―――もう我慢できない

 「律子、壁に手、ついて」
 「え、もう……するの?」
 躊躇しながらも、律子は俺の言った通りに浴室の壁に手を付き、脚を軽く開いてくれた。
 「いや、脚は閉じたままでいい」
 「わ、分かりました」
 律子がぴたっと両脚を閉じたのを確認すると、俺は先走りの滲んだペニスを引っ張り出した。挿入するのは
もう少し後でいい。狙いはお尻の少し下、ぴたっと閉じられた太腿を目掛けて腰を押し進めていく。
 「な、あっ、え!?」
 律子が驚いてこっちを振り向いた。それはそうだろう。後ろ向きにされたと思ったらこんな所にナニを突っ
込まれるなど予想しないだろうから。
 「そ、そこは違うと思うんですけど……」
 「ここでしたいんだ……いいだろ?」
 返事を待たずに俺は腰を振りはじめた。ぷにぷにした柔らかい素肌の感触と、程よく引き締まった太腿の、
詰まった肉の密度が絶妙なバランスで俺の敏感な所を刺激する。引き戻す時の引っかかる感触がたまらない。
 「あ、何……この感じ……なんか変っ…」
 律子が戸惑ったような声をあげた。
 久方ぶりの、待ち兼ねていた刺激に俺の腰がブルブルと震える。初めて律子とした日に胸でしてもらった時
のあの柔らかさと比較すると、やはり弾力が勝る。何と言っても筋肉量の多い太腿なので、締め付けが強力だ。
 刺激を求めていた俺はあっという間に上り詰めてしまいそうになるが、折角だからもう少し愉しまなくては。
我慢我慢……。
 何度も擦り付ける間、滲み出た先走りで段々と滑りが良くなってくる。
 「ハァ、ハァ……き、気持ち良いぞ、律子のここ……」
 「や、止めてくださいよ、そんなに息を荒げて、凄くヘンタイっぽ……んっ……」
 お尻の肉を鷲づかみにしながら夢中になって腰を打ち付けている内に、俺は今やっていることが所謂『スマ
タ』であるのに気付いた。素股。とてもマニアックな行為をしているような気がした。いや、元アイドルに仕
事で使ったことのある水着を着せてエッチしている時点で既にそうか。
 「ふぅっ……は……あ、んうぅぅ……」
 律子が悩ましげな声を上げ、背中をくねらせた。お尻や太腿が気持ちいいのだろうか。新たな性感帯が見つ
かったのかもしれない。そんなことを考えているうちに、律子の声でボルテージが更に上昇し、今にも限界を
迎えそうだ。溜まりに溜まったドロドロの激流が堤防ごと周囲一帯を押し流すイメージが脳裏に浮かぶ。
 もうガマンしなくてもいい。腰を振るスピードを速める。
 「律子……でる……うぅっ」
 待ちに待ちに待った解放の瞬間だった。二ヶ月間抑圧し続けた欲情が白くほとばしり、むっちりした太腿の
肉の間を突き抜けて壁にぶつかり、ベシャベシャと派手に水音を立てた。一回、二回。その程度で拍動が治ま
る訳は無い。俺は腰をそれ以上動かすこともできず、太腿の隙間を貫いたまま、脳天にガツンと響く快感に下
半身を震わせていた。
 「ん……あつい……」
 吐き出した精液の三分の一近くは、律子の太腿をべっとり汚した。その熱さに、恍惚としたような声を律子
が発した。十数秒おいて、ようやく射精が収まる。まだ荒い呼吸の中、浴場の壁を見ると、かなりの量の粘液
が付着していた。
 「凄い量ですね……こんなに……」
 律子も俺と同じ感想を持ったようだ。
 「相当溜まってたからな。でも……」
 ずっと溜め込んでいたものがたった一回でスッキリするわけが無い。太腿の間から引き抜く頃にはもう既に
元の硬度を取り戻していた。
 「まだまだ足りないよ」
 言いながら、律子の水着の下、そのクロッチを脇にずらして指を差し入れる。
 「ひっ?」
 律子のそこは、湿っているというレベルを超えて……濡れていた。
 「あれ……もう濡れてるんだな。律子も意外と……」
 「だ、だって仕方ないじゃない……さっきからずっと、こすれてて……」
 律子がぶっきらぼうに、しかし小さな声で言った。ああそうか、てっきり俺は太腿が気持ちよくて声を出し
ていたのかと思ったが、水着の上から股間を刺激していたらしい。
 「これは、プロデューサーのせいですからね。私、あなたみたいにスケベじゃなぃ……ぁ」
 言葉をさえぎるようにして、ぬかるんだ洞穴の中へ指を深く突っ込む。口答えする律子の邪魔をするように
中指を数回往復させると、指の又がべっとりと愛液に濡れた。
