「あっあぁぁぁぁぁぁ!!」

 咥え続けるのは不可能だったのか、押し込まれた楔に感じ過ぎたのか…大きく仰け反る刹那の口から楔が吐き出されてしまった。途端に上がる甘い嬌声とその頬を打つ楔にニールは喉を鳴らした。淫らに歪められた貌に濡れた楔が擦りつけられて酷く厭らしい。薄く笑みを浮かべて顎を掴む。

「刹那…まだ出しちゃだめ…だろ?」
「慣れるまで…このままだから…ちゃんと咥えてやれよ?」
「あ…あ…あ…」

 下から押し上げられる感覚に喉から切れ切れの声が溢れる。開いたままの唇に熱い楔を押し当てられると本能的に咥え込んでしまった。痺れたような舌を擦るものを求めて迎え入れた楔はどくどくと凶悪なほどに脈打ち、顎がだるくなるほどに大きく育っている。それでも舌に押さえつける肌の感触が心地よく、何も言われなくてもちゅくちゅくと嘗め回し始めた。

「んっ…ん…んん…」
「お利口さん。」

 頭を撫でて褒めるニールに合わせ、ライルも刹那が少しでも躯から余分な力を抜くようにと腿や腰を撫でて宥めていく。効果はあったらしく、ぎちぎちに締め上げていた菊華がゆるりと花開く。

「そ…いい子…そのまま力抜いてろよ?」
「ん…ぅ…」

 耳元で優しく褒めると小さく頷いた。その様にもう一度躯を撫でて褒めてやるとゆるゆると腰を動かし始める。慣れた菊華はすぐにライルのリズムに合わせて、締め付けては緩めてと動きやすいように蠢いた。もっと感じるようにとそろりと伸ばした指で華芽を弾くと途端にびくりと跳ねる。けれど、もっとと強請るように腰を押し付けてくるので更に弄り回した。

「んっ…んっふ、あぁ!」
「ん?…もう…ギブ?」
「やっ…もっだ、め…らい、るぅ…」
「早くないか?」
「まぁ、兄さんの息子さんしゃぶってるしな?」
「んー?…でもさぁ…」
「あっ…や、ぁ…」

 早々にギブアップを告げる刹那の様子に少し違和感を感じた。首を傾げるニールにライルはなんでもなさそうに振舞う。
 ライルが刹那を抱く時は後ろの菊華を攻めるのだが、今回は少々いつもと違う。貧欲な刹那の躯を満足させる為に後ろから攻め立てると同時に、華芽と一緒に蜜壷も犯していたのだ。3ヶ所同時攻めに慣れた刹那の躯は、もちろん、もう1ヶ所足りない為に疼いて仕方ない。
 もちろんその状況に陥るように仕向けたのはライルだが、2人は知る由もない。

「刹那?どうしてほしいか…兄さんに頼んでみたら?」
「あ…あ…っ」
「へ?」

 荒々しく呼吸を繰り返す刹那を少々心配げに頭を撫でて見つめていたニールがきょとりと顔を上げる。しきりに瞬いてからそろりと刹那を見下ろすと熱に浮かされた貌がじっと見つめていた。

「せつ…な?」
「に…るぅ…おね…がぃ…」
「え?えぇ??」
「刹那、見せなきゃ分からないだろ?」
「ん…ぅ…」
「手伝ってやるから…ちゃんとお願いしてみろ?」

 こくりと頷く刹那とにこやかな笑みを浮かべるライルに、ニールは完全な置いてけぼりだ。しきりに首を傾げていると震える刹那の四肢をライルが抱えなおしている。前かがみだった躯が背後へと完全に凭れかかる状態になると刹那のあられもない姿を見せ付けられた。

「はい、どうぞ?」
「…にぃる…」
「ッ!!?」
「ココに…ちょうだい?」

 足を大きく開かされた中央に位置する華…露をふんだんに含んだ花弁を自らの手で広げてみせる刹那の痴態が腰に鈍痛が走るほどの衝撃を与える。てっきりライルに蹂躙されていると思っていたのに、赤く熟れた華は誘うようにぱくぱくとひくついているだけだ。

