「ぃあぁんっ！」
「お、３本軽くいったな？」
「あっ、っはぁ、うぅ…」
ぐちゅっという音とともに蜜壷が待ち焦がれた指を悦んで咥え、頬張る。きゅんきゅん…と蠢く蜜壷が『気持ちいい』と四肢に歓喜の波を広げ、ナカを確かめるように緩く抜き差しする指に纏わりつく。
「あっ、ぁあっ、あ、ぁ」
「いい具合に解れてるし…大丈夫そうだな…」
ぽつりと囁かれる声はぐちゃぐちゃと鳴り響く卑猥な音に混ざってよく聞き取れなかった。聞き返そうにもずるりと抜け出て行ってしまった指が恋しくてそれどころではない。
一気に強張りが解れた躯はお尻だけを高く上げて開いた足により、花園が丸見えになっているだろう。隠したいとは思うが、躯を支えるのに精いっぱいだし、桃尻を割り開くニールの指によって敵いそうもない。
「せ・つ・な？」
「…ぅ…ん…？」
「腰の奥…疼くだろ？」
「…ん…」
「宥めてほしい？」
「…ぅん…」
聞かれる問いにこくり…こくり…と頷くと素直でいい子だ、と頭を撫でられる。するりと花弁を撫でられてまた指を咥えさせてもらえるのか…と心待ちにしていると、すぐに冷たい塊を押し当てられた。
「ぅん！？」
「怖がんなくて大丈夫…俺の使ってるやつだから。」
「なっ…ぁんっ…？！」
指なんか比べ物にならないほどの質量に割り開かれる感覚に怯えてしまうが桃尻を撫でる手と、耳元で囁かれる甘い声に力が抜けていく。ふわり…と緩んだ一瞬を突いて、くぷんっとナニかが侵入してきた。
「っん、ふぁあっ！」
「刹那もこのコケシ気にいったんだ？」
「…こ…け…ッ？」
「コケシだよ。こうやって…」
「あっ！？」
「ずぷずぷして気持ち良くなっちゃうやつ。」
「あっぅんっん、あぁっ！」
入口付近をごりごりと擦られて激しい悦楽の波に飲み込まれる。淫媚な響きを含み始めた自分の声に唇を咬み締めようとしたが、激しい快感に閉じる事は出来なかった。ナカを抉られるような感覚に躯中がぞくぞくと粟立つ。前にも似た感覚が…と振り返れば、ついこの間、ニールを受け入れた時と同じような感覚だった。
「はうっ、ぁんっ、あ、ぁんっ！」
「コレ、さ…刹那を思いながら使ってたんだよねぇ…」
「ぁ？ぅっ？」
「刹那がさ…今みたいにヨがり啼いてる様子を思い浮かべてさ…」
「んっ、うぅっ…！」
「どんな風に突きあげたら刹那はいい声で啼くのかなぁ…とか考えて…」
「ひぁ、んっ！」
「コレでいーっぱい擦って…イってたんだよ？」
「あぁっ！」
耳に直接吹きこまれる低い声に全身へびりっと静電気を流したかのような快感が突き抜けた。動きの止まった塊をひくひくと蠢く蜜壷で感じ取りながら、荒々しい呼吸を繰り返す。
「軽くイったな？…気持ち良かった？」
「っはぁ…うぅ…」
まともに言葉すら紡ず、ぐったりとしていると咥えさせられたままの塊を軽く揺すられた。びくりと大げさなほどに跳ねる躯と全身に広がる甘い毒に、呼吸に混ざって甘い声が零れ落ちる。
「でも刹那？ここからが本番。」
「…ぁ…ぅ…？」
頬にちゅっと口づけられると、入口付近を蹂躙していた塊を更に奥へと差し込まれる。ナカを擦り上げられる感覚に声も出せずに仰け反ると、しばらく強張った躯を気遣ってくれたのか、動きを止めた。奥までみっちりと詰め込まれた塊に蜜壷が徐々に慣れてくる。弱々しく息を吐き出しながら躯の力を緩めていくと、また頭を撫でてくれた。
「ッひぅ！？」
突然の空気を振動させる音にぴくりと肩を跳ねさせると、同時に蜜壷の中にある塊が暴れ出した。蜜壷の内壁を細かく叩くように震える塊は低く唸りながら狂ったような悦楽を生み出していく。
「んぁ！ッぁふっ！んんっ！」
内壁を揺する塊はくびれた部分を入口に引っ掛けて出て行こうと口を広げたり、思わせぶりにまた入ってきたりと繰り返す。入口が振動を顕著に感じ取り、痺れそうな感覚に声が抑えられなかった。
「きもちぃだろ？」
