「んっ……ん」 三年ぶりに感じる真美の唇の感触と、あの頃よりも濃くなった女の匂いと、湿った熱い吐息。 触れるだけのキスから離れると、真美の頬にかぁっと紅が差した。 恥じらって目線を逸らすその仕草にたまらなくなって、もう一度唇を重ねた。 サラサラの前髪が鼻先をくすぐって、少々こそばゆい。 舌を唇の間に割り込ませながら肩を掴んで押し倒すと、真美がビックリして唇を離した。 「あ……ご、ごめん。ガッつきすぎか?」 「い、いや、そういうワケじゃないんだけど…しし、シャワー、浴びたいなって…」 焦り気味に言葉を詰まらせてモジモジする真美を起こしながら、俺の方こそ何を焦っている、と笑いが漏れた。 「行っておいで」 よろよろとおぼつかない足取りでシャワールームに消えていく真美を見送りながら、俺は必要な物の確認をすることにした。 ゴムは…ある。体は…俺もキレイにしておいた方がいいだろうな。 ボディーペーパーを取り出し、汗臭くなりがちな所を一通り拭きながら、シャワーを浴びる真美の姿を思い浮かべた。 細身の体に、少し凹凸の豊かになった体。 ベッドにくれば長い髪がシーツの海に散って、その色合いが裸体のシルエットを強調して……。 あっという間に、股間に熱が集まり始める。 男の欲望は素直に反応するが、今では芸能界を去った身とはいえ、俺が大事に面倒を見ていた女の子。 突きつけられて始めた行為では無く、自らの意思で、抱く。 俺がやっている事は、世間から非難されて当たり前のことだ。 しかし、道徳的に正しいかどうかなど、三年前のあの時点で崩壊してしまっている。 今更だ……と、自嘲した。 「お……お待たせ〜……」 水音が止み数分して、緊張した面持ちの真美がシャワー室から出てきた。 さっきと違って、昔を思い起こさせる青紫の髪飾りでちょこんと尻尾をぶら下げて。 「久しぶりにやってみたんだけど…もうコドモっぽすぎて似合わないかな?」 ゆっくりと歩み寄ってくる真美の頭で、ゆらゆらとその尻尾が揺れた。 「いや、今でもよく似合ってるよ。懐かしいな、それ。さ、おいで」 腕を広げると、真美がじゃれついてきた。 抱き合ったまま広いベッドの上をごろんと転がり、俺が上に、真美が下になった。 長い睫毛に縁取られた二重の瞼を閉じてキスをせがむ真美に、俺は求められるままに口づけした。 シャンプーとボディソープの匂いの奥に、女の子独特の甘い香りがした。 唇を離れて、顎、首、鎖骨と、ついばむようなキスを次々と降らせていく。 「あっ……ぅん……」 鎖骨にキスすると、真美の体がぴくりと震えた。その反応が面白くて、少しずつ場所をずらしながら何度か唇を這わせていった。 再び首筋を上って唇を重ね合わせながら、ノースリーブのボタンを一つずつ、ゆっくりと外していく。 白い肌がどんどん露になっていき、剥き出しになった肩からブラの白い肩紐が覗いた。 「兄ちゃん…エッチだね…」 少し熱の篭った真美の吐息混じりの声。 「エッチじゃダメか? 男はみんなエッチなんだぞ」 「んふふ……そうだよね。ね、真美の胸……今カップどのぐらいだと思う?当ててみて」 真美が、両腕で胸を寄せ上げて谷間を作りながら言った。 「うーん……Cぐらいか?」 正直言って当てずっぽうだ。昔と比べると大きい、程度のことしか分からない。 「ぶっぶー。正解は……Dでした」 「け、結構大きいんだな。発育がいいというか……」 「んっふっふ、兄ちゃん、鼻の下伸びてるよ〜?」 「うっ、うるさいな」 挑発するような口調で指摘された事が恥ずかしくなって、レースをあしらった白いブラに手を伸ばして、フロントホックを外す。 「あ………っっ」 パチン、という音と共にホックが外れ、上にずらすと、中から形の良い乳房が現れた。 透き通るように白い豊かな双丘の頂点に、ちょこんと小振りな桃色の突起が佇んでいる。 そこを見られるのはやっぱり恥ずかしいのか、眉が下がって真美の顔全体の赤みが増した。 掌を覆い被せるとほんの少しだけはみ出る柔肉に、俺は早速手をつけ始める。 「んっ……ん、あ………」 まずは優しく、マッサージするように、吸い付いてくるような肌を下から上へと揉みこんでいく。 痛くない事を確かめてから、ちょっと力を強めて指を沈めていく。 