 「そうだよ、俺はそりゃあもうスケベだ。担当アイドルに欲情する程のな……ハァ……ハァ」
 「も、もうっ……ぁ……本当に、この……変ん、んんぅ……」
 悩ましげな嬌声。担当アイドル、とわざと言ってみたことで、背徳感が沸きあがって背筋がゾクゾクする。
律子がプロデューサーと呼んでくれるのが、また気分を引き立ててくれる。このまま犯してしまいたい。膣内
を掻き回す中指に人差し指が加勢に入った。
 「に、二本なんてぇぇ……あはぁ……」
 押し込んだ二本の指が、肉壁にかなりの圧力で締め付けられる。この中に入ったら……と思うと、ガチガチ
になった剛直が跳ね、先走りが鈴口から滲み出るのを感じた。
 「律子聞こえるか? 凄い音するぞ、ほら……」
 奥から次々に愛液が沸き、粘り気のある音から、ぐちょ、ぐちょ、と次第に音にも水気が増しつつある。
 「あ……あっ、あ……そんな音なんて聞こえませ……ん……」
 「こんなぬるぬるにしてるのに?」
 俺が意地悪く訊くと、律子は力無く首を横に振った。もう俺の右手は掌までべとべとで、律子の膣内は断続
的に収縮を始めている。腰が震えているのをお尻の肉越しに感じた。
 「ぷ、ぷろでゅーさぁ……もう……足に力が……立ってられないぃ……」
 絶頂が近いのだろうか。律子が息も絶え絶えに訴えかけてくる。そうと来れば、手を緩める理由は無い。捻
りを加えて指を加速させる。
 「ああっ! ぷっ、プロデューサー! もうダメぇぇぇぇぇぇっ!!」
 律子が一際大きな声を上げ、ぐぐっと背中を反らした。ギュウゥ……と、指の血流が止まりそうな勢いで膣
内が締まる。小刻みに全身を震わせ、限界まで弓なりに反った所で、ぷっつり糸が切れたように浴場の床に崩
れ落ちた。背中側から抱きかかえて身体を支えると、熱を持った肌はじっとりと汗ばんでいた。大きく荒い息
をする度に、肺が膨張して律子の身体が膨らんでいた。
 「……イッたのか?」
 「ん……ん」
 律子は言葉を発するのも億劫なのか、浅く頷いただけだった。痛かったのでは無いか、と少し心配になった
が、気持ちよかったらしいことが分かって安心した。本当はもうすぐにでも猛った肉棒を中に埋め込んでしま
いたいのだが、ここは落ち着くまでじっと待ってあげた方がいいだろう。
 「律子……いいか? このまま……」
 律子の荒い呼吸が治まった所で、俺が尋ねる。
 「このまま……って、後ろから?」
 「うん。今まで、したこと無かったろ? 俺、興味があって……」
 「……いいですよ。なんかケモノみたいですけど……」
 ケモノみたい。その響きがまた俺のギラギラした劣情を煽り立てる。早速俺は、バスタブに手をついて犬の
ような四つん這いの格好になるように言った。クロッチの所をめくってみると、先ほど指で掻き回した洞穴が
ぬらぬらと怪しく光を反射している。もう待ちきれない思いで入り口にセットしようとした所で、ふと思った。
 「しまった、ゴム……」
 コンドームを入れた財布はテーブルの上に放り出したっきりだ。箱自体も別の場所にしまってある。取りに
戻らなければ、と思う一方で、目の前の律子に早く手をつけたい気持ちがはやる。しかし、ゴム無しでしたら
律子は激怒するだろうし……。
 俺が迷っていると、律子がこちらを振り向いた。
 「あの……いいですよ、今日は」
 「え?」
 「ちょっと前から、試してみようと思って飲んでるんです、薬」
 薬、とは所謂『ピル』と呼ばれるアレのことだろうか。
 「続けて飲まないとダメみたいだから……今後続けるかどうかは分かりませんけど。今日は……ね」
 要するに、今日は生でしてもいい、とのことらしい。ごくりと生唾を飲み込む。実際問題確実なのかどうか
俺は分からないが、ここは律子の言葉にありがたく従うとしよう。
 「よ、よし。それじゃあ……」
 もう限界まで膨らんでパンパンになったペニスを、入り口に押し当てて、中へ押し込む。
 「ん……っは……あ……」
 中に入りやすいように律子が息を吐きながら力を抜いてくれるのに合わせて、腰を進める。ゴムを付けてい
る時よりも、包み込んでくる肉の熱やぬかるみが直に感じられる。
 「はぁっ……ふ、深い……あぁっ……」
 うっとりするような律子の声を聞きながら、入れる所まで……と奥に進むと、思ったより早く行き止まりに