「あっふ、ッん！ぁんっ！」
敷かれたコートを握りしめ、がくがくと震える躯を持て余し、啼き狂う。未知なる悦楽に頭の中が真っ白だった。きゅっきゅっと絞まる口を無理矢理広げるようにぐりぐりと動く塊はなおも低く唸り続ける。
「ねぇ、刹那ぁ？コレ…奥まで入れたらどうなるかな？」
「ッ？！や、ゃ、やぁっ！」
くにくにと小さく差し入れする塊の動きを止める事なく、ニールは耳元で悪魔の囁きを零す。入口付近だけでこんなに気が狂いそうだというのに…もっとも感じる奥を突かれてしまっては、きっと発狂してしまうだろう。予測出来る恐怖の中に僅かな期待が入り混じる…自分の心が分からない…と混乱気味になりながらもふるふると首を振った。
「いや？どうして？どきどきしない？」
「こっ、こわ、こわ、いぃっ！」
「あぁ、そっかぁ…新しいものって怖いもんなぁ…じゃあ…」
「っあ…ぅ…」
急に止まってしまった音と振動にぴくんっと躯が跳ねる。絶え間なく襲い掛かって来た悦楽から解放された事にほっとしているのに、躯の奥で疼く熱が絶望に震えていた。
…足りない…もっと…もっと、欲しい…ホシイ…
「ひゃぅん！？」
震える息を細く吐き出していると、ちゅぽっという音と共に塊が出て行ってしまった。咥える物を失った蜜口が切なげに戦慄く。うずうずと疼く甘い痺れが腰の奥で留まり、徐々に薄まって行ってしまう。その切なさに腰を揺らすとそろりと手が撫でてきた。
「物足りない？」
「…ぁ…ぅ…」
見透かされた様なニールの質問にかぁっと頬が熱くなる。覗きこんでくる意地悪な笑顔をちらりと見上げて小さく頷いた。
「いつになく素直だなぁ…」
「…わるい…か…」
「わるかぁないよ？可愛いってだけ。」
「ッ〜〜〜」
不機嫌になってみたが、逆効果だったようだ。にっこりと恥ずかしい程の笑みを向けられて居た堪れなくなる。更に言うなれば、胸の奥がきゅうっと絞まるような感覚を与えられ、腰の奥にある疼きが増してしまった。
「おいで？刹那。」
「う…ん？？」
「はい、抱っこ。」
腕を引かれるままに躯が起こされると腕の中へと迎え入れられた。背中を抱き込まれてぴったりと密着する。膝を跨ぎ座ったような体勢は少し恥ずかしく、嬉しい気分にさせられた。
「背中に手、回しときな？」
「…ぅん…」
言われるがままに背中へと腕を回してきゅっと抱きつく。それだけでほっと気を緩めてしまう自分に少々驚いた。背中を抱き込む手がするすると撫でまわすのに躯がぴくっと過剰なほど反応してしまう。貌を間近に見られるのは居た堪れないから首元へ埋めると、くすくすと笑う声が聞こえた。
「…ぁ…？」
「そのまま、な？」
腰辺りまで撫で下ろした両手がさらに下りて桃尻を包み込む。するとむにっと広げられて何かを押し付けられた。
「ひっ、あぁんっ！！？」
ナニか分からず一瞬怯んでしまったが、長い指に花弁を広げられ更に落とされると蜜口が広がり押し入るモノを受け入れてしまった。口をいっぱいに広げられる感覚…入口付近で留まる圧迫感…ついさっき咥えさせられた塊だと分かってしまった。
「あぁ…すぐに入ったな…」
「は…ぁう…」
もう大きさに慣れてしまったのか、抱きついているからなのか…胎内に埋まる塊に対して嫌悪感も苦しさもなかった。ただジワリ…と広がる痺れに心地いい…とだけ感じ取り、緩やかに熱い息を零す。
「ほら…足の力抜いて？」
「やっ…やぅ！」
無意識に奥へと入り込もうとする塊から逃れるように足を踏ん張っていたのだが、すりすりと内腿を撫でてくる手に力を抜き取られていく。ダメ押し、とばかりに咥えこんだ蜜口の周りをするりと撫でられてぞくぞくと震えながら足がかくりと折れてしまった。
「あ、ぁあ、あぁっ、あっ！」
