「……いや……だ……」
「どうして?気持ちいいんだろ?」
「……いい……から……ぃや……だ……」

 ぐっと顔を離されて上を向くと唇を重ねられた。ちゅくっと音を立てて舌を絡めたと思うとすぐに開放されてしまう。すると肩に掛けられた手が体を傾けてベッドの上へと押し倒してきた。成す術なく寝転んでしまうと己の足を刹那が跨いで座り込む。何をする気なのかと肘を使って上体を起こせば伏せた刹那の視線とぶつかった。うっすらと微笑みを浮かべたかと思えばくっきりと作り出された谷間へと雄を差し込まれてしまう。柔らかく温かいソコは口の中とはまた違う快感を与えてくれる。

「いっぱい愉しむのだから……イくのはダメだ。」

 下腹に黒のリボンが擦れて擽ったいが両の手できゅっと寄せられた胸の圧迫が心地良い。散々刹那が咥えて濡らしたからか、己の先走りのおかげか…にゅるにゅると滑り摩擦で更に熱く滾っていった。思わず熱い吐息を漏らせば妖艶に微笑む刹那がそんな事を言ってくる。

「……仰せのままに……」

 聞かん坊なのは今更だ、と苦笑を浮かべて刹那の気が済むまで付き合う誓いを立てた。果たして自分がどこまで付き合えるか分からないが、限界が近づけば懇願するのもいいかもしれない。そんな新鮮な事を思いながら瞳を細めて律動を始めた刹那を見つめた。

「はっ……ぁ……」

 熱く滾る雄を胸に挟み体を揺さぶり続ける。先走りがとろりと溢れ、摩擦が辛くなる事はない。
 けれど頭上で零れ落ちるため息交じりの熱い吐息に体が疼いてきた。ただ胸を寄せて擦り上げているだけなのに自らの呼吸も自然と荒くなる。

「……刹那……」
「……?」
「舐めて?」

 ゆったりとした口調で呼びかけられ、ゆるりと瞳を上げると熱に潤んだ瞳がじっと見つめてきていた。その視線から目を逸らす事もできずに首を僅かに傾げて続きを待つ。ぽつりと零れ落ちた言葉に目を瞬かせた。

「……気持ちよくないのか?」
「違う違う。」
「……じゃあ……?」
「挟んだまま舐めて?」

 にっこりと微笑を浮かべるその表情はいつも情事に浮かべる貌だった。瞳が弧を描き口元が優しげに婉曲しているが、この表情を浮かべた時はいつも意地の悪いことを言う時だ。ちらりと視線を下ろすと己の作り出す谷間から赤く爆ぜた雄が覗いている。俯いて舌を伸ばせば届かないこともない。

「っふ……」

 ちろりと舌先で擽ると息を詰めたのがわかった。その様子に何故だか心が高ぶりぱくりと先端を咥える。

「ぅ……っすげ……きもちいい……」

 素直に吐き出される感想に腰の奥がずくりと疼く。けれどいやではなく、むしろもっと、と強請ってしまいたい感覚に自然と腰が揺れる。
 滑らかで柔らかく温かな谷間は蜜壷とはまた違う心地よさを与えて続けていた。視覚的にもいつもクールなイメージしかない刹那が己の雄をしゃぶり、無意識だろう、高く上げた腰をゆらゆらと揺らしているのだから極楽以外の何でもない。ちゅぷちゅぷと卑猥な音を立てながら吸い付く唇から時折紅い舌を覗かせて溢れ出る蜜を舐め上げる。その舌使いにも腰が甘く疼き今にも達してしまいそうになっていた。

−……けど……こんなに気持ちいいんだから……もっとしてほしいって思うよな……

 自然と腹部に力を入れて射精を耐えている人間の強欲。男の悲しい性、とニールは思わず苦笑をもらしてしまう。その間も刹那は懸命に奉仕を続けていた。ゆさゆさと胸を揺さぶっていると肌を擽るリボンが緩み始め、下腹よりもさらに下降した場所まで届く。臀部の方まで届きそうなところでニールはふと思いついた。