「…にぃるぅ…」

 蕩けた貌で刹那が甘く呼び寄せる。催眠にかかったようにふらりと近づいてきたニールが、そっと指を伸ばした。つぅ…と唇をなぞり伸ばしてきた舌を一撫でする。すぐに離れてしまい顎から首へ…鎖骨から胸の間を通ってヘソへ…と伝い下りていった。さらに下りていくと刹那の手に開かされた華に到着する。ふるふると震える指のすぐ傍を指先で撫で回してから…くちゅり…と音を鳴らして蜜口に指を押し当てた。一瞬息を詰めたのか、刹那の口から小さく息が吐き出される。

「っあぁ!」
「んっ…く…」

 ひくひくと戦慄く蜜口からとろりと新たに溢れる蜜を押し戻すように指を潜り込ませると、雷に打たれたように刹那が大きく仰け反った。それに連動するようにライルも小さく呻き声を上げる。

「あッあッあッ!」
「すげ…いきなり3本も入ったぜ?」
「ちょ…っんなに…動かす、な…って…」
「あれ?ライルもイきそう?」
「んっ…さっき、からっ…せつな、が…」
「絞めまくってんのか…」

 思った通り蜜壷の中は、ゼリーの中のようにぐちゃぐちゃに濡れそぼり、軽く出し入れするだけできゅうきゅうと絡みついてきている。それに薄い内壁越しにごりごりと当たるライルの雄と指が擦れると更に強く締め付けてきた。この強さからすると、菊華の方も相当だろう。

「やっゆび、やぁッ…!」
「悪い悪い。気持ちいいからつい堪能しちまった。」

 ついつい心地よい蜜壷の感触に没頭してしまい、刹那を泣かせるところだった。もっと堪能したいな…と思う心を抑えて指を抜き取ると身悶える刹那の啼き声に混じってライルの切羽詰ったような呻き声も聞こえた。

「それじゃ…ごちそうになります。」
「…ん…」

 少々機嫌を損ねてしまった刹那の頬に唇を寄り添わせて腰を落とすと、耳元で…はふ…と興奮気味なため息が聞こえる。早くと訴えるように肩を細い指が撫でて首筋に額を擦り寄せてきた。ちらりと瞳を上げるとライルの顔が見える。かなりぎりぎりなのだろう、眉間に皺を寄せたままだ。

「っあ…」

 刹那が丹念に舐めてくれた雄の先端を押し付けると期待に籠った瞳を向けられる。貫かれる瞬間を思い浮かべているのか、開いたままの唇から紅い舌がふるふると震えているのが見えた。顎に手を添えて犯す瞬間の貌を堪能するべく距離を少しだけ開く。

「っひ、あぁぁぁんッ!!!」

 一瞬過った不安そうな色が瞬時に厭らしく変貌を遂げた。亀頭が入り込んだ途端に背がびくりと仰け反り、たわわな乳房が大きく弾む。間を置かずにもっと奥へと腰を進めると肩を掴む手が爪を立ててくねくねと身悶えた。

「うっ…くぅ…」
「っん…はっ…」

 刹那が痴態を見せるとともに繋がった二人の雄をやわやわと揉みあげられる。ぞくぞくっと背を這いあがる悦楽に眩暈を起こしそうになった。今にも吐き出しそうな欲望を、歯を食いしばることで耐え抜く。

「ぁ…ぁ…ぁ…ッ!」

 貫かれた余韻に小さく上がる啼き声が快感の度合いを教えてくれる。震える躯と指、内腿を各々感じ取り、ゆるりと貌を上げた。喉を反らせて酸素を求めるように開いたままの唇を指で撫でると無意識に舌がその指を舐め始める。その光景を見ながらライルは耳元に唇を寄せてそっと囁きかけた。