ずぷずぷと侵入して来る切っ先が奥へ…もっと奥へと割り開いて突き刺してくる。けれど一気に入ってこずに、ニールの手によって徐々に呑みこまされていた。ゆっくりと擦り上げられる感覚が更に悦楽を煽る。ぞわぞわと毛を逆立てるような感覚が腰から這い上がり、喉を仰け反らせて啼き上げた。
「…ふふ…痙攣しかかってる…」
「ゃ…ぁあぅ…」
みっちりと詰め込まれた塊にぞくぞくとするほどの快感を生み出される。意識に関係なく揺れる腰が止められない。揺れれば揺れるだけ内壁に押し付けられる塊に余計震えて…いたちごっこのような悦楽の輪にくらくらしてきた。
「…いぃ貌…」
「っふ…ぅ…」
「刹那が気持ちよさそうだと…俺も気持ちイイ…」
「は、ふっ…」
頬を擦り寄せられてうっとりと囁きかけてくる言葉に胸が熱くなる。密着した内腿を腰に擦り寄せると返事の代わりに背を撫でられた。
「んぅっ、あっあぁ！」
「…すげ…振動が伝わる…」
再び襲ってきた振動がナカで暴れ始める。びくびくっと仰け反る背を腕で羽交い絞めにされ、なすがままに犯されてしまっていた。逃げたくても逃げられない抱擁に身を捩っていると下から掠れた声が聞こえてくる。
「あぁっ、んぅっ、っふ、んっあぁ！」
「刹那ってば…そんなにバイブ機能、気にいっちゃった？」
「やぅっ、ち、がぅっ、ちがぁっ！」
「う・そ。お尻ふりふりしてるし、腰だって押し付けてきてるじゃん。」
「やぁっやぁあっ！」
閉じられなくなった口の端から唾液が伝う。躯中が熱くて気持ちよくて可笑しくなりそうだった。何をしているのかすら朦朧とし始めた意識の中で喉を伝う舌の感覚にふるりと身震いする。
「刹那ぁ…好きに動いてごらん？」
「あぁっうぅっ？」
「刹那の気持ちいいとこに…自分で当ててごらん？」
ちゅっちゅっと口づけながら甘い声が誘導してくる。腰や尻もねっとりと撫でられて余計に我慢出来なくなってきた。拘束を弛めた腕の中で腰をゆっくりと引いていく。
ナカで暴れる塊が音を立てながら内壁を刺激していき、入口付近まで引くと振動音は一層うるさくなった。それとともに蜜口を振動する刺激が気持ちよくてたまらない。荒く短く呼吸を吐き出していたが、奥がじわじわと疼きを増して塊を欲している。
「あっ、あぁっ、あッ！」
きゅっと絞まるナカに、疼く最奥の欲求を受け入れて腰を落とすと震えあがるほどの快感が突き抜けていく。一番奥にこつりと先端がぶつかると、ぶわっと熱を吹きあげるような悦楽が巻き起こった。その気持ちよさに腰を押し付けたまま揺すると更に気持ちよくて、揺れる腰を止められない。
「っはぁ、ぁんっ、んっ、はぁんっ…」
「奥が気持ちいい？」
「んっ、んっ、い、いぃ…」
耳を擽る甘い声に自然と息が荒くなる。唾を嚥下して乾いた唇をぺろりと舐める…目の前の妖艶な刹那に興奮し過ぎて干上がりそうだった。
「もっと…こつっこつっ…て…されたくない？」
「…んっ…」
「ナカを…めちゃくちゃに擦りあげられて…気持ち良くなりたく、なぁい？」
「うっ…んっ…」
尚も揺すり続ける刹那の腰の動きを助けるように、桃尻に沿わせた手で更に大きく揺する。たったそれだけのはずなのに、刹那は身震いしながら身悶え始めた。きゅうっと閉じた目尻から涙がにじみ出す。
「な？…もっと…ほしいだろ？」
「…ほ、しぃっ…」
問いかければ素直に頷く刹那にニールは淡く笑みを刻む。涙を浮かべながら必死にすがり付いてくる躯に心が満たされる思いだった。こつりと額同士をぶつけて間近で濡れた紅い瞳を見つめる。
「オネダリ、は？」
「っ…ん、ちょぉ、だぁい…」
舌っ足らずな言葉に胸がどくりと大きく打ち付ける。無意識にとめた息を大きく吐き出しさくらんぼのような唇に噛み付いた。開いたままの唇から舌を差し入れれば自ら絡めてくる。よほど切羽詰っているのだろう…ミルクをすする子猫のような動きに瞳を細めた。
「…コレさ…ペニバンにも出来るんだよねぇ…」
「はぁっ…う？」