「……刹那……」
「ん……ぅ……?」

 さらに射精感を積み上げることにはなるが、きっとさらに気持ちいいはず、と、あるお願いをするべく呼びかける。と、せっかく味わってるのにといわんばかりの表情で見上げてきた。それに苦笑を洩らして素直におねだりをした。

「後ろのも揉んでくれよ。」
「……後ろ?」
「そ。刹那の下乳に押しつぶされてるヤツ。」
「……した……?」

 自分の胸に手を沿わせて手探りをすると反り上がった雄の根元に柔らかな感触を見出した。

「……これ?」
「ん、それ……さっきからリボンが擦れて疼いてんだ。」
「……あ……」

 指摘されてようやくリボンが緩んでいることに気付くと一度胸を持ち上げてぎゅっと括り直してしまった。もともと寄せ気味になっていたのが更に寄せられてニールは思わず息を詰めてしまう。

「ッ……お、まぇっ……」
「?どうかしたのか?」
「どうかした、じゃねぇっつの……」
「え?」
「張りも弾力もある……お前さんの胸に、押し潰される側の……衝撃を考えろ……」
「っ……すまない……失念していた……」
「……だよな……」

 ぎゅうぎゅうと先ほどよりも押し詰められたような状態にされ、思わず天井を仰ぎ悶絶してしまう。自由にならない手の代わりにぴんと伸びた足を震わせ、足の指を握って開いてと繰り返し誤魔化した。そんなニールの心境を理解した刹那は思わず頬を染めてぽつりと謝罪を口にする。今の衝撃でニールが達しかけたらしく、ちらりと覗く亀頭から白い露がぷくりと浮き出ていた。そっと伸ばした舌で舐め取ってしまうと一度己の胸から開放してやる。

「………これで許してくれ……」

 突然開放されて何をする気なのか、と見やればちょうど刹那の口が陰嚢を迎え入れるところだった。はむっと歯を立てずに含まれ飴を転がすように舌で舐め回される。もう片方には指が這わされて押すように揉み込まれた。その光景に目を瞬かせていると口を離され、そちら側にも指が絡みつく。すると今度は猫が甘えるようにそそり立った雄へ頬擦りをされた。

「っは……上等……」

 すりすりと頬で擦り再び口へ迎え入れると上目遣いに伺いを立ててくるから、笑みを浮かべて褒めてやった。望む言葉を得られたのだろう、ふわりと僅かに目元が緩みそのまま没頭していってしまう。口に含んで舐めては出して表面を擽るように舌を這わせてきた。

「っせつな……そろそろ……」
「ん……」
「って、何……やってんだ!?」

 限界だと訴えればこくりと頷くからいつまでも続きそうな悦楽の輪から開放されると思っていた。腕を自由にしてもらって刹那の体を散々嬲って慣らしてこの張り詰めた楔を突き立てて最奥を狙い撃つ気だったのだが、あろうことか刹那は口を離すと再び雄を胸の間にしまいこんでしまう。

「刹那ッ……」
「イけばいい。」
「はぇ??」
「ココでイけばいい。」
「……っいい、って……」
「俺にいっぱいかけて?」

 切なげな表情を浮かべたと思った瞬間、胸をきゅっと寄せられ柔らかな締め付けに遭わされた。可愛く強請るような文句に背筋をぞくりと嗜虐心が走り抜け下半身を直撃する。

「っくぅ……!」
「……んっ……ぁ……」

 湧き上がる衝動を抑えきれず促されるままに溜まった熱を吐き出した。どぷりと溢れ出した白濁をまるで溢さないようにと谷間の奥へと押し込めてしまう。胸の中で跳ねる雄に刹那も興奮しているのか吐き出す息が熱く甘い音を含んでいた。ようやく吐き出し終えたらしく、ニールがぐたりと首を擡げるとゆっくり上体を起こしぺたりと座り込む。