突き当たった。後ろからだと挿入が深くなるのかもしれない。
 「よし……じゃ、動くよ」
 慣らし運転のつもりで、ゆっくりと大きく前後に腰を往復させる。
 「あ……あはっ……くぅぅ」
 入り口ギリギリまで引き出し、一番奥までぐっと押し込む。濡れそぼった襞とこすれあって、腫れあがった
カリが引っかかるのが気持ちよすぎて、思わず声が出てしまうほどだ。今日は俺と律子を隔てる障子のように
薄いゴムの壁も無いせいか、ジンと痺れるような快楽が腰全体に響く。
 「やば……と、止まらん……」
 「あ……ああっ! ひ……そんな、いきなりですかぁ……!」
 ゆっくりじっくり、嬲るように律子を責めていくつもりが、どんどんピストンの速度が上がってしまう。入
れたばっかりだというのにもう射精感がこみ上げてくる……が、スイッチが壊れたかのように腰が止まらない。
 「おい、律子っ……そんなにキツく締めるなって……これじゃすぐ……」
 「ぷ、プロデューサー! が……ふ……膨らませすぎ……なんですよぉ!」
 最初の数往復はずりっ、ずりっと粘った摩擦音が立っていたが、たちまち水音へと変わっていく。卑猥極ま
りない淫肉のぶつかり合いがバスルームの狭い空間に響き渡り、聴覚から入ってくる刺激に更なる興奮を促さ
れてかっかと頭が燃え上がりそうだ。今にも腰の奥からマグマが噴出しそうだが、なりふり構わず俺は律子の
膣内を掻き回す。
 「あっん……あっあ、あっ……ん、は……激しい……っ」
 息を荒げながら喘ぐ律子も少し苦しそうだ。俺も息が苦しいのに、腰を振り続けている。とろとろの肉に敏
感な亀頭を隅々まで舐め回され、射精欲はもう限界を超えて、今にも尿道ごと破裂してしまいそうだ。交差す
る信号が青になるまでの隙を突いて赤信号の光に駆け込む時のような心境で、俺はペースを更に上げた。
 「律子……俺、もう……」
 もう、抑え切れない。本当にこのまま、中に……。期待に胸が打ち震えた。
 「で、出る……!」
 その瞬間、かろうじて激流を堰きとめていた意識に隙ができ、一気にマグマが噴出した。タンクの中身を全
て吐き出してしまうかのような猛烈な勢いで尿道を白濁液が駆け上がり、そのままの勢いでダイレクトに律子
の膣内へ注ぎ込まれていく。あまりに強い衝撃に、お尻を掴む手に力が入った。
 「あ……あッ……う、凄い、熱いっ……」
 視界まで白く塗りつぶされてしまいそうな快感に、俺はただただ震えるばかりだ。先ほどあんなに出したと
いうのに、勢いも量もさっき以上かもしれない。
 「ハァ……ハァ……あ」
 ようやく視界に色が戻ってきて俺が呼吸を整えていると、律子が振り返って不満気な視線を送っているのに
ふと気付いた。
 「……私、あとちょっとだったのに……。もう少し頑張ってくださいよ……」
 「う……すまん。あんまり律子の中が気持ちいいもんだから……」
 「もう、しょうがないなぁ……あ……」
 二度に渡る大量の射精を経ても愚息はまだ腕白さを失っていなかった。ふてくされるような律子に、まだ硬
いペニスの存在を確認させるように、腰を一往復させると、甘い声が漏れ出てきた。
 「ちゃんと満足させるから」
 「う……うん……」
 スイッチが入り始めたのか、律子の声が期待に上ずっていた。
 「律子が相手だったら、何度だって……」
 「………ばか……またそんなこと言って……あっ」
 腰を静かに奥へ進める。突然甘い嬌声に変わる瞬間が楽しみで、律子がまだ喋っている途中で責めを再開す
るのが俺は好きだった。二度も派手に射精したおかげで、先ほどよりも頭は幾分か冷静になった気がする。
 「んん……んぅ……あはぁ……」
 襞の感触を味わうようにゆっくりと膣内を掻き回すと、律子が恍惚とした声を漏らした。さっきよりも圧力
が和らいでいる気がするが、溢れかえった俺の精液で中のぬかるみが強くなっているせいかもしれない。入り
口近くまでペニスを引き出すと、掻き出された精液と愛液との混合物があふれてくるのを感じる。
 「……ん……は……っふ……」
 律子が特に気持ちよくなるようなツボはどこだろう。俺は意識を集中させて探る。抜けるギリギリの所から
中腹辺りを擦ってみたり、入り口から奥に向かって大きくグラインドしてみたり。
 と、奥まで到達した辺りで、亀頭の先端上部が微かにザラついたものに擦られるのが気になった。
