヒ・シュリーマンは、アナトリア半島西端のヒッサルリクの丘を発掘し、そこに幾層もの都市遺跡と火災で滅びたと考えられる遺構を発見してこれをトロイア遺跡と断定した。彼はまたギリシア本土でも素人考古学者として発掘を行い、ミュケーナイ文化の遺構を見いだした[17]。

ニニギの子[20]である海幸彦・山幸彦は山幸彦が海幸彦の釣り針をなくしたことでけんかになった[6]。山幸彦は海神の宮殿に赴き、釣り針をみつけ、釣り針を返した。山幸彦は海神の娘と結婚しウガヤフキアエズという子をなした。ウガヤフキアエズの子がカムヤマトイワレヒコ(またはカンヤマトイワレヒコ。後の神武天皇)である[6][21]。カムヤマトイワレヒコは兄たちと謀ってヤマトを支配しようともくろむ。ヤマトの先住者たちは果敢に抵抗し、カムヤマトイワレヒコも苦戦するが、結局、天孫のカムヤマトイワレヒコの敵ではなかった。カムヤマトイワレヒコは畝傍橿原宮の山麓で即位する。これが初代天皇である神武天皇である[22][23]。神武天皇の死後、神武天皇が日向にいたときの子であるタギシミミが反乱を起こす。カムヌナカワミミがそれを破り、皇位を継ぐ[24]。

ギリシア神話はイタリア人文主義の絵画の主題だけではなく、様々な絵画・視覚的芸術の主題ともなる。ボッティチェリが更に多くの絵画を描いたのは当然として、中世末期のペトラルカ、ルネサンス期のレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロをはじめ、コレッジョ、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ルーベンス、ニコラ・プッサン、ドラクロア、コロー、ドミニク・アングル、ギュスターヴ・モロー、グスタフ・クリムトなどもギリシア神話に題材を取った絵を描いている。また、数多くの文学者や詩人が、作品の題材や形容・修飾にギリシア神話の逸話や場面を利用することで、作品に重層性を与えている。ジョン・ミルトンは『失楽園』、『コウマス』において修飾引用を行っている。スペンサーの『妖精女王』でギリシア神話に言及する。ロマン派の詩人たちは、しばしばギリシア神話からインスピレーションを得ている。『チャイルド・ハロルド』におけるロード・バイロン、『エンデュミオーン』、『プシューケーに寄せるオード』におけるジョン・キーツなどである。ヘルダリーンは『ヒュペーリオン』、『エンペドクレス』を書き、ライナー・マリア・リルケは『オルフォイスに献げるゾネット』連作を造った。オルペウスもまた詩人に霊感を与え、ジャン・コクトーは映画を制作している。ジェイムズ・ジョイスの作品もまたギリシア神話の影響を受けている。"音楽の分野でも、ギリシア神話を題材やモチーフとしたものは多数に昇る。グルックには、『パリスとヘレナ』、『オーリードのイフィジェニー』があり、ベルリオーズは『トロイアの人々』を作曲している。モーツァルトには、アイネイアースの子を主題とした 『アルバのアスカーニオ』があり、また『イドメネオ』がある。リヒャルト・シュトラウスは 『エレクトラ』を作曲している。オペラ作品として、グルックには、オウィディウスの作品を原作とした『エコーとナルシス』があり、リヒャルト・シュトラウスは、エウリーピデースの悲劇を元にした『エジプトのヘレナ』、『ナクソス島のアリアドネ』、『ダフネ』がある。カール・オルフは『アンティゴネー』を作曲している。"

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