滑らかでキメの細かい肌に、壊れないプリンのような底なしの柔らかさは至福の心地よさだ。 はぁはぁと息を荒げる真美の切なげな表情に、俺のボルテージはMAX目指して急上昇だ。 「やぅっ! はぁぁっ……!」 呼吸に合わせて上下する膨らみの頂点に指を這わせ、体内に押し込むようにしてグリグリすると、真美の体が震えた。 そのままいじっていると、みるみる内に血液が集まって固い弾力で押し返してくるようになった。 「真美のここ……硬くなってるよ」 「あっああっ……! だ、だって兄ちゃんの指が……」 「俺の指がどうなの?」 「兄ちゃんの指……」 視線を逸らしながら、気持ちいい…と真美は呟いた。 思ったよりも素直な反応が返ってくることが嬉しい。 「指だけじゃないよ」 硬くなっているそこへ吸い付き、遠慮なく舌先でコロコロ転がした。 「あぅんっ!? ひゃ……あぁっ!」 吸ったって何も出やしないのだが、吸い出すようにわざと音を立てて乳輪ごと強めに吸い上げる。 俺の下でもぞもぞと快楽に体をくねらせる真美の腕が、俺の頭を抱えた。 敏感なコリコリの乳首を弄びながら、空いた右手で太腿やお尻をすりすりと撫でた。 スリムな七分丈のパンツの布地ごしに感じる、はちきれんばかりの若々しい弾力。 お尻の肉を何度かぐにぐに揉んでから、ベルトのバックルに手をかけた。 一旦乳首から口を離して、ベルトを外してするっと細い腰から抜く。 脱がされる事を意識した真美が、少しだけ体を緊張させたのが伝わってきた。 「こっちも、脱がしていい?」 脱がさない事には先に進まないのだが、一応、丁寧に尋ねた。真美は、何も言わずにただ頷いた。 それに従ってゆっくりと黒い布地を下していくと、ブラとお揃いの白いショーツが顔を出し、肉付きの良い太腿が出てきた。 ふくらはぎを通して足首からズボンを抜き、残りは僅かな布一枚。 僅かに、クロッチの中心部の色が変わっているように見える。真美の緊張を長続きさせないように、それも手早く外した。 「ぜ……全部……脱がされちゃったね……えへへ」 僅かにブレスレットやネックレスを身につけただけの真美の裸体。 キュッと引き締まったウエストからヒップにかけてのラインの美しさについ目を奪われてしまう。 「綺麗だな、真美のハダカ」 歪みの無い、バランスの取れた肢体を俺は素直に褒めた。 「そ、そう? そういってもらえると、嬉しいかな……」 脚を交差させて太腿の付け根に覗く淡い茂みを隠しながら、真美がトマトのような顔で照れ笑いを浮かべた。 その可愛らしい表情に唇を重ね、右手はふくらはぎからアプローチをかけてすべすべした下半身の肌を愉しむ。 舌の絡み合う粘り気のある音の中、真美の鼻息が顔にかかってくすぐったかった。 口を離すと、互いの舌先に唾液の橋がかかり、それが切れない内に俺は両脚の間に手を割り込ませた。 「あっ、や!」 真美は両脚をきつく閉じたが、もう遅い。俺の手が到達した先は、しっとりと濡れていた。 「もう濡れてる…結構エッチなんだな、真美も」 「だって、兄ちゃんに仕込まれたんだもん。真美は悪くないよーだ」 恥ずかしさを誤魔化すように、真美がいじけたような口調で言った。 「あの日以来……オナニーした?」 わざと直接的な表現を使って恥ずかしさを煽る。 「お、オナ……!え…あ…し、したよ。いっぱいした……」 「今はどのぐらいしてる?」 「……二、三日に一回、とか……多い時はその………ま、毎日……あの時の事思い出しながら……」 首筋まで真っ赤にしながら、真美は赤裸々に言った。 何もそこまでバカ正直に言う事も無いと思うのだが、そういう所は真美らしいといえば真美らしかった。 「こんな風に?」 ぬかるんだ溝から愛液を汲み取り、秘裂の頂上に佇む陰核に塗りつける。 「ひゃあぁっ!」 電気を流したかのように、真美の身体が跳ねた。太腿に挟まれた腕が強く締め付けられる。 「んにゃっ…!あっ、あ…ううっ…」 目の端に涙を浮かべながら、喉の奥から搾り出すような真美の嬌声。 既に濡れていた泉からは更に愛液が止め処なく湧き出てきて、俺の手とシーツを汚した。 親指で充血して硬くなったクリトリスへの刺激を続けながら、その泉の根源たる洞穴へと人差し指を伸ばす。 「ここはいじった事あるか?」 