「ふっ……は、ぁ……」
「……いっぱい……」

 荒々しい呼吸を繰り返していると恍惚とした声音のが聞こえてふと顔を上げる。最初に飛び出した分がどうやら刹那の頬を打ったらしく、その伝い行く先へ視線を移せば谷間を広げるように添えられた両手と、その間に広がる己の欲望が黒いランジェリーを汚しゆっくりゆっくりと下へ流れていた。

「なっ舐めるなー!」

 目の前に広がる妖艶な光景を目に入れないようにと再び俯いてようやく一息付くと、ぴちゃりと濡れた音が耳に届いた。まさかと顔を上げればそのまさかで刹那が頬に付いた残滓を指で掬い舐めている。思わず叫んでしまうと首をこてんと傾けた。

「なぜだ?」
「なぜって……」
「ニールだっていつも俺のを舐め回す。」
「そりゃそうだが……」

 これでフェアだ、と言われてしまえば言い返しようはないのだが…正直される側がこれほどまでに恥ずかしいものだとは知らなかった。むしろ何食わぬ顔で指に付いた分をぺろぺろと舐める仕草に下半身が疼き始めてしまう。

「イヤか?」
「イヤじゃねぇよ……ただ……」
「ただ?」
「……まずいだろ?」
「別に。」
「別にて……」
「だって……ニールの味がする。」
−なんつうこと言いやがるんだこの娘は〜〜〜ッ!!!

 とんでもない言葉に心臓を直撃されてぱたりと倒れこんでしまう。吐き出したばかりで力を失ったはずの下半身が再びずきずきと疼きだしてしまう始末。己のことをどうしたいんだ…と縛られたままの腕を恨めしく思った。そんな風にシーツの上で悶絶しているとぎしりと軋む音がして刹那が動いた気配を察する。ふと暗くなって覆い被さってきたことを知ると顔を上げた。唇を攫うように口づけて首に腕を絡めてくる。そのまま引っ張り起こされて痺れかけていた腕がじんと疼いた。

「舐めてくれ。」
「へ?」
「……舐めて。」

 小首を傾げて言うその態度に疑似人格を使っているのかとも思うが、表情がいつも通りなのでその疑いはすぐに晴れてしまう。ぱちくりと目を瞬かせているとするりとリボンが解かれる。

「自分じゃ舐めれないから舐めてくれ。」

 見上げる先にある顔をじっとうかがっていると頬が僅かに朱に染まっていく。どうやら刹那なりのお誘いらしい。また慣れないことして…と苦笑をするも内心嬉しいと感じている事もうそではなく…

「舐めていいの?」
「ん……」
「んじゃ、遠慮なく。」

 ふと視線を下げると蜂蜜色の丸い輪郭をなぞるように滑る白濁が厭らしい。鎖骨の辺りに付着する飛沫に舌を這わせると腕を頭を抱えるように回ってくる。綺麗に舐め取っておいしそうに浮き出た鎖骨に軽く歯を立てると怒るようにくっと髪を引かれた。くすくすと小さく笑いを洩らして要望をかなえていく。首に引っかかるだけになった黒いレースが胸にかかるのを口で食んで退かせるとその下から露になる柔肌に唇を沿わせた。白い飛沫が描く線を舌先でなぞり、延長上にある塊へぱくりと齧りつくように口の中へと迎え入れると中でぺろぺろと舐めとる。胸元を粗方済ませてしまうとさらに下に伝い下りてへそのあたりに到達する。

「んっ……ふ……」

 下へ降りるにつれどんどんと荒くなる呼吸を聞きながら滑らかな肌を舌と唇で存分に楽しんだ。へその周りも綺麗にするとふと顔をあげる。

「下はどうする?」
「んぅ……?」
「いつも俺の息子さんをおいしそうに咥える下のお口はどうする?」
「……ぁ……」
「舐め回してほしい?それとも何もしなくていい?」

 言葉を重ねるごとに紅い瞳がとろりと溶けていく。舐め始めたくらいから刹那の腰がゆらゆらと揺れ動いていたのは知っていたし、もじもじと擦り合わされる腿の動きも気づいていた。けれどいつもと違って手が使えない以上は勝手に脱がすことも指を這わせることも出来ないので指示を仰ぐしかない。ただし、ただ仰ぐのではなく、刹那の劣情も煽るような言葉を選んだ。それくらいの意趣返しは許されるだろう。