ナカで暴れる塊に躯を震わせながらも声には敏感に反応を示す。ゆるりと揺らめく紅い瞳で見上げてくる刹那を眺めながらニールは自分の腰をゆったり撫でた。指先に触れるのは革の感触…
刹那を嬲り始めたあたりから、ニールのナカにも塊を含ませていたのだ。今、刹那のナカを我が物顔で犯しているような代物ではないが…短いきのこのような形のソレは、刹那の痴態に反応して蠢く自身の内壁を押し広げてはその存在を主張し、絡みつかせればぞくりと背筋が震える。Ｔバックのようなデザインの黒革と一体化したものにナカを犯されながらも刹那を身悶えさせていたのだ。…刹那が声高に啼けば、その声に反応して絞まる内壁…連動するようなその快感はまるで自身が刹那を犯しているような錯覚に陥る。
「たっぷり…犯してやるよ…」
理解できているかいないか際どい表情の刹那にちゅっと口付けて再び床へと押し倒した。刹那の蜜口をぱっくり開かせる塊をつうっと指で撫でれば、己の臀部を覆う革のショーツへと繋がる。ちょうど自分を犯す塊が付着しているあたり…刹那を犯す塊と、己を犯す塊がぴったりとくっついていることを確認すると、ニールはぺろり、と唇を舐めあげた。
「ッふあぁぁぁぁぁ！！」
快感に打ち震える細腰を掴み、一気に腰を引く。するとびくびくと跳ねて刹那が大きく仰け反った。
「っは…」
「ひ、あぁぁぁぁぁんっ！」
綺麗に反り返る喉を見下ろして一つ息を吐き出すと、今度は深く突き込んだ。当然だろう…今度はぎゅっと身を丸めて身悶える刹那にニールは唇に弧を描く。
汗の滲む桃尻を下っ腹にぴったり沿わせれば繋がった塊から…こつん…と小さく当たる感覚が伝わってくる。
「（…刹那の…奥…）」
びくんっびくんっと大げさなほどに跳ねる刹那の躯を見下ろし、ピンク色をしたシリコンの塊を咥える蜜口へと視線を動かす。表面を伝うほどに蜜に塗れたソレはヒクツク蜜口においしそうに食まれていた。途端にきゅうっと絞まる己のナカ…ふるり…と震えて恍惚の表情を浮かべる。
「…刹那…ココ？」
「んっ…ぅんっ！！」
確かめるようにぐいぐいと押し上げると首を打ち振るい激しく身悶える。縋るものを求めて彷徨う両手が自分の肩を捕らえて爪を立てるのに、支配欲の湧き上がる胸の内が熱く煮えたぎった。細かく震える塊と密着した肌の震えが心地いい。
「ッはぁぁあ！」
「…ぁ…」
「んっ、あぁんんんッ！」
「…ぃ、ぃ…」
「あぁっ、あぁぁぁ！」
「…きもち…ぃ…」
ぴん、と伸びきった足が腰に絡んでくる。がくがくと痙攣を始めた内腿から恐らく絶頂の瞬間が近いのだろう。腰を抱えなおして深く身を沈める。
「ぅあぁぁ！」
「…いぃ…せつな…」
「あっ、やっあ、はげ、しっ！」
腰を高く持ち上げられたと思った瞬間に、ずんっと重く鈍い悦楽が叩き込まれた。四肢の隅々まで痺れ渡る波に身悶えるもまたすぐに叩き込まれる。動きを止めようにも絡みつかせる内壁を振り払って暴れる塊は躯を狂わせていった。
「はッあッぁあッ！」
急速に溺れていくように悦楽が襲い掛かってくる。最奥にこつこつと狙い済ませたかのように叩き付けられ、跳ね上がる腰も震える躯も舌先が痺れていくのも…何一つ抗えるものはない。あまりの快感に苦しくてぼやける視界でニールを探す。助けて…と言う前に彼女の貌が背筋を震わせた。
紅い頬…潤む碧い瞳…薄く開いた唇からもれ出る熱い呼気…恍惚に塗れた貌…
ぞくりと這い上がる快感にもう耐える術はなかった。
「い、いっ、ぅ…！」
「イく？イっちゃう？刹那…」
「んっ、いく、いくっ、いくいくいくぅっ！！」
強張る躯を無視した激しい突き込みは思考を真っ白に染め上げる。四肢の先まで痺れるほどの悦楽と快楽が蹂躙し、腰の奥に溜まったナニかを弾け飛んだ。開放される瞬間の心地よさ…密着する肌の心地よさと相まってうっとりと瞳を閉じていく。
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