 「はうんっ!?」
 その場所の感触がどうも気になって、小刻みにそこを往復していると、律子の声色が変わった。
 「ひっ……! や、やめ……そこ、そこダメですっ!」
 「ん……痛いのか?」
 「い、痛いわけじゃないですけど……」
 顔を僅かに振り向かせて、視線だけをこちらに送って恥ずかしそうな律子の声。
 「ならいいじゃないか」
 痛く無いらしいことが分かった所で、その場所への責めを続ける。俺からしたら天井だが……律子からして
みればお尻側の床にあたる部分だ。
 「やっ!? だ、だめだってばぁ……そ……あひ、そこだめぇっ!」
 律子から露骨な反応が返ってくる。これはひょっとして、ひょっとしなくても。
 「そうか……ここなんだな」
 「あうぅぅ……くぅぅっぅ……! そこばっかり擦っちゃやだぁぁっ!」
 急激に周囲からかかる圧力が強烈なものになった。一回目の時よりも締め付けが強くて、ぎゅうぎゅうと握
り締められているかのようだ。首を振って喘ぐ律子の声もボリュームが上がっていた。強い刺激が行っている
ようで、吸い付くようだった膣内のぬかるみがぐんと増して、滑りが良くなる。
 「プロデューサー! 止めてっ! 止めてぇっ! おかしくなっちゃうぅぅ!」
 そんな反応をされたらそこしか責められなくなってしまうじゃないか。
 もっと律子の乱れる反応が見たい。そう思うが、途端にこちらにも余裕が無くなってきた。膣内がいっそう
狭くなって蠢き、俺の気持ちいい部分を容赦なく擦り上げてくる。裏筋を嘗め回されるような、痺れる快感。
再び射精欲がぐっと込み上げてくるのを感じて、腰が止まりそうになるほどの快楽にもかかわらず勝手に体が
動き、自然とペースが上がってしまう。
 「はぁあぁっ! ふあ……あ、わ、私、私ぃっ……!」
 破裂寸前のペニスが何度も跳ね回り、それに呼応するかのように淫肉がうねる。律子の限界も近いのだろう
か。今度こそタイミングが合いそうだ。GOサインを出して、ひたすら律子の腰に打ち付ける。
 「あっ……い、いっちゃ……あぁっ! あああぁぁぁぁーーっ!!」
 「うくっ……で、出る……!」
 何度体験しても飽きることの無い快楽が腰の中心で弾け、精液が迸る。一度真っ白に汚してしまった場所が
再び俺に汚されていく。征服感というのだろうか、単なる性的な快楽以上の心地良さがある。
 「っは……ハァッ……!」
 膣壁全体が絡み付いてきて、根こそぎ搾り取ろうと絞り上げてくる。睾丸がカラになってしまうのではない
かという勢いで、次から次へと精液が放たれていく。いくらいいと言われたからとは言え、二度も膣内に、余
すところ無く射精してしまった。
 長い射精が終わった所でペニスを引き抜くと、少し開いたままの膣口から白い粘液がどろりと溢れ出して来た。
 律子の体を抱き起こし、バスタブにもたれさせながらこっちを向かせた。
 「こ……こんなに……」
 まだ荒い息が収まらない律子が、床にできあがった白い水溜りをぼんやりと見つめていた。
 「あ……やんっ……」
 両膝をつかんでパカッと股を開かせて、僅かな面積で秘所を覆い隠す水着を脱がせて、片足から抜き取った。
そのまま、剥き出しになった性器を、目で犯すようにじっと見つめる。濡れた茂みの下に広がる大陰唇はぱっ
くり開いていて、その頂点に息づいたクリトリスは興奮に勃起して包皮を押し上げているように見えた。ぬら
ぬらに濡れたクレバスの底に開いた洞穴からは、俺の注ぎ込んだ白濁液が零れ落ちてきていた。
 たまらない光景だった。
 「こ、こら……じっくり見るな、じっくり」
 わざとらしく声をあらげて律子が言う。俺の押さえつける脚を閉じようとしている辺り、本当に恥ずかしい
のかもしれない。塊になった精液が、中から押し出されたようにどっと溢れてきた。その光景は、三度の射精
を経てもなお俺の情欲を駆り立てるのに過剰なほど十分だった。
 「律子……」
 「あ……やだ、また元気になってる……」
 大量の精液を律子の中に注ぎこんだペニスはまた元の硬さを取り戻し、先走りの透明な液を鈴口から滲ませ
てすらいた。律子の腰を軽く持ち上げて、高さを合わせ、膣口に亀頭の先端をセットする。



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