「どうする?」
「んッ……なめて……」

 ダメ押しで胸の赤く熟した実にちゅっと口付けて舌先で弾くと抱えてくる腕がぴくりと跳ねる。と、ふわふわと浮ついた声が囁き鼓膜を擽る。胸元から口を離して見上げるとすっかり熱に浮かされて己の口に嬲られる想像をしたのか、頬を朱に染め瞳を潤ませた表情がそこにあった。

「じゃ、俺が舐めやすい格好になってくれる?」

 おねだりをするような甘い声で囁けばこくりと素直に首を動かした。どうやら相当理性よりも躯の疼きが勝っているのだろう、すんなりと頷いてくれる。特にどんな姿勢になってくれとは言わなかったのだが刹那なりに色々悩んでいるらしく、頷いたもののベッドの上を見まわしてどうしようかと考えているようだ。寝転んでくれればいい、と言うより先に刹那の腕が解かれる。おや?と思いつつ見守っていればのそのそと移動して黒のスパッツを下ろしてしまう。その下から現れたのが何も纏っていない桃尻で驚きはしたが、それ以上の衝撃に襲われた。

「これで……いいか……?」

 目の前で生まれたままの姿になった刹那が上体をぽふりとうつ伏せにすると、自ら腰を高く上げる。そうして自らの指で花びらを広げてみせた。
 ひくりと震える花弁に囲まれた蜜壷の入り口がぱくぱくと誘っているかのようだ。滑らかな内腿をあふれ出した蜜液がとろりと滑り落ちていく。その卑猥な光景を見せ付けられ、ニールは思わず顔を逸らせてしまった。

「……鼻血吹きそう……」
「……ニール……?」

 まさかこんな大胆な格好をしてくれるとは思っても見なかったが、せっかく刹那なりに色々考えてくれたのだから応えるのが男だろう、とわけのわからない決意を固めて向き直った。手を縛られたままにじり寄ると不安そうに揺れる腰にちゅっと口付ける。

「……ぁ……」
「お待たせ。」
「ふっ……あぁ!」

 羞恥に僅かに震える指へ口づけを施されて小さく啼くと蜜の滴る花弁をべろりと舐め上げられる。びくりと躯を跳ねさせるとさらに溢れさせてしまった蜜をすするように口づけられた。つま先でシーツを蹴り、頬を押し付けて今にも飛びそうな意識を必死に寄せ集める。けれどニールの舌が容赦なく這いまわり、ひくひくと震える花芽にまで及んだ。

「ひゃうっ!」
「んー……いぃ声……」

 ニールの楽しそうな声に頬が熱くなるが、それどころではなかった。熱く柔らかな舌が花芽を舐り、軽く歯を立てられるから膝が震え、今にも崩れ落ちそうになる。震える指がしっとりと濡れてきた肌の上で滑りそうになった。

「刹那?ちゃんと持っとかないと舐めてやれないぜ?」
「んっ……うぅッ……」

 シーツに額を擦りつけて必死に頷くと小さく笑う気配があった。ちゅっと軽いキスを桃肉に施されるとニールの気配が遠のく。嫌になったのか、とそっと振り向くと足を器用に使って枕を引き寄せていた。

「……なに……を?」
「これを重ねればさ……ほら、おいで。」

 壁際に枕を重ねてその上に寝そべると近くへ来るように言われる。まだ舐められていた余韻にうまく動かない躯で寄れば頭を跨げといわれた。

「俺が下なら崩れ落ちても手を離してても大丈夫だからさ。」

 どうやら先ほどの不安は杞憂だったらしく、むしろ協力する気満々といった風だった。そんなニールの言葉に甘えて彼の体に乗り上げてみる。微妙な位置の修正を言い渡されて従うと褒め言葉の代わりに花弁に息を吹きつけられた。そんな些細なことにもびくりと躯を震わせると続きを施される。


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