「っは…よかった、な?刹那…」
「ぁ…う…?」
「お腹の中いっぱいにしてもらえて。」
「ぅ…んっ…」

 小さくこくりと頷くと言葉に出来ない分を躯で表現するように、2本の楔を咥えた華がきゅっと引き締まる。素直な刹那に笑みが漏れてきたニールが紅く染まる頬に口づけを落としてやった。ちゅっと音を立ててバードキスをしただけなのに、刹那の躯がぴくりと跳ねる。

「んっ…動いて…ほしぃ?」
「…ぁ…ぁ…」
「我慢しなくていいぜ?刹那のイヌがたっぷりと嬲ってくれるからな?」
「んん…ぅ…」
「ん?ライルは動かねぇの?」
「この体勢維持するだけで精一杯デス。」
「あ…そっか…」

 ライルは今、刹那を抱え足を開かせたまま座っている状況だ。更にニールが前から繋がっている為に後ろへ倒れないように支えるのにも力を使っている。故に動こうにもニールが動く分、転倒しないように耐えるのでやっとの状態になるのだ。

「だ、もんで。」
「うん?」
「刹那と一緒に俺も気持ち良くしちゃってください。」
「はいは〜い。」

 軽いやり取りをしながら、少しでもライルの負担が軽くなる様にと刹那の脇下を掴んだニールは上体だけを凭れるように引き寄せる。胸へと柔らかな乳房が押し当てられると、先端の実が潰されて快感が走ったのか、眉が切なげに寄せられた。腿を掴みあげていたライルも手の位置をずらして足の付け根を捕まえる。

「あっ…んん…」
「イくぜ?」
「ん、いつでもどうぞ?」

 更に上り詰めたニールの手が豊満な乳房を下から持ち上げるように押し当てられると、ざわりと鳥肌が立つようにも感じられる痺れが四肢へと駆け巡った。声も出せずに喉を反らせると、次の瞬間、ずん、と重く鈍い衝撃が躯の芯を撃つ。

「っひあぁぁぁッ!!」
「…くっ…」
「ッ…ふ…」

 薄い粘膜越しにごりごりと擦れる楔があり合えない程の悦楽を腰の奥へと叩きつける。がくがくと震える躯に動揺が隠せない中、すぐ近くで二つの吐息が聞こえた。荒々しく吐き出される音に頭の中が痺れたような感覚に陥る。

「あッ…あッ…」
「ッは…ヤバすぎ…」
「ほんっ…と…トびそう…」

 前にも後ろにも躯を逃がす事が出来ずに二人に挟まれ、内から焼け爛れる様な熱と制御出来ない感覚の波が躯中を身悶えさせる。ニールが腰を少し引くだけでびくびくと震える躯を持て余し、わけがわからなくなるほどに嬌声が口からあふれ出た。

「あぁあッ…ひぅっ…やぁん!!」
「いぃ…声…」
「あっあぅ!…っん、ひゃぁあっ!」
「締り具合も…ハンパじゃないな…」

 肌に食い込む指すら快感を掻き立てる刺激にしかならず、痛みも圧迫感による苦しみもすべて酔い痴れる悦楽に変換されていく。生理的に溢れてきた涙で視界がぼやけてきた。

「あっ…あぁぁ、あぁあ!あっ!あぅっ!」
「せ、つっ…なっ…」
「っひ、あぁ!あ!やっ!やぁあ!」
「…せつ…な…」

 両方の耳から掠れた低音が呼びかけてくる。耳朶に掛かる熱い息と甘い声が躯の芯をじんっと熱くしていった。

「っはぁ!あ、あぁあッ、あっん、ふっうぅ!」

 流し込まれる毒のように耳から可笑しくなるような錯覚に襲われ首を振る。けれど容赦なく突き込まれる楔と、ナカに埋められたままの楔が粘膜を擦り合わせてまともな言葉一つ紡げない。舌先まで痺れたように開いた唇から助けを求めてちろちろと行き来する。
 大きく開いた手でも尚余る胸を揉み上げその弾力と肌触りを堪能する。たっぷりと蜜に濡れた蜜壺が絶え間なく絡みつき、振り払うように突き上げればぐちゃぐちゃと卑猥な音を奏でた。その音が更に劣情へ火を点ける。