愛液でぐっしょり濡れたそこへ指を当ててみると、柔らかい肉の感触。 「は……ん……ちょっとだけなら……ぁ」 その返事を聞き届けてから、人差し指を内部へとゆっくり沈めていく。 思ったよりも抵抗は少なく、愛液の滑りのよさも手伝って割とすんなり指の半分程が中に埋まった。 痛くないか、と尋ねてみると、小さな声で肯定の返事が返ってきた。 中に挿入した指を入り口まで引き出し、徐々に奥まで押し込んでいく。 「ああぁぁぁっ! くあぁあぁーーーっ!!」 その瞬間、つい親指に力が入ってしまった。 優しく捏ねていたクリトリスを強く圧迫した瞬間、真美が一際大きな声をあげて背中をぐぐっと反らした。 腰をガクガクと痙攣させると、肺の中の空気を全て出すように大きく息を吐いてぐったりと全身を弛緩させた。 「ハァ……ハァ……ハァ……」 「もしかして、今のでイッた?」 「……うん…」 まだ荒い息の整わない真美が答えた。 「今度は……真美の番。兄ちゃんのもする…」 少しそっとしておいてあげた方が、と俺が思っていると、真美がのそりと身体を起こして俺に向き合った。 俺のズボンを押し上げる、煮えたぎった欲望のカタマリ。少女の視線は、そこに注がれていた。 「してくれるのか? なら俺も……」 「いいよ。んっふっふ……真美が脱がしてあげる……」 そう言うと、真美は舌なめずりをしてニヤリと笑った。 俺の頬にキスをすると、細く小さい手がシャツのボタンを器用に外していく。 手がつっかえる事もなくあっという間に上半身を脱がせると、一呼吸置いてからベルトをかちゃかちゃ弄り始めた。 「もうおっきくなってる……」 ファスナーを引き下すと、上目遣いで俺の顔を見上げてから、ズボンを下ろす。 トランクスもそのまま脚から外すと、押し込められていた肉塊が外気へぶるんと飛び出した。 「……すご……こんな形してるんだ……」 赤黒く天を向いた、グロテスクな塊。先端は先走りの汁に濡れ、ぬらぬらと光っている。 「触ってもいい?」 そう言うと同時に手が伸びてきて、柔らかくぺたぺたした肌と細い指がまとわり付いてくる。 「ま、まだいいともダメとも言って無いだろ……」 「聞いてみただけだよ。まさかダメとは言わないっしょ?」 「……まぁそうだが」 ちょっとムードが崩れてしまったような気もするが、これぐらいの方が気楽でいいのかもしれない。 「えーっと、こうするんだよね」 女の子の手が肉茎を握って、上下する。力の加減が分からないのか、ちょっと痛い。 「真美…もうちょっと力抜いてくれないか?そんなに強く握られると痛い」 「へー……結構デリケートなんだね…こんぐらい?」 強すぎる締め付けが少し緩む。まだちょっときついが、痛みも無いしこれぐらいで丁度いいかもしれない。 「ん……そうだ、そのまま頼む」 掌が裏筋を包んで圧迫し、しなやかな指が絡みついて横や表を刺激した。 ちょっと手つきがぎこちないが、真美が手を上下させる度にぷるぷる揺れる果実の眺めが強烈で、腰で快感がどんどん膨らんでいく。 「わ、手の中でビクってした」 傘の部分に下から押し上げてくる手が引っかかり、思わず呻き声が漏れてしまう。 もどかしい微弱な刺激に慣れかかっていたので、予想外の不意打ちだった。 「先っぽからなんか出てきてるよ。これがセーシ?」 「いや、先走りって奴だよ。男も興奮すると濡れてくるんだ」 「……真美と一緒だね、兄ちゃん。真美、今もまだ…」 真美の潤んだ瞳。淫靡な欲望の色が、その中に見え隠れしていた。 少々踏み込みすぎかもしれないが、その時俺の頭にある考えが浮かんだ。 「じゃあ真美、一緒にしようか。お尻、こっちに向けて」 パンパンに膨れ上がった肉を扱きあげる真美の手を一旦止めさせて、体勢を変えさせた。 俺の言った通りに真美が上になってこっちにお尻を向け、恥ずかしい所がお互い剥き出しになった。 「兄ちゃん、これ、シックスナインって奴だよね……すごくエッチ……ひゃん!」 真美の言葉が終わる前に、俺は濡れそぼった花弁にむしゃぶりついた。 「あ……んんん……んあぁぁぁん……そんなトコ……舐めちゃ……あうぅ……」 蕩けるような真美の甘い嬌声。それを聞いているだけで、腰がズンと重たくなった。 「あっ……ン……うぅ、ま、真美もするっ……!」 「っ…お…ぉ」