「…わりっ…ちょっとっ…余裕がっ…ねぇ…!」
「ひあぁあッ!!」
「くっ…ぁ…」

 麻薬を吸ったようにふわふわとした心地よさが躯を支配していく中、理性の鎖を喰いちぎった獣の衝動が奥から湧き上がる。逆らう理性が砕かれた状態ではもう、無我夢中で腰を振るしか頭に浮かばない。

「っは…っは…!」
「ぃっぃやぁ!あぅっあぁっあ、あっ、あぁあッ!」
「っふ…っく、ん…ッ!」

 がつがつと叩き付ける様な動きに涙を散らして啼き叫ぶ姿は雄を更に熱くさせる。ちらりと見下ろせば、ぎりっと音がするくらい掴み上げた胸の先端で赤い実が固く熟し、潰してくれと言わんばかりに存在を主張していた。その様をほんの少し見つめた後、咬み付く様にむしゃぶりつく。理性を失った激しい攻め立てに細い肢体をくねらせ甘い嬌声を奏で続ける刹那の爪が、ぎりっと肩を引っかき始めた。

「ぃあぁっ!やっ!ぃやぁん!!」
「くぁっ…」

 更に激しく身悶える刹那が首を振り啼き叫ぶ中、ニールの容赦ない突き上げに限界へ追いつけられているライルの荒い呼吸が聞こえる。複雑にうねり始める菊華に咥えられた楔は、粘膜越しにニールの楔に擦り上げられているのだ。それに加えて刹那の強い締め上げ…耐えられる要素は何一つない。

「やっ!だ、めぇ!こわっれ、るぅっ!!」

 刹那の悲鳴に近い啼き声が鼓膜を震わせる。心地よい高音に体温がこれ以上ないほど高ぶっていった。

「ぃや!ぃくっ…あっあ…いゃ、いやぁっ、い、くぅっ!!」
「っも…げん、かぃッ…!」
「んっ…こっち、もッ!」

 息切れを起こすほどに叩き付けられる楔と甘い攻め苦に耐え抜いた楔が大きく脈打つ感覚を躯の奥で感じ取った。次に襲いくるだろう衝撃を想像して躯がふるりと震える。

「ぅ…あッ…!」
「っ…くぁ…ッ!」
「ひっやぁぁぁぁぁッ!!」

 一際強く叩き付けられた楔をきっかけに刹那の躯が大きく跳ね上がる。その瞬間に揺れる腰が二つの楔を咥えたままぐりぐりと動き回り、擦れる内壁の感触に耐え切れず欲望を放った。胎内に吐き出された欲望の熱さに躯が更に震え上がる。

「っ…ぁ…ぁ…」
「っは…っは…」
「っおち…た、な?」
「っふ…ははっ…さすがに…一日中犯されっぱなしに近かったからな…」
「あぁ…」

 くたりと力を失った躯が二人の間で揺れ、そのまま落ちてしまいそうになる。そっと覗き込んだ貌は余韻に歪められたままだが、瞳は閉じられ力の全く入っていない四肢から気を失ったことが分かった。ゆったり抱きかかえてやると、傷つけないように萎えた楔を抜き取り地面に広げたパーカーの上へゆっくりと寝かせつける。そのまま刹那を挟んだ両側に二人して寝転がった。

「兄さん?」
「うんー?」
「1個教えといてやるよ。」
「ん?なんだ?」

 ぼんやりと木の葉の隙間から見える青空を見上げていたら、ライルがぽつりと話しかけてきた。未だ躯中に残る余韻で気だるげに応えるとやけに真剣な声が返ってくる。おや?と思い顔だけ振り返ると彼もこちらを向いていた。

「俺と刹那は付き合ってない。」
「え?じゃあ…」
「演技してもらった。」
「…えんぎ?」
「兄さんにそれ相応の仕返しっていうのかな…したいから手伝ってって。」

 突然の申告にのそりと上体だけ起き上がらせる。頭のなかでさまざまな考えを過らせているとふと気になった事を素直にぶつけてみた。

「…でも…2人でするの…初めてじゃないよな?」
「刹那は…自分の欲求不満に俺をつき合わさせてしまってるって思ってる。…けど…」
「…うん?」
「こんな安らかな顔は初めてかな…」
「?どういう事だ?」

 立て肘に顎を乗せたライルが微笑を浮かべて刹那の寝顔を見つめる。その様子にますます首を傾げた。

「兄さんのせいだぜ?」
「え?」
「刹那がちゃんと眠れなくなったから、俺が抱いて無理矢理寝かせつけてたんだ。」

 ライルが浮かべる苦笑いにニールは目を瞠った。肘枕の反対側の手は額に貼りつく髪を撫で上げ、愛し子をあやすかのような手つきだ。

「初めの頃は…アニューの代わりだった。互いに失ったものを埋める為に…一時でも誤魔化す為に触れ合った。でもさ…」
「…うん…?」
「俺…刹那が好きだ。」
「!」
「たぶん…CBに来た時から…惹かれて…憧れて…でも、男だからって先入観と兄さんの女ってのでどこか諦めてた。」
「…ライル…」

 じっと見つめてくる自分と同じ瞳を複雑な思いで見つめ返す。小さい頃にはこんな風に同じ存在を好きになったことは幾度とだってあった。けれどそれはいつしか、兄であるニールが譲るようになり、そしていつしか…ライルと好みが分かれた為になくなったやり取りだ。またあの頃のような事が起こるとは思っていなかったし…ライルの口ぶりからもしかしたら譲られていたのはニールの方だったかもしれない…という考えすら湧きおこってきた。

「アニューはホントに愛してる。それは今も変わらない。だけどもう諦めるつもりも引く気もないから。」

 無表情に近かった表情に、にやりと笑みが浮かべられる。一瞬きょとり、としてしまったが…どうやらこれは『挑戦状』らしい。
 ニールが刹那を離すことがないのは分かっている。
 けれど、ライルも諦めたくないほど惹かれているというのだ。
 今迄のように、譲り譲られ…そういったものではなく、1対1の男としてケリをつけようと言う。
 そんな弟にニールもにやりと笑みを浮かべた。

「…へぇ〜え…俺とやり合うってか?」
「やり合うなんて人聞きが悪いなぁ…むしろ気を遣ってあげてんですけど?」
「はぁ?どこが?」
「ん?だから。刹那は俺に任せて引退しろって言ってんの。」
「は〜ぁ??寝惚けた事言いなさんなよ?」
「寝惚けてなんかないさ。老人を労わってるだけじゃん。」
「同い年だっつの。それに!」
「ん?」
「刹那は俺のもんなの。これは世界の鉄則。黄金比。」
「またまたぁ…幼稚な事言ってんなよ?」
「何が幼ち…」
「…う…ん…」
「「!」」

 小さくむずかる声に二人してびくりと体を跳ねさせる。顔を見つめ合ってからそろりと視線を下ろしていった。そこには二人の間でぐっすりと眠りについている刹那が、瞳を閉じたまま寝息を立てている。

「…起きてないな?」
「ん。寝返り打っただけだな。」

 起こすにまで至らなかったことに今度は二人同時に…ほぉ…と安堵のため息を吐き出す。

「ま、この戦いは一時休戦ってことで。」
「らーじゃっ。」

 どこか楽しげに話す二人の間で何も知らずに刹那は眠り続けていた。


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